大好きなラーメン店!王者-23(徳島市国府町)

王者-23 4 ラーメン

この記事は2024年8月5日にリライトしました!

これまでにたくさんの飲食店に訪問してきました。その中で「一番美味しい店」はどこかと聞かれたら、それは「その時の気分による」としか答えようがありません。ですが「一番推している店」はどこかと聞かれたら、僕は迷わず徳島県徳島市のラーメン店「王者-23」の名前を挙げます。

王者-23を初めて利用したのは徳島で仕事をしていた頃でした。終業後に「ラーメンを食べに行こう」と同僚に連れられて、そこで初めて味わった中華蕎麦の濃厚な味わいに感動したのです。以降、ちょくちょく通うようになり、気が付けば店員さんにも顔を覚えられるほどに常連となったのでした。

いつも入店待ちの列ができるほどの人気店なのですが、2024年1月には「今一番美味いラーメン決定戦!神の舌が選ぶ全国TOP30!最強ラーメン番付SHOW」という番組(TBS系列)にて全国放送される等、徳島を代表する人気ラーメン店の一つとしてその知名度を全国区に広めつつあります。

今回の記事では、そんな王者-23のラーメンを深掘りしていきます!

基本の濃厚徳島ラーメン!「中華蕎麦」&「特製蕎麦」

王者-23外観

王者-23は徳島市国府町の国道192号線沿いにあります。ご主人は徳島ラーメンの有名店である藍住町の「支那そば 王王軒」にて修行後、2013年に独立して王者-23を出店しています。

駐車場は店舗の周囲にあるのですが、店舗の面している国道192号線は非常に交通量の多い路線なので、駐車場から店舗へ移動する際にはくれぐれも周辺の交通にご注意ください。

11時もしくは17時半の開店前にはいつも、店の前には入店待ちの待機列ができています。前に並んでいる人から店員さんの誘導に従って順番に食券を購入していきます。いつも、この案内されるまでの時間で、ラーメンを食べたい気持ちが募っていくんですよ。

王者-23 1
中華蕎麦(肉玉子入り大)、ご飯小

メニューは様々ですが、まず最初に食べてほしいのは「中華蕎麦」です。生卵を入れて、豚バラ肉を増量した「中華蕎麦 肉玉子入り大」を注文しています1

王者-23の中華蕎麦は、一言で言うと「超濃厚」です。乳化したスープは、脂と、豚骨の力強くまろやかな旨味と、醤油ダレの甘味と、獣臭さ(褒め言葉)が一体となっており、濃厚でとても味わい深いです。このパンチに感動して、王者-23の虜になったんですよ…

王者-23特製中華蕎麦2

麺は中細ストレート麺です。徳島ラーメンはどちらかというと柔らかめの麺が使われることが多いのですが、王者-23の麺は固茹でで、超濃厚なスープの中でその食感がしっかりと存在感を放っています。僕はこのぐらいのゆで加減が大好きです。

トッピングとして、豚バラ肉、もやし、ネギ、メンマが入っています。玉子入りで注文した場合には中央に生卵も落とされています。豚バラ肉は甘辛い醤油ダレで濃いめの味付けがされていて、ホロホロの柔らかさです。生卵は濃厚なスープに溶かしつつ、麺や豚バラ肉に絡めると、よりまろやかな味を楽しめます。

この濃厚さゆえ、ご飯がとても進むんですよ。それはもれなく僕の体脂肪となりました(え)

王者-23 4
特製蕎麦(肉玉子入り大)、ごはん小

初めての方には中華蕎麦を試していただきたいところですが、僕が大好きなのは「特製蕎麦」です。ビジュアルは中華蕎麦と瓜二つなのですが、特製蕎麦は中華蕎麦のスープにやや魚介を効かせているのが特徴です。濃厚でまろやかなスープの味わいを、魚介の旨味が引き締めているんですよ。ゆえに、メリハリのある味わいが楽しめます。

