季節外れすぎますよぉ!
蔵出しのタイミングを完全に見失いました!
新型コロナウイルス蔓延に対する対策として、県境をまたぐ移動の自粛が推奨されていた春先。遠くに行けない分、身近なエリアとじっくり向き合う良い機会になった。
いつも自転車で走り去ってしまうような場所も、自分の足で歩けばいろいろな発見があった。そんな発見を「とくしま散歩」として紹介していきたいと思う。
第一弾として紹介するのは、徳島市加茂名町にある桜の名所「西部公園」だ。桜の見ごろであった、3月下旬に訪問した。
新型コロナウイルスの蔓延に伴い、職場では旅行および宴席の自粛を求めるお達しが出た。
僕たちは仕事のために医療機関へ行くこともあるので、僕たちが感染してしまったら医療機関に迷惑がかかってしまうということで、このお達しは仕方がない。
しかし、これで毎年の楽しみであった西部公園でのお花見が流れてしまった…
毎年缶ビールやチューハイをしこたま買い込み、キョーエイでオードブルを買い、職場の給湯エリアでおでんを仕込んで、えっちらおっちらと西部公園のある眉山の中腹まで登っていく。
「桜を見る」という口実で、真昼間の明るいうちからのんびりとお酒を飲みながら過ごせる最高の時間だった。
……仕事で訪れた徳大病院のあたりから西部公園のほうを見ると、山の一部がピンクに染まっている。桜が咲いてるってことだ。
西部公園の桜、見に行きてぇなぁ…
よく晴れた休日、僕は徳島市西部の庄町のほうに足を延ばした。
南庄町の住宅街の一角に、 山の方へひたすら伸びる石段がある。心臓破りの急な石段を登り続ける。職場のお花見の時には、お酒やお菓子などを持ちながらこの石段を登っていく。
急な石段を登り続けること約10分で、目的地に到達する。
ここが西部公園だ。
元々は陸軍墓地があったところで、そこに桜やつつじなどが植えられ、公園として整備された。
……元陸軍墓地であるゆえに「心霊スポット」としての噂もある場所ではあるけれど、桜の季節は多くの花見客で賑わう憩いの場所だ。
公園内にはソメイヨシノをはじめとした複数種類の桜が植えられており、同じシーズンの中でも見頃が異なっていたりする。
自粛の求められていた期間であったため、宴会をしている人はいなかったが、散歩がてら桜を見に来ている人はちらほらと散見された。
西部公園は「日本さくら名所100選」にも選ばれている
西部公園の見どころは、ただ「桜がたくさん植えられていてきれい」というだけではない。眉山の中腹という立地、これが何を意味するかというと…
そう。桜と景色の両方を楽しむことができるのです!
徳島市西部から、吉野川、さらにはその向こうの讃岐山脈まで見渡すことができる。崖沿いに植えられた桜の花越しに、絶景を楽しむことができる。
桜の見ごろはあっという間に過ぎてしまって、4月上旬には桜は既に葉桜へと変わっていた。
そんな一瞬をこうやって切り取って記憶に残すことができたのは、よかったのかもしれない。
桜が咲くのは今年だけではない。次の桜が咲く頃には、また皆で桜の下に集まって楽しい宴ができるような世の中に戻っていることを祈るばかりだ。
徳島県徳島市加茂名町庄山
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