この記事は2024年9月11日に追記しました!
僕にとって街歩きとはネタ探しの時間でもあります。インターネットや地図、ガイドブック等をネタ探しに活用することも多いですが、それと同じぐらい、自分の足で集めたネタも大事にしています。
何度も通った道でも、例えば反対側の歩道を歩いたりすれば、これまでに気付かなかった「ネタの種」が見つかることもあります。
この日も、普段よく通る道で、いつもと反対側の歩道を歩いてみたところ、ネタの種を見つけてしまいました。
道路沿いにある大きな建物の窓からは「担々楼」と書かれたTシャツと、メニュー表のようなものが見えます。どうやら、この建物には担々楼という中華料理の店があるようです。こんなところに中華料理屋があったなんて、Googleマップを見ていた時には気付きませんでした。やっぱり、実際に街を歩いて、自分の目で気になるものを確かめないと、いろいろと見逃してしまいますね。
ですが、一つ問題がありまして。この担々楼がある建物は…
西濃運輸(大曽根支店)の敷地内なんですよね(笑)
平たく言うと「社員食堂」ということになります。となると、勝手に入るのは少しばかりまずそうですね。
せっかく見つけたネタの種も、結局拾わないまま没にせざるをえないのか… と思っていましたが。
朗報です。「一般の方も来店OKです」とのことなので、営業時間に合わせて突撃してきました!
マスターのリーズナブルなスタミナ料理を味わう!
改めて、担々楼が西濃運輸大曽根支店の社員食堂であり、社員でない一般の方の利用も可能であることがわかったのですが、もう一つ問題がありました。それは入口がわからないことです!一応、担々楼のTシャツが下がっていた窓の近くに入れそうな門はあるのですが、そこはトラック出入り口のようで、あまりウロチョロしていると危険そうです。
なので、荷物の受付で聞きました(笑)
(職員)お荷物の受け取りですか?
社員食堂を利用したいのですが…
我ながら、トンチンカンな問い合わせだと思いました。荷物の「に」の字もありませんからね…
ですが、職員の方は怪訝な表情をするでもなく「食堂ですね。ご案内します!」と流れるように案内してくださったので安心しました。
職員の方の後ろに続き、トラックに積み込む荷物の台車などが置かれたスペースをずんずんと進んでいきます。自分で言いだしておきながら「ここ本当に入っても大丈夫なんだろうか」と思ってしまいました(笑)
台車などが置かれたスペースを抜けると、扉が見えてきました。窓からは大きな休憩室のような部屋が見えます。どうやらここが目的地の社員食堂、担々楼のようです。訪問したタイミングでは空いていたので、どうやら邪魔にはならなそうです。
(職員)マスター!社外のお客さん!
職員の方が、厨房にいたご主人に声をかけてくれました。
ご主人、もといマスターは外部からのお客さんである僕に担々楼の仕組みを教えてくれました。一般的な食券制の食堂と同じように、食券機で食券を購入してマスターに渡せば良いようです。なるほど!
メニューは日替わり定食や唐揚げ定食といった定食系に、各種麺類、チャーハンやカレー等のご飯ものが揃っています。「担々楼」という店名ゆえ、中華料理系のメニューが充実している印象ですね。
そして、何より驚くのはその安さです。定食は600円、チャーハンに至っては350円で食べられてしまうのです!なんという福利厚生でしょう!!
内装は年季を感じられるもので、並べた机に白いビニールのクロスを敷いてテーブルにしており、椅子は無造作に置かれたパイプ椅子です。こういう無骨な感じ、良いですね!
お茶の入った冷水筒や、作業中の熱中症対策に塩分を取れるよう梅干しのサービスもありましたが、さすがにそれを取るのは自重しました(苦笑)
待つことしばし。マスターの料理が完成したようです。
この近くの人?
そうですね。食べ歩きが好きで、食べ歩きのブログをやっているんです。こちらの食堂が「一般の方もOK」と聞いたので来てみました!
料理を取りに行ったついでに、ブログ用写真の撮影許可も頂きました。(突然の訪問でしたが、色々とありがとうございました!)
こちらが今回注文した「天津飯ラーメン」です。(600円+天津飯大盛り100円)
……あれっ。思っていたのと違うのが出てきたぞ。「天津飯ラーメン」って面白そうだから注文してみたけれど、これは「天津飯とラーメンのセット」のことだったんですね。餃子の王将の天津麺みたいなものを想像していたのに!