追加トッピングとして、ローストポークや味玉、切り落とし焼豚等もあり、それらでカスタマイズしても旨いです。僕が好きなトッピングはローストポークですね。

王者テイクアウト1
王者テイクアウト3

なお、2020年のコロナ禍の頃にはお持ち帰りの中華蕎麦もありました。飲食店に行きづらい中でも王者-23の中華蕎麦を食べることができたので、とてもありがたかったです。

ご主人の探究心が光る絶品揃い!限定ラーメンコレクション

中華蕎麦と特製蕎麦の2つが王者-23のレギュラーメニューであり、どちらも非常にクオリティが高いです。ですが、王者-23の見所はそれだけではありません。

王者2019年7月1

探究心に溢れるご主人が日々、趣向を凝らした様々な限定メニューを提供しているのです。僕たち常連は、毎日のXの投稿からその日の限定メニューを知り、開店に合わせて食べに行くのです。しかも、ラーメンの種類ごとに合う麺を自家製麺されているというこだわりっぷりです!

ここからは、王者-23の様々な限定メニューから、特にお気に入りのものを紹介していきます!

1.卵かけ麺「TKM」

TKM2
2019年の販売開始当初に提供されていたものです

王者-23の数ある限定メニューの中で、最も思い出に残っているお気に入りがこちらの「TKM」です。TKMは埼玉県熊谷市のラーメン店「ゴールデンタイガー」の人気メニューであり、2019年秋に開催されたイベントにて同店との交流が生まれたことで、王者-23でも定期的に提供されるようになりました。

TKMというのは「卵かけ麺」の略で、プリプリに茹でられた麺に、醤油ベースのタレと生卵を絡めて頂く、釜玉うどんや卵かけご飯を思わせる一品です。濃いめで味の強いタレは、生卵と絡むことでまろやかな口当たりになります。そして、麺の味わいや弾力も強く感じられるんですよ!すだちを搾るとさっぱりとした後味です。

初登場時から現在に至るまで、研究・改良が進んでいるメニューです。冷やしなのでさっぱりと味わえますし、シンプルだからこその素材の美味しさを楽しめます!

2.家系ラーメン「王者家」

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「王者家」は2018年頃より提供されている、王者-23流の家系ラーメンです。名目上は限定メニューとなっていますが、実質的にはほぼ常時提供されているレギュラーメニューです。注文時に麺の固さ、味の濃さ、脂の量を選べます。

しっかりとしょっぱいスープに、力強く出た豚骨の旨味と脂の味わいが癖になります。太麺も、もっちりと存在感のある食べ応えです。

やはりこちらも登場の度に進化を続けています。特にスープの進化が著しく、食べる度にしょっぱさと脂感のバランスが絶妙になっている印象でした。

3.絞り白湯シリーズ

「〇〇絞り白湯蕎麦」というラーメンもかなり美味しいです!〇〇の部分には主に魚介類の名前が入ります。鯛や鰤、イカといった魚介類を原料に、濃厚な白湯スープをとって仕上げた一杯です。

王者2020年6月4

こちらは「濃厚烏賊絞り白湯蕎麦」なのですが、濃厚なスープの中にはイカの骨の髄(!?)まで搾り取った旨味がたっぷりと溶け込んでいます。イカの旨味が溶け込んだスープは、さながらイカを飲んでいるかのような味わいでびっくりします!

4.ご当地ラーメンシリーズ

限定メニューとして、全国各地のご当地ラーメンをリスペクトした一杯が提供されることもあります。ゆえに、徳島に居ながらにして旅行気分を味わうことができるのです!

