暖冬と言いつつも3月は寒い日が続きましたが、ようやく春が訪れました。
しかし、3月に寒い日が続いた影響で桜の開花は例年より遅れ、この記事の投稿日の少し前にようやく見頃となりました。
桜のシーズンは一瞬です。咲いたと思ったらすぐに散ってしまいます。その刹那の華やぎに人々は魅力を覚えるものですが、ぼんやりとしているとあっという間に見頃を逃してしまいます。
なので、咲いているときに綺麗なところで桜を満喫したいと思った僕は、名古屋市の北東の端にある農業公園「東谷山フルーツパーク」へと向かいました。東谷山フルーツパークでは2024年3月30日~4月14日までの期間「シダレザクラまつり」を開催しているのです。
都会の喧噪を忘れられる緑豊かな東谷山フルーツパークで、桜だけでなく、春の花やフルーツも楽しんできました!
1000本の桜が彩る園内を散歩!
東谷山フルーツパークは名古屋市の公共の農業公園です。「フルーツパーク」の名前の通り、様々な果樹を植えてあり、季節によっては果実の収穫体験を楽しめます。また、遊具公園や、魚釣りを楽しめる池、熱帯果樹を鑑賞できる温室もあります。
高蔵寺駅行きのゆとりーとラインを東谷橋バス停で降り、中部地方最大の都市・名古屋市らしからぬ田舎の山の風景の中を歩くこと約15分。小高い丘の上に東谷山フルーツパークがあります。名古屋にもこんな場所があったんですね…
人がたくさん歩いています。そして桜の花も咲いています。どうやら着いたようですね。キッチンカーや物販屋台も出ています。
前述の通り、東谷山フルーツパークでは2024年3月30日~4月14日に「シダレザクラまつり」というイベントを開催しています。園内にはヤエベニシダレザクラやソメイヨシノ等、様々な桜が実に約1000本植えられており、3月下旬から4月上旬にかけて一斉に見頃を迎えるのです。
濃いピンク色のヤエベニシダレザクラの花は、訪問時(2024年4月5日)で丁度満開といったところでした。この記事の投稿日には、もしかしたらもう少し葉っぱが増えているかもしれません。一口に桜と言っても、品種によってかなり印象が違いますよね。子供の頃には淡い桜色のソメイヨシノよりも、色も形も派手で令嬢のワンピースドレスのようなヤエベニシダレザクラのほうが好きでしたが、大人になってからソメイヨシノの奥ゆかしい美しさにも魅力を覚えるようになりました。
園内を散策するだけで、桜の花を楽しめます。芝生やベンチの上では、地元の家族連れやご老人がお弁当を持ち寄って花見を楽しんでいました。訪問時は平日だったのでそんなに混雑していた印象はありませんでしたが、休日は混雑するようで、シダレザクラまつりの期間は駐車場が有料(普通自動車650円、自動二輪・原付150円、大型車1200円)になるのだとか。
桜だけでなく、植えてある果樹の花も楽しめます。これはすももの花です。枝いっぱいに白い花が咲いています。
あんずの花は見頃が過ぎていたようです。
残念です…
余談ですが植えてある品種の名前が「おひさまコット」や「ニコニコット」というとてもかわいい名前でした(笑)
あんずちゃんだっていつもニコニコ笑顔が素敵で、お日様のようにあったかい!
何か企んでます?
そういう塩対応は悲しいからやめよう!!
これは桜ではなく、シダレモモという花のようです。白、赤、ピンクの三色の鮮やかな花が美しいです。
チューリップやアネモネも咲いています。春の訪れを強く感じられますね。
魚釣りのできる池には、ソメイヨシノの大きな木がありました。ちなみにここで楽しめるのはあくまで「釣り」だけであり、釣った魚を持ち帰ることはできないようです。
今回は昼食をとった直後だったので立ち寄りませんでしたが、レストハウス「フルーツパークテラス」ではフルーツを使用したスイーツの数々を提供しています。食べると酸味を甘く感じる作用のある「ミラクルフルーツ」を体験できるメニューや、りんごのパンケーキ等、SNS映えしそうなメニューが揃っており、賑わっていましたね。
エキゾチックな植物を見ながら海外旅行気分!世界の熱帯果樹温室
園内で一際目を引くのは、大きなガラスのドームの「世界の熱帯果樹温室」です。ここではその名の通り、熱帯・亜熱帯の果樹が栽培されています。入場は有料で、大人(高校生以上)300円、名古屋市内在住の65歳以上の方は100円、中学生以下は無料となっています。
早速中に入ってみます。ちなみに受付のおじさんはとても親切で、一万円札の両替と写真撮影を快く許可してくれただけでなく「外は雨が降り出したからゆっくり見ていってね!」と言ってくれました。お言葉に甘えます!
