道の駅紹介
静岡-06 フォーレなかかわね茶茗館
1998年4月17日(第14回)登録、1994年開業
道の駅 フォーレなかかわね茶茗館
静岡県榛原郡川根本町水川71-1
営業時間:10:00~16:30
定休日:水曜日、祝日の翌日の平日、年末年始
【スタンプ】
【記念きっぷ】
※道の駅カード、記念指定券は販売していません。
※訪問時点での情報です。
静岡を代表するお茶・川根茶のふるさと
(シリーズ・なまこマンの1泊2日道の駅巡りドライブの旅【豊橋~御前崎~富士山】)
道の駅フォーレなかかわね茶茗館は、静岡県榛原郡川根本町(旧榛原郡中川根町)の国道362号線沿いにある道の駅です。
ここまでたどり着くのは本当に大変でした… 道の駅いっぷく処横川から、国道362号線を道なりに進めば到着するのですが、浜松市天竜区から川根本町にかけての国道362号線はいわゆる「酷道」で、さらに言うと強いにわか雨にも見舞われたうえに、全面通行止めの迂回路として車のすれ違えない町道に案内されてしまったので、なかなか肝を冷やしました!道の駅フォーレなかかわね茶茗館と、次回投稿予定の道の駅奥大井音戯の郷は閉店時間がやたらと早く、まさかの16時半閉店だったので、間に合わない可能性も視野に入れつつ進みました。
……もっとも、蓋を開ければ、川根本町に着いた頃には雨も止み、狭い町道も誰ともすれ違うことなく進めたため、余裕を持って道の駅フォーレなかかわね茶茗館に到着することができたのでした。よっしゃラッキー!
道の駅フォーレなかかわね茶茗館のある川根本町という町は、静岡を代表するお茶のひとつである「川根茶」の産地です。道の駅フォーレなかかわね茶茗館でも、その駅名の通り、お茶を前面にアピールしています。
道の駅施設の裏手にも茶畑があります。
道の駅施設は茶室、郷土資料館、影絵作家・藤城清治氏の作品展示スペース「シルエットギャラリー」、お土産屋「緑のたまてばこ」から構成されています。茶室があるのが、まさにお茶どころの道の駅という感じがして面白いですね。
郷土資料館にはお茶作りの解説パネルや、お茶作りに使う機械の展示があります。
緑のたまてばこは、品揃えの大半が川根茶となっています。高級な物からリーズナブルな物まで揃っています。
「ゆるキャン△」のなでしこちゃんとリンちゃんのフィギュアも飾られていました。
入口の所には同じくゆるキャン△より、恵那ちゃんのタペストリーも掲示されています。
そうそう。ゆるキャン△といえば、ここにもありましたよ。「Meets SHIZUOKA」のスタンプが。こちらのデザインは、ラブライブ!サンシャイン側が「浦の星女学院」生徒会長の黒澤ダイヤ、ゆるキャン△側がなでしこの浜松時代の親友の土岐綾乃となっています。和服姿でお茶会をする二人がとてもかわいらしいです!
なまこマン、水出し川根茶に感動!
道の駅への訪問時のルーティーンとして、いつも「記念きっぷ」を購入しています。今回も事務室にて記念きっぷを購入すると、職員さんが「よかったらお茶を飲んで行かれませんか?」と声をかけてくれました。確かに先ほど道の駅天竜相津花桃の里にて購入した天竜茶も飲み終えたところですし、川根茶も飲んでおきたいところだったのですが…
(職員)川根茶を飲んで下さった方に30周年記念きっぷを差し上げています。
飲みます(即答)
どうやら、郷土資料館で提供している川根茶や川根紅茶を飲むと、非売品の特別記念きっぷがもらえるようなのです。これはますますもって、飲まない理由が無くなりましたよ!
数あるお茶の中から「水出し川根茶」を注文しました。ガラス製の茶器がとても涼やかです!
川根茶の茶葉を、氷水でじっくりと抽出した最初の一杯をぐいっと頂きます。
ナニコレ!!!
すごいです!華やかな香りに、心地よく広がる苦み!!お茶ってこんなに美味しい飲み物だったんですね!
