※高松駅ビル再開発に伴い、2021年11月に閉店しました。
香川の讃岐うどん食べ比べ、第三弾は高松駅の「連絡船うどん」。
瀬戸大橋の開通前は、岡山の宇野港と高松港の間を「宇高連絡船」が繋いでいた。連絡船が列車を積み、宇野港と高松港の間を移動していた。
連絡船うどんは元々連絡船で営業していたうどん屋で、旅行者や四国に帰る人々の舌を楽しませていたという。
そんな連絡船うどんは現在、JR高松駅の駅ナカにあるうどん屋として親しまれている。
高松駅の改札近くに、店舗を構えている。
店内は立ち食い形式だけど、屋台を模した外の席で列車を見ながら座って食べることも可能。また、改札の外からも利用することができる。
当然ながら店内に仕切りがあって、改札外から駅構内に入ることはできません。
メニューは温かいうどん4種類と、冷たいぶっかけうどんが3種類。
食券を購入してカウンターの奥の店員に渡すと、あっという間にうどんを茹でて提供してくれる。
肉うどん(大)(620円)
温かい肉うどんを注文した。
かけだしは塩分控えめな薄味ながらも、いりこの味を強く感じられて旨味たっぷり。うどんはコシの強い系ではないけれど、もっちりとした食感が楽しめて喉ごしが良い。牛肉はほのかに甘辛く炊かれている。全体的におとなしい感じの優しい味のうどんだ。
大サイズなのでボリュームも満点。かけだしがなみなみと注がれているけれど、そのおかげで最後まで温かく頂ける。
店内の各所には連絡船をテーマにした装飾が施されている
高松で用事を済ませてきた帰りにも立ち寄りました。
肉ぶっかけ(並)(510円)
今度は冷たい肉ぶっかけ(並)を注文。
だし醤油は昆布系の旨味が強くて、これまたしょっぱすぎない優しい味だ。冷たく引き締まったうどんは滑らかに喉の奥に流れ込んでいく。薬味の大根おろしと合わせて、さっぱりと頂けた。
連絡船で営業していた当時は麺を茹でおきしていたらしく、当時食べた人いわく「コシがなかった」のだとか。今は茹でたてのうどんを提供しているので、もっちりとした食感を楽しめる。
コシが弱めなのは、ある意味当時の味の再現なのかもしれません。
高松駅は駅うどんも美味しい。香川上陸一発目、ないし香川最後のうどんは、連絡船うどんを味わってみてはどうだろうか。
楽しい旅の思い出になりました。ごちそうさまでした!
香川県高松市浜ノ町1-20 JR高松駅構内
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