この記事は2023年5月17日にリライト致しました!
道の駅紹介
宮城-05 大谷海岸
第10回(1996年4月)登録、1995年12月開業、2021年3月リニューアルオープン
※記念きっぷは販売していません
所在地:宮城県気仙沼市本吉町三島9
津波被害から10年越しの完全復活
道の駅大谷海岸は、気仙沼市(旧本吉郡本吉町)の国道45号線沿いにある道の駅です。その名の通り、かつては海水浴場のすぐそばに位置していました。JR気仙沼線の大谷海岸駅も施設内に併設されており「海水浴場に日本一近い駅」として親しまれていたようです。
賑わいを見せていた海辺の道の駅だったのですが、2011年の東日本大震災にて、深刻な津波被害を受けました。津波によって道の駅のみならず、大谷海岸の砂浜まで流されてしまったといいます。
その後、大谷海岸への防潮堤整備と国道45号線の嵩上げに伴い、道の駅大谷海岸は移転することになりました。しばらくの間仮店舗での営業が続いていましたが、2021年3月にリニューアルが完了し、被災前と同様にJR気仙沼線BRTの大谷海岸駅も併設されました。
ちなみに、国と地元との協議の結果、防潮堤の建設場所が当初の予定より内陸寄りになったことで、消失してしまった大谷海岸の砂浜も守られることになりました。
こうして、道の駅大谷海岸は完全復活したのです1。
マンボウの泳ぐプロジェクションマッピングトンネル!
道の駅大谷海岸の施設は物産館、カフェテリア・ファストフードコーナー、情報コーナーから構成されています。
物産館とカフェテリアを繋ぐ通路は情報コーナーを兼ねており、床にはレール状の装飾がありますが、これはかつて鉄道の大谷海岸駅を併設していたことにちなんでいるようです。
実は、この通路にはもう一つ仕掛けがありまして…
なんと、プロジェクションマッピングのマンボウが泳いでいるのです!
マンボウは旧本吉町の町の魚に指定されており、被災前には道の駅にて実際にマンボウを飼育していたようです。旧施設にて親しまれていたマンボウは、プロジェクションマッピングとして蘇りました。
通路を歩いていると、視界の隅にぬっと現れる大きなマンボウはとてもインパクト抜群です!
ちなみに、道の駅大谷海岸はアニメ映画「すずめの戸締まり」の舞台の一つにもなっています。
道の駅大谷海岸のグルメの数々は、劇中でも実際に登場キャラクターたちが食べていたようです。
「ほやおにぎり」と「めかぶぎばさ」を味わう!
海辺の道の駅であるゆえに、道の駅大谷海岸ではさまざまな海の恵みを味わうことができます!
ファストフード「はまカフェ」では、ソフトクリームやコーヒーなどの軽食を楽しむことができますが、特に目を引くのはサメのフライを使用した「サメかつバーガー」や、サメ肉のナゲット「シャークナゲット」です。さらに、ふかひれを使用した「ふかひれソフト」なんてのもあります。地元の水産物を活用した、面白くて映えるメニューがたくさん揃っています。
カフェテリア「umicoco」では海鮮丼や焼き魚定食、ふかひれラーメンなど、これまた気仙沼の海鮮をたっぷりと楽しむことができます。
残念ながら、直前に訪問した道の駅さんさん南三陸にて昼食をとったばかりだったので、道の駅の中で食べるのは泣く泣く諦めました!道の駅巡りのお供に無限の胃袋がほしいです!!
なので、後で食べるために物産館「大谷海岸産直市場」にて食べるものを探してみることにしました。大谷海岸産直市場では、気仙沼の陸海の恵みをたくさん取り揃えています。海鮮はもちろん、野菜類や惣菜、お土産も販売しています。いろいろと探してみたところ、気になるものを見つけたのでいくつか購入してみることにしました!
一つ目の購入物は、人気の手作りお惣菜「ほやおにぎり」です。名前の通り、三陸の特産品であるほやの炊き込みご飯をぎゅっと握ったおにぎりです。ほやがかなり大きいです!
ご飯にはほんのり、ほやの旨味がついています。ほやは甘味、旨味、苦味などあらゆる味を一度に楽しめる食材なのですが、まさにその複雑な旨味がご飯にたっぷりとしみ込んでいて、ご飯の部分を食べるだけでも大満足です!炊かれたほやはサクサク、シャキシャキ食感で、さらに濃い旨味を楽しむことができます。ほやには特徴的な「クセ」があり、苦手な方も多いようですが(徳島に居た頃の上司や、なまこマンの中の人の弟はほやが苦手なようです)、このほやおにぎりのほやにはクセが無くて本当に食べやすかったです。
とても美味しいおにぎりなので、おすすめしたいです!ちなみに関連商品として「カキいなり」というものもあります。名前の通り、牡蠣の入ったいなり寿司です。
続いての購入物は、気仙沼のめかぶとあかもく(海藻)をミックスしたネバネバおかずの「めかぶぎばさ」です。めかぶがとても好きなので、こちらの商品にも期待していましたが… 「ネバリがちがう!」という煽り文句に偽りはありませんでした!
めかぶの粘りと、あかもくのシャキシャキ食感が楽しくて、ご飯をたくさん掻きこませてくれます。
納豆と一緒に頂いてみました。ネバネバにネバネバを掛け合わせるのは、旨いに決まっていますよね!納豆と合わせてより強い旨味になり、ご飯をたくさん食べることができました!
(※2023/5/17追記)ふかひれの入ったふかひれソフトを味わう!
2023年2月に、道の駅大谷海岸を再訪して「ふかひれソフト」を頂いてみました。バニラソフトクリームの上に、はちみつ漬けのふかひれをかけた一品に仕上がっています。
ふかひれ自体はそこまで強い味のあるものではないので、はちみつを纏うことによってうまいことソフトクリームと調和しています。ソフトクリームと一緒に、はちみつ味のぷりぷりとしたふかひれが口の中に入ってくるのはとても面白かったです。
変わり種スイーツとしては、ほとんど違和感なく食べられる一品に仕上がっているので、幅広い世代におすすめできます!
道の駅大谷海岸 まとめ
道の駅大谷海岸は東日本大震災による津波災害への被災後、2021年に移転リニューアルオープンして完全復活を遂げました。旧施設の記憶を随所に引き継ぎつつも、生まれ変わった大谷海岸を臨むオーシャンビューの道の駅で、気仙沼特産の魚介をあらゆる形で楽しめます。被災前と同様に、JR気仙沼線の大谷海岸駅を併設しています。
プロジェクションマッピングのマンボウや、海岸の景色、ファストフードの「サメかつバーガー」等の面白いメニュー等の映える仕掛けもたくさんあります。
三陸沿岸道路の大谷海岸インターチェンジからも近いので、ドライブ中の食事休憩やお土産購入に最適です!
ちなみに大谷海岸は「おおやかいがん」と読みます!
「おおたに」じゃないよ!2
美味しいハンバーガーを味わえる兵庫県の道の駅「うずしお」の紹介記事はこちら↓
- 参考:道の駅大谷海岸ホームページ
- この顔はめ看板は岩手県の道の駅みずさわのものです
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