王者2020年6月9

こちらは岡山県笠岡市のご当地ラーメン「笠岡ラーメン」です。笠岡ラーメンはだしやトッピングに親鶏(かしわ)を使っているのが特徴で、親鶏からとった出汁はすっきりとした風味です。トッピングの鶏チャーシュー(親鶏の肉)もしっかりと焼かれていて香ばしく、なおかつコリコリとした歯応えが楽しかったです。

王者2019年7月2

こちらは新潟県のご当地ラーメン「燕三条系ラーメン」を意識した「背脂煮干し蕎麦」です。醤油の味わいがすっきりとした、煮干しのほろ苦さと旨味がじんわりと広がるスープを、たくさんの背脂が程よくジャンキーな味わいにしています。手揉みの極太縮れ麺も、食べ応え抜群でした。

王者-23で美味しいご当地ラーメンを頂くと「実際に現地で食べてみたい!」と思う一方で「ここでこんなに美味しいものを食べられたんだから十分かな…」という矛盾した気持ちが起こったりもします(笑)

5.昆布水つけ麺・食べる昆布水麺

王者-23は昆布水つけ麺も旨いんですよ!「濃厚昆布水つけ麺」「岩手合鴨の昆布水つけ麺」等、様々なアレンジのもと、定期的に提供されています。

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濃厚昆布水つけ麺

ムチムチ、つるつるの麺が昆布の旨味の溶け出たヌルヌルの昆布水に浸かっています。昆布水に浸かった麺は、そのまま塩を付けてもぐもぐ頬張っても旨いんですよ!もちろん、鶏と醤油のすっきりとした味わいのスープもとても旨く、麺を浸けてもスープ割りにしても大満足の味わいです。

王者-23食べる昆布水麺

「食べる昆布水麺」は、味を付けた冷たい昆布水に冷やし麺を浸したものです。昆布水つけ麺の「スープに浸ける前の、昆布水に浸った麺だけを単独でモリモリ食べるのが旨い」というやつを堂々とできる画期的な一品です!

自家製麺の全粒粉の細麺は、冷やされることでよりしっかりとした食感を楽しむことができますし、昆布水もじんわりと旨いです。ぬめりも相まって、つるりと爽やかに啜れます。

王者-23 まとめ

王者-23は徳島県徳島市にある人気のラーメン店です。とても濃厚な味わいの徳島ラーメン「中華蕎麦」「特製蕎麦」を看板メニューとして、個性的な限定メニューも多数提供しています。探究心豊かなご主人が、新メニューに挑戦したり、自家製麺を導入したり等、その味わいは日々進化し続けています。

ちなみに、店名の「23」というのは、ご主人が23歳の頃に店を開いたことにちなんだ名前なのですが、2013年で23歳というのは僕と2歳しか違わないんですよ!近い世代の方が奮闘されているという点でも、非常に親近感を覚えています。

訪れる度に順番待ちの列ができている人気店なのですが、店の皆様の対応はとても気さくかつ丁寧で、雨の日には店を早く開けてくださったり、子供には飴のサービスをしたり、Xでも食レポツイートに反応してくださったり、丁寧なリプライを下さったりします。嬉しいことに、徳島を離れて2年ほど経ってから訪問した際にも、さらにその半年後に訪問した際にも、店員さんが僕の顔を覚えてくださっていました。人気の秘訣は味わいだけでなく、新たな味への探究心や、ご主人をはじめとした店の皆様の人柄にもあると思います。

徳島にいらっしゃる方には自信を持って王者-23のラーメンをお勧めしたいですし、僕自身も徳島の外から末永く応援し続けたいと思います。もちろん、徳島へ訪問したときには必ず食べに行きますよ!

王者-23
徳島県徳島市国府町和田表17-3

営業時間:11:00~15:00/17:30~売り切れまで
定休日:第3・第4火曜日(終日)、第1・第2火曜日(午後)、水曜日

※2024年7月の再訪問時点での情報です。

王者-23のSNSアカウントはこちら(限定メニューや定休日を掲載しています)↓

X:@ooja__23

Instagram:@ooj_a23

王者-23食べ歩き遍歴はこちら↓

  1. 2024年8月現在は、同じ注文をしようと思ったら、中華蕎麦肉入り大(1000円)と生たまご(50円)の食券を購入する必要があります。特製蕎麦も同様。

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