ちなみにこの記事を書くために写真をチェックしていたら、食券機にバッチリ『天津麺』(400円)というボタンがありました orz
気を取り直しまして。これはこれでそそられますよ!まずは天津飯から頂きます。
卵がふんわりとしていて旨いですね!甘酢餡の味も優しく、程良く出汁の旨味が効いています。具材にハムと椎茸が入っているのですが、具材からも良い感じの旨味が出ていました。
ラーメンは醤油ラーメンです。トッピングもしっかりと乗っています。
麺がプリッとしていて、とても好みの茹で加減でした。チャーシューがほろりとほどけるような食感でなかなか旨かったです。
スープはあっさりとした鶏ガラ醤油ですね。いろいろなラーメンを食べてきましたが、最終的に「帰ってくる場所」といいますか、落ち着く味なのはこういう素朴なラーメンなのかなと思ったりします。
お土産に、マスターお手製の「玉子焼きサンド」(100円)を購入しました。持ち帰りのサンドウィッチは食券機で「100円券」等と書かれた金券を、指定の金額分購入してマスターに渡すと購入できます。
半分に切ったトーストに、マヨネーズとケチャップで味を付けた薄焼き卵を挟んだ一品です。この組み合わせに、間違いはありませんね!食パンだけだと心もとないけれど、タンパク質(卵)があることで食事としての満足度が上がり、しっかりと元気が出ます。
担々楼の料理は、とにかくお腹に溜まって、元気の出る一品でした。西濃運輸大曽根支店の皆さんは、これを食べて日々の配達の仕事をこなすための元気をチャージしているのですね。僕も大学生の頃に、ヤマト運輸にて荷物の仕分けのアルバイトをしていましたが、大量の荷物をひたすらコンベアに流すという、まるで自分が文字通り「社会の歯車」になったかのような激務だったのが記憶に残っています。物流を生業にしている方々は、短期アルバイトでヒィヒィ言っていた当時の僕よりもずっと大変な業務をこなしているわけですが、そんな物流の現場を、安くて元気の出る料理で支えているのがマスターや担々楼なのかと思うと、なんだか温かい気持ちになりました。
(※2024/9/11追記)意外な場所で担々楼の弁当を発見!
西濃運輸大曽根支店の食堂である担々楼の料理は、当然ながら味わうために西濃運輸大曽根支店に潜入する必要があり、作業中の作業員さんたちの注目を集めることもあって少々ハードルが高かったりします。
そんな担々楼の料理を気軽に食べる方法を見つけてしまいました!というのも、意外な場所に担々楼の弁当が売られていたのです。
意外な場所。それはアピタ千代田橋店1階にある直売所「わくわく広場」です!
わくわく広場では、愛知県内の弁当店や飲食店の弁当を取り扱っており、夕方になると一斉に弁当が半額引きになるので、疲れている時にはここで弁当を購入するのですが1、数ある弁当の中に「担々楼」の名前があったんですよ。
同じ名前の別の店かとも思ったのですが、住所も「東区砂田橋5丁目10-10」と、西濃運輸大曽根支店のものが書かれていたので、あの担々楼で間違いないでしょう。
からあげに、肉団子の甘酢餡掛けという、ガッツリとしたメインおかずが勢ぞろいしています!さらに、デザートもごま団子という重量級弁当です。
弁当箱の中でも特に大きな面積を占める肉団子の甘酢餡掛けは、柔らかな食感の揚げ肉団子に、玉ねぎとピーマンの入った酸味強めの甘酢あんがかかっています。この酸味が食欲をそそるんですよ!肉団子の柔らかな食感と、野菜のシャキシャキ食感の対比も楽しいです。
からあげのボリュームも負けていません。柔らかくも、弾力の強い食感で、とてもジューシーです。
ジューシーといえば、ごま団子もかなりジューシーなんですよ。もっちりとした薄めの団子を噛み切ると、熱いあんこが飛び出してきます。表面のオイリーさも相まって、満足度が非常に高いデザートです。
さすがは宅配便の倉庫の食堂の弁当ですね。なかなかにカロリー爆弾です。この一食で、かなり元気が出る気がします!
西濃運輸大曽根支店社員食堂 担々楼 まとめ
東区砂田橋の「西濃運輸 大曽根支店」の社員食堂「担々楼」は、一般の方でも利用可能です。
店名の通り、中華料理を中心としたスタミナメニューを、非常にリーズナブルな価格で提供しています!テイクアウトにも対応しているようです。
利用する際には、お昼時等の、混雑するであろう時間を避けるのがベターだと思います。また、入店の際にも受付で社員食堂を利用したい旨を伝える方がスムーズかもしれません。西濃運輸の業務の妨げにならないようにすることを大前提に、利用しましょう!
西濃運輸 大曽根支店
愛知県名古屋市東区砂田橋5丁目10-10
※訪問時点での情報です。
コメント