先日訪問した仙台城跡から仙台の街を眺めていたとき、とてつもなく気になるものを見つけてしまいました。
![青葉山18](https://namakoman.com/wp-content/uploads/2022/08/20220629124452.jpg)
仙台市郊外の住宅地に、どんな建物よりも大きな仏像が立っていたのです。
これは仙台市泉区実沢中山南の大観密寺が保有する観音像「仙台大観音」で、その高さはなんと100m。日本では牛久大仏1に次ぐサイズの巨大仏像なのです。
今回は、そんな仙台大観音の近くまで行ってみただけでなく、中にも入ってみたので、その様子を紹介させていただこうと思います!!
仙台の街を見下ろす大観音像
![自転車をこぐあんず](https://namakoman.com/wp-content/uploads/2022/08/20200629031042.png)
ひぃ、つ、疲れました~
でも、仏像が見えてきたよ!
![仙台大観音1](https://namakoman.com/wp-content/uploads/2022/08/20220810_121803-rotated.jpg)
い、今余裕がないから話しかけないでください~!
仙台大観音がある中山・吉成エリアは、仙台市青葉区から泉区にかけての丘陵地帯を住宅地として開発したエリアです。仙台市街との高低差は100m近いため、仙台市街からは自転車で行くだけでも非常に大変です(笑)
ですが、ヒィヒィ言いながらも坂を登っていると、郊外の風景の中に巨大な観音像が見えてきました。
![仙台大観音2](https://namakoman.com/wp-content/uploads/2022/08/20220810_122141.jpg)
こちらが今回の目的地、仙台大観音です!
![仙台大観音4](https://namakoman.com/wp-content/uploads/2022/08/20220810_122319.jpg)
隣の建物は仙台ヒルズホテルです。ですが仙台大観音はホテルよりも大きいです。あまりのスケールに頭が混乱してしまいます(笑)
![仙台大観音3](https://namakoman.com/wp-content/uploads/2022/08/20220810_1222530.jpg)
ちなみに、仙台大観音前の交差点を振り返るとこんな感じになっています。これで仙台大観音がいかに高い場所にあるかわかっていただけたかと思います!
いやぁ、頑張った!
頑張ったのはわたしですよぉ!!
![仙台大観音5](https://namakoman.com/wp-content/uploads/2022/08/20220810_122349-rotated.jpg)
仙台大観音に、近づけるところまで近づいてみましょう。
![仙台大観音7](https://namakoman.com/wp-content/uploads/2022/08/20220810_122503-1024x768.jpg)
![仙台大観音9](https://namakoman.com/wp-content/uploads/2022/08/20220810_122537-1024x768.jpg)
仙台大観音の正式名称は「仙台天道白衣大観音」です。中山エリア一帯を開発した実業家の菅原氏は日々観音様を信仰しており「自身の成功は観音様の霊験によるものだ」という思いから、1991年に、仙台の街を見下ろすこの場所に巨大な観音像を建立しました。なんというか、景気の良かった時代のエピソードという感じがします。
![仙台大観音8](https://namakoman.com/wp-content/uploads/2022/08/20220810_122523-rotated.jpg)
観音像の足元にある龍の口から、観音像の内部(胎内)に入ることが可能です。拝観料の500円を支払い、内部を見学することにしました。
観音様の胎内で仏像巡り
![仙台大観音26](https://namakoman.com/wp-content/uploads/2022/08/20220810_132956-rotated.jpg)
入口の受付で拝観料を支払うと、こちらのお札を授かることができます。
![仙台大観音13](https://namakoman.com/wp-content/uploads/2022/08/20220810_122832-1024x767.jpg)
拝観の順路は「1階→エレベーターで最上階→最上階から階段でゆっくり下りる」というもので、この順路に沿って進みながら、展示された数々の仏像を拝みます。
![仙台大観音10](https://namakoman.com/wp-content/uploads/2022/08/20220810_122949-rotated.jpg)
![仙台大観音14](https://namakoman.com/wp-content/uploads/2022/08/20220810_122921-rotated.jpg)
1階には干支に対応した「十二神将」の像が飾られています。しんと静まり返った厳かな空気が流れており、自ずと気が引き締まってきます。
![仙台大観音15](https://namakoman.com/wp-content/uploads/2022/08/20220810_123252.jpg)
![仙台大観音11](https://namakoman.com/wp-content/uploads/2022/08/20220810_123243-rotated.jpg)
