レンゲが立つ禁断の一杯!特濃豚骨 らーめん小僧 名古屋錦店(名古屋市中区錦3丁目)

らーめん小僧禁断らーめん2 ラーメン

皆様は「禁忌」を冒したことはありますか。善良に生きているつもりの小市民としては、そんなリスキーなことはしたくないのですが、一方で「禁忌」や「禁断」という言葉には、少年時代に見た夢を思い出し、思わず魔を封じた右目と左腕が疼きます。

2025年7月1日に、錦の大津通沿いに新しくオープンした「らーめん小僧 名古屋錦店」には「禁断らーめん」という名の一杯があります。1杯税込1190円で、気軽に冒せる禁忌は、まさに「罪」と呼ぶべき味でした…!

禁断に挑む前に…。まずはデフォルト「小僧らーめん」

らーめん小僧は大阪市の株式会社KOZOUが運営しているラーメン店です。「らーめん小僧」「豚骨魚介ラーメン 小僧またおまえか。」「豚骨まぜそば KOZOU+」の3種類の店舗を大阪市内に出店していますが、冒頭でも述べた通り2025年7月1日に大阪府外初の店舗となる「らーめん小僧 名古屋錦店」がオープンしました。

らーめん小僧外観

店舗があるのは大津通の栄バス停のすぐそばで、2025年5月までCoCo壱番屋中区錦三丁目店があった場所に居抜きで出店しています。

食券制で、2025年7月現在は現金決済のみに対応しています(キャッシュレス決済への対応予定もありそうな書き方でした)。席はカウンター9席、テーブル席12席となっており広めですが、2025年7月現在ではオープンしたばかりということもあってか混みがちな印象です。

らーめん小僧禁断らーめん1

目玉の「禁断らーめん」は、レンゲが立つほどの濃厚さだといいます。確かに、相当コンディションが良いときでないと解禁できなさそうで、そういう意味では「禁断」の名に相応しい一杯であるようにも思えます。

初めてお邪魔するラーメン店では、最初にその店のデフォルトの味を知っておきたいので、禁断らーめんに挑戦する前に、まずはらーめん小僧の看板メニュー「小僧らーめん」を注文することにします。

らーめん小僧 小僧スペシャル1
小僧スペシャル(税込1250円)

小僧らーめんのトッピング増量版「小僧スペシャル」を注文してみたのですが…。僕は気づいてしまいました。

あれ?小僧らーめんも結構濃くない…?

いやぁ、すっかり油断していました。濃厚なのは禁断らーめんだけかと思っていました。

らーめん小僧 小僧スペシャル2

見てください、このスープの粘度を!小僧ラーメンも相当濃いです!!

透明度のかけらもない灰褐色のスープは、レンゲが立つほどではないものの相当ドロドロです。ざらつくほどに濃厚な豚骨の旨味が凝縮され、きりっとしょっぱい醤油のカエシが効いた、ものすごく濃い味です。スープは豚骨と水のみを136℃の高温で炊き上げて作ったものだといいます。ドロドロとした質感と濃い味はまさに、天下一品のこってりラーメンにも通じる、スープを「食べている」かのごとき満足感です。

このスープ、もはや「飲む」というより「食べる」感じだよ…!

らーめん小僧 小僧スペシャル3

平打ちの太麺はスープに負けない強い食感でもって存在感を放ちます。固くコシのある麺は、軽く持ち上げるだけで大量のスープを纏います。普通に麺を食べているだけでスープが無くなる勢いです。

トッピングとして、ネギ、刻み玉ねぎ、味玉、炙りチャーシュー、海苔が入っています。刻み玉ねぎは口をさっぱりとさせてくれるトッピングですが、もはや刻み玉ねぎでも中和できないほどの濃厚さです…!チャーシューは焦げ目の香ばしさに存在感があります。脂も乗っているので、スープと一緒に口に含むと、口全体がカロリーで満たされます。

らーめん小僧卓上

デフォルトの状態でも強烈な小僧らーめんですが、卓上の味変調味料もわんぱくな奴らだらけです。おろしにんにくに、醤油漬けのにんにくに、高菜漬けに、胡椒に、TKGのタレ。醤油漬けのにんにくはラーメンダレで漬け込んだもので、高菜漬けに至っては「超絶オイリーなべちゃ高菜」ときました。

あの!さっぱり食べさせる気とか無いんですか!?