一口飲んで、とても驚きました。なんですかこれは。濃すぎます!!華やかに広がるお茶の香りは、口の中でも心地よく広がります。そして、フレッシュな青さを感じられるお茶の渋味・苦味はもはや限界突破しており、それが旨味のように感じられます。先ほどの天竜茶とは対照的に、苦味の余韻が心地よく口の中に残ります。こんなに濃厚なお茶、初めて飲みました!同時に、普段飲むお茶っ葉もうまく抽出すればこのぐらいの美味しさを引き出してあげられるのかもしれないと思いました。僕はお茶のポテンシャルを、あまりに低く見過ぎていたのかもしれません…!
お茶請けとしてお茶羊羹が付いてきます。こちらも絶品です。後切れの良い上品な甘味と、お茶の渋味が心地よく共存した大人の味です。この上品な甘味が、渋い水出し川根茶とよく合います。甘い、渋い、甘い、渋いの永久機関が完成します!
飲み終えた茶葉に氷水を注いで、2番煎じ、3番煎じと飲み続けていきます。最初の一杯のような驚きの濃厚さはない反面、後味のさっぱりした、よく知っているお茶の味になりました。
これは、今までの「お茶観」が覆る衝撃的な一杯でしたね… 皆様にもぜひ体験して頂きたいです。
人は何故お茶に炭酸を入れるのか!川根茶の「スパークリングティー」
炭酸飲料業界では、定期的に「炭酸入りのお茶」といった謎の商品がリリースされては消えている印象です。ブルーオーシャンのように見えてしまうのでしょうか。でも、実際に飲んでみると、甘味が追加された、ジュースなのかお茶なのか判断に困るような商品だったりして「そりゃあ『炭酸茶』を求める物好きにも『爽やかな炭酸飲料』を求める一般層にも刺さらないよな」と思うこともしばしばです。
「炭酸入りお茶」なんて、お茶の産地の方々からすれば邪道もいいところ… なのかと思いきや、道の駅フォーレなかかわね茶茗館のお土産屋「緑のたまてばこ」にてとんでもないものを見つけてしまいました。その名も川根茶の「スパークリングティー」です。お茶どころが自ら炭酸入りお茶を作っていました!なんでも、このスパークリングティーは、広島サミットの際に食のおもてなしの一品として各国の要人に提供されたのだそうです。それは大丈夫なのでしょうか。国際問題になったりしませんかね(え)
レジのお母さんから「それ炭酸入りですよ?(本当に買うの?)」と念を押されつつも、僕は炭酸茶を求める物好きなので本当に買いました。
帰宅して、グラスに注いでみました。色合いは薄い白ビールのような感じですかね。泡立ちもなかなかです。
恐る恐る、一口飲んでみます…
あっ、これは意外にアリだ!
スパークリングティー、アリです!甘味は添加されておらず、爽やかな苦味の川根茶に炭酸が加わることで、より爽やかにのど越し良く飲むことができます。苦い炭酸、良いじゃないですか。ビールだってのど越しの良い苦い炭酸ですし!
……というか、さらによく考えてみると「こだわり酒場のお茶サワー」ってのが全国的に市販されてますからね!あれをノンアルコールにして、よりすっきりとさせたらこんな感じなのかなと。
川根茶のスパークリングティーは、静岡市の飲料会社「Benefitea」が川根本町と協力して製造したものです。お茶の新しい楽しみ方を自ら提案する、静岡の懐の深さを感じました!
道の駅フォーレなかかわね茶茗館 まとめ
道の駅フォーレなかかわね茶茗館は、静岡県川根本町の国道362号線沿いにある道の駅です。
静岡を代表する銘茶・川根茶の産地ということで、お茶を前面に推しています。道の駅施設内には茶室があり、お土産屋「緑のたまてばこ」では川根茶製品各種を購入でき、さらに郷土資料館ではとても美味しい川根茶を飲むことができます。水出し川根茶は、今までの人生における「お茶観」を覆す美味しさでした!
変わり種のお土産として、川根茶の「スパークリングティー」がおすすめです。爽やかな苦味の川根茶に炭酸を効かせ、のど越し良く楽しめる一杯に仕上がっています。
訪問の際には、閉店時間がとても早い点にご注意ください!通年、16:30の閉店です。
道の駅フォーレなかかわね茶茗館のWebサイトはこちら↓
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