(シリーズ・なまこマンの2泊3日静岡の旅【さわやか・サウナしきじ・清水港の海鮮丼】)
朝からラーメンを食べたいですよね!!
え?「朝から重すぎる食べ物は受け付けない」って?いえいえ。朝は一日の始まりである場合が多いです。起きてから再び眠るまでの長い時間をトップギアで駆け抜けるためには、むしろ朝にしっかりと燃料を補給しておくべきではないでしょうか。そう考えると朝にラーメンを食べるのは非常に理に適っているような気がしませんか?
実際に「朝からラーメンを食べたい」という需要は多く存在するようで、朝に営業しているラーメン店は多く存在します。山岡家のような24時間営業のラーメン店もありますね。まあ、オールナイト営業の延長で朝までやっていて、朝帰り民のシメとして機能している可能性もありますが(え)
そんな朝ラーメンが食文化の一つとして定着しているのが、静岡県藤枝市です。藤枝市は静岡県屈指のお茶の産地であり、お茶の取引に関して早朝から仕事に出る方が多い土地柄です。そして、早朝の仕事を終えた方を対象に、朝からラーメンを提供する店が増えていったのです。
藤枝市の隣の街である静岡市にも、藤枝の朝ラーメンの流れを汲むラーメン店があります。今回は「麺屋 日出次」にて朝ラーメンを楽しんできました!
朝からするすると食べられる煮干しラーメン
日出次は、静岡市葵区の、駿府城公園の裏手あたりにあるアーケード街(北街道商店街)に立地しています。営業時間はなんと朝7時からで、夜間営業はしていません。朝営業が7時から10時、昼営業が11時から14時までとなっています。
それにしても皆さん。朝からラーメンなんて、食べられますか!?
急にはしごを外さないでください!
朝からラーメンを食べたいと言いつつも、なまこマンの中の人はもう30代です。脂っこいものが尾を引くようになってしまいました。ましてや朝は昼と比べると消化の準備が十分に整っていない時間帯なので、がっつりとしたものを迎え入れるには厳しいようにも思いますが… 安心してください。
履いてますよ!!
じゃなくて!
日出次のラーメンは、朝からすっきりと食べられる一杯です!
どう見ても二杯あるじゃないですか!!
今回注文したのは「日出次らぁめん温冷セット」です。その名の通り、小さな温かいラーメンと、小さな冷やしラーメンを同時に楽しめるメニューとなっています。ラーメンはスープの味を塩と醤油から選ぶことができ、今回は温かいほうを醤油(日出次しょうゆ)、冷やしのほうを塩(日出次しお)にしています。
まずは醤油の温かいラーメンを頂いてみます。
おお、こりゃあ朝からいけるな!じんわり優しいぞ!
スープは煮干し出汁がベースです。きりっとしたキレのある辛さの醤油に、ほろ苦い煮干しの旨味がじんわりと効いており、どこかすまし汁を思わせるような、すっきりとした、ごくごくと飲めるスープに仕上がっています。
麺はストレートの細麺で、国産の無添加の小麦粉で自家製麺したものを使用しています。滑らかで、ぷりっとした心地の良い歯切れで、小麦の風味を強く感じられます。
トッピングは鶏チャーシュー、かいわれ大根、メンマ、玉ねぎスライスです。スープのみならずトッピングにも脂っこい要素はなく、かいわれ大根や玉ねぎの辛味でさっぱりと食べることができます。
続いては冷やしの塩ラーメンを頂きます。なるほどなるほど。冷たい分、塩気をはっきりと感じられますし、麺のコシも強く感じられますね。そして、塩スープは煮干しの旨味をよりダイレクトに感じることができます。
温醤油でも歯切れの良かった細麺は、冷やしで食べるとよりツルンツルンでブリンブリンなんですよ!
トッピングは温醤油と同じものに、わさびと海苔が追加されています。ピリッとした辛味がさらにさっぱりと食べさせてくれますね。
実は、煮干しベースのスープも、温と冷の2種類のラーメンを食べるのも、藤枝流の朝ラーメンのスタイルなのです1。「重いものは食べられないよぉ~」となりがちな朝にも軽やかに食べられますね。これは!
そして日出次には「和え玉」もあります。
二度と『朝からラーメンは食べられない』なんて言わないでください。
和え玉はタレや魚粉であらかじめ味の付けられた替え玉であり、麺を食べ終えた後のラーメンスープに投入することで味変になりますし、卓上の味変調味料でカスタマイズしてそのまま食べても美味しいです。
まずは卓上のコショウと、サバ節を入れたお酢「サバビネガー」で味を足し、まぜそばのようにして食べてみました。これは、麺の歯切れや小麦の風味を贅沢に楽しめる食べ方ですね!サバビネガーにはサバの旨味がたっぷりと溶けており、かけると味が決まってとても美味しかったです。
最後に、残ったスープに和え玉を入れてみました。優しいスープに魚粉のパンチ力が乗り、より魚介の旨味に溺れられる味変となります。
いやぁ。朝からラーメン、食べられますね!すごく元気が出ました!
麺屋 日出次 まとめ
日出次は静岡市葵区の北街道商店街にあるラーメン店です。焼津市にも支店があります。朝7時から藤枝流の朝ラーメンを楽しむことができます!
煮干しを使った無化調スープは、透き通り、きりっとした辛味の醤油ダレや塩ダレに、じんわりと広がる煮干しの旨味が合わさることで、ゴクゴクと飲めるすっきりとした味わいに仕上がっています。麺も滑らかで歯切れの良い細麺です。
今回頂いた「日出次しお」と「日出次しょうゆ」以外にも、背脂煮干しや強煮干しといった濃厚な煮干しラーメンが揃っていますし、定期的に限定メニューも提供されています。
朝から軽やかに啜ることのできる一杯を楽しめますよ!
麺屋 日出次
静岡県静岡市葵区鷹匠3丁目1-1
営業時間:7:00~10:00 / 11:00~14:00
※訪問時点での情報です。
麺屋日出次(静岡店)のSNSアカウントはこちら↓
Instagram:@hdtg_shiho
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