9月の連休に、神山町まで行ってきました。
神山といえば、すだちの一大産地です。道の駅「温泉の里神山」の産直コーナーでも、旬のすだちがリーズナブルな価格でたくさん売られていました。
なので、あんずさんへのお土産に買ってきました。
わぁ…!ありがとうございます!
改めて見てみると結構たくさんあるなぁ!どうする?全部使い切るまで、毎日魚でも焼く?
いえ、わたしに良い考えがあります!
皆様はすだちをどのように使っていますか?
メジャーな用途としては、焼き魚や揚げ物に果汁を絞ったり、薄くスライスしたものを冷やしうどんに添えてみたり等が挙げられるかと思いますが、せっかくだからすだちそのものを丸ごと楽しんでみませんか?
というわけで、今回の名物侵略のテーマは…
神山の旬のすだちを侵略して、ジャムにしちゃいます!
今回のレシピはこちらのサイトのものを参考に、分量を調整しています。
すだちジャム(マーマレード)
すだち・・・400g
水・・・・・400ml
砂糖・・・・240g以上
マーマレードというのは、柑橘類を皮ごと原料にしたジャムのことなんですよ。おいしいジャムを作りましょう!
気合入ってるねぇ!先生、お願いします!
作り方
1. すだちをきれいに洗う。
今回は皮ごと調理するので、皮の表面に着いた汚れがきれいに落ちるように食器用洗剤を少々使いました。もちろん、洗剤が残らないようにしっかりとすすぎましょう!
食べ物に使って大丈夫なの!?
実は、台所用洗剤の用途欄にきちんと「野菜・果物」と書かれているんですよ。野菜や果物の表面の汚れを適量の洗剤で洗い流すのは想定された用途なんです。
2. すだちを半分にカットし、果汁を絞る。
これをこうして…
こうです!
今回は種なしすだちだったので種を取る作業はほぼありませんでしたが、種がある場合はこの時に取ってしまいます。
絞った果汁は仕上げに使います。
3. 皮を細かくスライスし、水洗いする。
果汁を絞った後の「搾りかす」の部分を、薄切りにしていきます。このときにヘタも一緒に取ります。
包丁で切りましたが、スライサーがあればそれでやったほうが楽だと思います。
薄切りにした皮は流水でしっかりと洗います。
4. スライスした皮を茹でこぼす。
すだちの皮はそのままだとかなり苦いらしいので、たくさんの水を注いで茹でこぼすことによって苦み成分を飛ばす必要があります。
ただし、この工程の際には加熱しすぎないこと、具体的には沸騰させないことが重要なようで、あまり加熱しすぎると皮からペクチンが流れ出してしまいます。沸騰する寸前(参考サイトでは88℃)になったら火を止めて10分程度置くと、ペクチンをキープしたまま苦み成分を追い出すことができるようです。
こうして苦味を取ったら、再び流水でしっかりと洗い流します。
本当だ。確かに苦い匂いがする!しかも思っていたよりも強く苦い匂いがするなぁ。
すだちの皮の苦味はけっこう強いですからね。
5. 水を加え、皮を煮込んでいく。加熱の段階に応じて砂糖と果汁を加える。
皮を鍋に入れ、水を400ml注いで中火で煮込みます。
皮が柔らかくなってきたら砂糖を入れていくのですが、その際砂糖は何回かに分けて入れます。
果物の量に対して、砂糖が60~65%程度あればジャムにとろみがつきやすいようです。今回は280gの砂糖を使いましたが、もう少し少なくてもよかったかもしれません(笑)
このまま煮詰めていくと、なんとなく「とろみ」がついてきます。皮も透き通ってきました。
「こんなにシャバシャバで大丈夫かな?」と思いましたが、冷めてきたら固くなってくるようなのでそんなに心配はいりません。ぐつぐつと煮詰める時間は中火で手早く済ませるのが良いようです(ただしある程度しっかりぐつぐつと煮詰めないとシャバシャバのままです)。
思い切り手振れしていますが(笑)
仕上げに果汁を加えると完成です!
果汁の酸、果皮のペクチン、糖分の三者が作用しあうことによってトロトロでプルプルのジャムになります。
6. 完成!
最後に消毒した容器に詰め、冷蔵庫で冷やしたら完成です。
参考サイトのものと比べると鮮やかさが全然足りないような気がします!
三温糖の色が移ったのかな?
それもあると思いますけれど、今回はおそらく加熱のしすぎですね…
ですが、漂ってくる匂いは甘酸っぱくて最高です!
完成したすだちジャムを実食!
熱々のトーストに、たっぷり塗って早速食べてみました!
これはうまいぞ!!甘さの中で、すだち果汁の酸味が爽やかに効いてる!皮のほろ苦さも丁度いい!!
すだちの良さが存分に生きた素敵なジャムに仕上がりましたね。パンに塗るなら、やっぱりジャムが一番です♡
初めて作ってみたジャムでしたが、見た目はちょっとくすんだ色になってしまったものの、味のほうは自分で自分を褒めたくなるぐらい美味しく仕上がりました!
最後に注いだすだち果汁がしっかりと生きていて、爽やかな香りと酸味の中で、すだちの皮のほろ苦さがアクセントになっています。茹でこぼしていなかったら、おそらくジャムの甘味を邪魔するほどに苦かったということなんでしょうね… それとやはり砂糖はもう少し控えめでもよかったかもしれません。
すだちの持ち味といえばやはり爽やかな酸味とほろ苦さだと思うのですが、そこがしっかりと生きたジャムになりました。
ヨーグルトに乗せたり、炭酸水で割ったりしてもとても美味しいです。プレーンヨーグルトがほどよく甘く爽やかになりますし、炭酸水を注ぐとなかなか映える飲み物になります。ちなみにこのすだちジャムはなかなか応用の可能性が広くて、参考サイトによると醤油等の調味料と組み合わせて肉料理や魚料理の味付けに使ったりしても美味しいらしいです。
皆様もすだちがたくさん採れたり、すだちをたくさん貰ったりした際には、ジャムにして丸ごと味わってみてはいかがでしょうか?
今回使った名物
すだち
今回使用したすだちは、9月に温泉の里神山の産直コーナーにて購入した、神山町産の旬のすだちです。値段は400g250円。もう少し安いすだちもあるのですが「種なし」な上に果実も大ぶりであることを考えると妥当な価格であるように思います。
ちなみに種なしのはずだったのですが、1個だけ種が入っていました(笑)
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