このわんぱく味変が悔しいけれど旨すぎるんですよ。特に「べちゃ高菜」が最高でした。ごま油マシマシで、匂いと辛味と酸味が、濃厚スープの足りなかった部分にピタリとハマります。

デフォルトの小僧らーめんがここまで濃厚ということは、果たして禁断らーめんはどれほどのものなのか…。生半可な「禁断」ではない気がしてきました。

禁断の一杯を激しく啜る!

らーめん小僧禁断らーめん2
禁断らーめん(味玉トッピング)(税込1190+150円)

心とコンディションの準備を整えて、禁断らーめんに挑戦します!

ビジュアル的には小僧らーめんと大きく変わりませんが、中央にそびえるレンゲがその濃さを物語っています。僕が写真用に刺したわけではなく、刺さった状態で運ばれてきます。

らーめん小僧禁断らーめん3

濃さを視覚で伝えてくるのがえげつないですね。これ。

一口啜ると、濃厚すぎるスープがゆっくり、どろりと口の中に流れこんできます。ただでさえ濃かった小僧らーめんの豚骨スープが、禁断らーめんではさらに濃縮されており、粘度も豚骨の旨味も醤油の辛さもかなりのものです。

これは、濃い!濃すぎるぞ!!

天下一品のこってりラーメンなんか、目じゃない濃さです。「こってりMAX」の領域に達します。あるいは愛知県安城市の大岩亭の「大岩ラーメン特鳥」にも近いです。ドロドロ、ボトボトのスープが、ごっそりと麺やトッピングに絡むから、麺やトッピングを食べているだけでスープの量もどんどん減っていくし、口の中のあらゆる感覚器官が全力で塩味とカロリーを検知します。とにかく、一口から感じる情報量が暴力的に多いです!一方で、ここまで濃いにもかかわらず、獣臭さを感じさせない仕上がりなのが印象的でした。

らーめん小僧TKG1
卵かけご飯(税込290円)

この濃さは、ごはんをチェイサーにしないと厳しいと思ったので、TKGを注文しました。

らーめん小僧TKG2

卓上のTKGのたれを適量かけて、よくかき混ぜます。

らーめん小僧TKG3

TKGのたれは薄口のだし醤油といった感じで、しょっぱくも、それでいて卵のまろやかな口当たりとよく合います。

禁断らーめんはやはり、その濃さでもって暴力的な満足度をもたらしてくる一杯でした。日常的に食べるにはなかなかにヘビーで、これは確かに、ここぞというときに解禁すべき「禁断」の一杯であるように思いましたね…。

らーめん小僧 名古屋錦店 まとめ

らーめん小僧名古屋錦店は、中区錦3丁目の大津通沿いに2025年7月にオープンしたラーメン店です。

店名に「特濃豚骨」とある通り、非常に濃厚な豚骨ラーメンを楽しめます。看板メニューの「小僧らーめん」は、なんといってもそのドロドロの豚骨スープが魅力です。レンゲで掬うとその質感に驚くことうけあいです。オイリーな味わい、豚骨の凝縮された旨味、きりっと辛い醤油ダレの味が、ドロドロのスープに凝縮されており、さながら「スープを飲む」というより「スープを食べている」というような体験になります。平打ちの太麺も歯応え抜群で、スープとの絡みが良好です。

個人的にはデフォルトの小僧らーめんでも十分すぎるほどに濃厚だと思いますが、さらに上の濃さを楽しみたいときには、レンゲが立つほどに濃厚な「禁断らーめん」もあります。

その他、今回紹介したメニュー以外にも「まぜそば」や、あっさりとした「豚ガラ中華蕎麦」などを提供しています。

久しぶりに、衝撃を受けたラーメンでしたね。こんなに濃くてドロドロで、カロリーやパンチを盛りたい欲求に忠実なラーメンがあったとは。ラーメン自体の濃さもさることながら、卓上の味変調味料も最早「さっぱり感」とは無縁のものばかりでしたし(笑)一杯食べたら向こう数食分のカロリーが気になって仕方がなくなる、まさに禁忌の一杯でした…!

極濃豚骨 らーめん小僧 名古屋錦店
愛知県名古屋市中区錦3丁目14-14

営業時間:11:00〜14:30/18:00〜22:00

※訪問時点での情報です。

らーめん小僧の運営会社「株式会社KOZOU」のWebサイトはこちら↓

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この記事を書いた人

日本各地を渡り歩くさすらいのなまこ。食べ歩き、道の駅巡り、スーパー銭湯巡りが好き。流れ着いた地域の飲食店、道の駅、スーパー銭湯情報をブログにて発信中。【これまでの拠点】徳島、仙台、名古屋

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