約30年前の開眼法要の際に封印されたタイムカプセルの中身も展示されていました。
![仙台大観音16](https://namakoman.com/wp-content/uploads/2022/08/20220810_123302-rotated.jpg)
1991年は、僕が生まれる少し前ですね。雑誌の数々に時代を感じます。
![仙台大観音17](https://namakoman.com/wp-content/uploads/2022/08/20220810_123318.jpg)
それにしても、タイムカプセルにゴキブリゾロゾロを入れたのは一体誰なんだ(笑)
![仙台大観音18](https://namakoman.com/wp-content/uploads/2022/08/20220810_123338.jpg)
1階を一通り見終わった後は、エレベーターで一気に最上階までワープします。
![仙台大観音19](https://namakoman.com/wp-content/uploads/2022/08/20220810_123533.jpg)
最上階の12階は地上68m、海抜249mのところにあります。
![仙台大観音20](https://namakoman.com/wp-content/uploads/2022/08/20220810_123548.jpg)
ちょっとした展望台になっており、仙台の街を一望することができます。こちらは泉ヶ岳方面ですね。
![仙台大観音21](https://namakoman.com/wp-content/uploads/2022/08/20220810_123738.jpg)
こちらは仙台市街方面です。写真の右手方向が仙台駅のあるあたりになります。
![仙台大観音22](https://namakoman.com/wp-content/uploads/2022/08/20220810_123815-rotated.jpg)
![仙台大観音24](https://namakoman.com/wp-content/uploads/2022/08/20220810_123933.jpg)
そして、最上階からは階段をゆっくりと下りながら、108体の仏像を拝んでいきます。
![仙台大観音23](https://namakoman.com/wp-content/uploads/2022/08/20220810_123841-rotated.jpg)
大きな吹き抜けになった観音像の胎内を、らせん状に下っていく構造になっています。幻想的で不思議な光景ですね。1階以上にしんと静まり返っていて、とても不思議な気持ちになります。
![仙台大観音25](https://namakoman.com/wp-content/uploads/2022/08/20220810_124519-rotated.jpg)
![仙台大観音29](https://namakoman.com/wp-content/uploads/2022/08/20220810_124454-rotated.jpg)
![仙台大観音27](https://namakoman.com/wp-content/uploads/2022/08/20220810_123946-rotated.jpg)
![仙台大観音28](https://namakoman.com/wp-content/uploads/2022/08/20220810_124004-rotated.jpg)
108体の仏像には様々な願いが込められており、様々なご利益があります。1体1体が何を司る仏様で、どのようなご利益があるのか、平易な言葉で解説されています。
僕自身は特に敬虔な仏教徒というわけではなく、仏教に関する知識もほとんどありません。そんな僕が仙台大観音の胎内で様々な仏像を見て、それらが何を司っているのかを簡単に知って、真っ先に思ったのは「仏様って守備範囲が広いなぁ」ということでした。千手観音がそもそも「あらゆる衆生を救う」という仏様なのですが、その他にも現世で問題を解決できなかった人たちも救済しようとしたり2、変わり種では海での遭難除けとして信仰される仏様もいます3。あらゆるシチュエーションで救いになってくれるからこそ、多くの信仰を集めているのだなと感じました。
元々物見遊山的な見物ではありましたが、たくさんの仏像の並んだ胎内を歩いていると厳かな気持ちになりました。せっかく縁ができたので、ご利益があることを祈りたいです。
これからも仙台を見守り続けてください
仙台大観音は、建立当初は反対運動などがあったり、全国各地から見物客が訪れたりしていたようですが、建立から30年経った現在はすっかり落ち着いており、仙台の景色の一つとして馴染んでいますし、地域の信仰の場としてすっかり定着している印象でした。
仏像巡り以外にも、仙台を見下ろす絶景スポットとしても楽しむことができます。最上階からは仙台の街がとてもよく見えるのですが、この視界一杯を観音様が見守ってくれているのだと思うとなんだか安心感がありました。
仙台大観音は、仙台を見守る、文字通りビッグな存在だね…
厳かな気持ちになりましたね。
帰る前に、そこのイオンのゲームセンターでクレーンゲームでもしようか!
早速煩悩に支配されないでください~!
(大観密寺のホームページはこちら↓)
仙台大観音
宮城県仙台市泉区実沢中山南31-36
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