温室内は見慣れないトロピカルな植物がたくさんあり、異国情緒に溢れています!
これはパイナップルですね。
パパイヤの実もなっています。パパイヤは未熟果も野菜として食べるらしいと聞いたことがありますが、少し興味があります。名古屋だとどこで買えるのでしょう?
ドラゴンフルーツはサンカクサボテンというサボテンの実です。まだ熟していないからか、とげとげです。
オウギバショウは葉っぱが東西方向に広がる大型の植物で、かつて旅人にとってのコンパス代わりに機能したということで「旅人の木」とも呼ばれています。温室内ということでスペースに限りがありこぢんまりとしてしまっているのですが、本当はもうちょっと大きく派手に扇形の葉っぱが広がります。
バナナは草であることは有名ですが、見上げるほどの大きさです。実は付いていませんでした。ちなみにバナナは日本で最も輸入されている果物なのだそうです。
コーヒーの木(キミノコーヒー)が実を付けていました。黄色い実がなるからキミノコーヒーなのだとか。コーヒー豆が茶色なのは焙煎しているからなのですが、焙煎する前は白いようです。
イランイラン!
そういうのにばっかり反応しないでください!
世界の果樹温室には、日常では見かけないエキゾチックな植物がたくさんで、さながら熱帯雨林を探索しているかのようでした。どれも見事です。実のなる時期は種類によりけりですが、いつ訪問しても何らかの果実を見られるようになっています。
フルーツパークマルシェでそのまんまいちごジュースを味わう!
売店「フルーツパークマルシェ」では地元の野菜や、国内外で採れた様々なフルーツを販売しています。スーパーマーケットではあまり見かけないようなトロピカルフルーツも売られていました。なお、ここはあくまでも観賞用の果樹園ということなのか、東谷山フルーツパーク産のフルーツは置いていないようでした(それとも園内のフルーツは収穫体験に回るのでしょうか?)。
フルーツパークマルシェにはフルーツバーもあり、カットフルーツやフルーツジュース、フルーツパフェなんかを楽しめます。
気になるメニューはたくさんありましたが「そのまんまいちごジュース」を注文してみました(700円)。
そのまんまいちごジュースは、たっぷりのいちごをゆっくりと絞ることによって栄養と美味しさを余すこと無く抽出したフレッシュジュースです。ルビー色に輝くジュースを、早速頂いてみましょう。
びっくりするほどいちご味!
フレッシュな甘酸っぱさですね。
いちごは先端のほうをかじると甘味が強くて、逆にへたに近いあたりは酸っぱかったりしますよね。かじる場所による味わいの変化が楽しかったりもしますが、そのまんまいちごジュースは全体の甘さと酸っぱさが均一に混じっているのが新感覚でした。いちごの味の「平均」を飲んでいるみたいだとでも言いますか。
自宅でいちごフォークでいちごを潰してジュースにするのとは全く違います。さらさらとした口当たりです。いちごの新しい楽しみ方として、ぜひとも体験してみてほしいです。
東谷山フルーツパーク シダレザクラまつり まとめ
名古屋市北東部の東谷山フルーツパークでは、2024年3月30日~4月14日の期間でシダレザクラまつりを開催しており、キッチンカーや物販屋台が出店したり、その他様々なイベントが開催されたりします。期間中は駐車場が有料になるので、公共交通機関を利用しての来場も視野に入れたいところです。ゆとりーとラインや中央本線等でアクセス可能です。
園内にはヤエベニシダレザクラをはじめとした約1000本の桜が咲き誇っているほか、春に花を咲かせる果樹もあります。園内を散策するだけでお花見を楽しめます。
飲食テナントとして、レストハウス「フルーツパークテラス」や、売店「フルーツパークマルシェ」のフルーツバーがあり、映えるフルーツ系メニューが揃っています。
その他、有料の「世界の熱帯果樹温室」やフィッシングコーナーもあり、お花見以外にも楽しい体験がたくさん待っています。自然とふれあいたいときのお出かけ先にぴったりですよ!
東谷山フルーツパーク
愛知県名古屋市守山区上志段味東谷2110
営業時間:9:00~16:30
定休日:月曜日
東谷山フルーツパークのWebサイトはこちら↓
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