伊勢湾岸自動車道の刈谷PAには、刈谷ハイウェイオアシスが隣接しています。刈谷PAと刈谷ハイウェイオアシスが一体となり、ドライブ中の休憩で短時間利用するだけでは全てを網羅しきれないほどに充実した施設を構成しています。明神山での登山からの帰り道に刈谷ハイウェイオアシスに立ち寄った僕は、その施設の充実っぷりを見てもっと深掘りしたいと思い、名古屋から名鉄名古屋本線と名鉄バスを乗り継いで再訪してきたのでした。
刈谷ハイウェイオアシスには、飲食店と売店のみならず、観覧車、遊園地、遊具公園、農産物直売所、日帰り温泉といった見所が揃っており、一日中遊べると言っても過言ではありません。実際に2016年度には、あのナガシマスパーランドを擁するナガシマリゾートに次ぐ東海エリア2位の集客を記録したのだといいます。
今回の記事では、たくさんある刈谷ハイウェイオアシスの見どころをざっと紹介していきます!
刈谷ハイウェイオアシスの見どころ①岩ヶ池公園
刈谷ハイウェイオアシスには、大型の都市公園「岩ヶ池公園」が隣接しています。
公園といえば、僕が子供の頃には子供たちが自由な発想であらゆる遊びをしていた場所でしたが、近年は安全面や住環境の面から遊具が撤去されたり、ボール遊びが禁止されたりしており「近頃の子供はどうやって外遊びをするんだろう」なんて思っていました。昔は「外で遊びなさい」の言葉に対して、公園の東屋に集まってゲームボーイで遊ぶ僕たちに親はため息をついていましたが、今の子供は外遊びの選択肢が狭すぎてゲームせざるをえないのでは…?
ですが、岩ヶ池公園は子供たちが安心して外遊びをできる公園です!
多くの広葉樹に囲まれた広場には、登ったりぶら下がったりと、多彩な遊びができそうな、体を動かせるアスレチック遊具が設けられています。
広葉樹の林から外に出ると、とても大きな複合遊具もあります。高いところを移動できる、立体感あるアスレチックはそれだけでワクワクしますね!子供の頃にこういう遊具で遊んでみたかったです!
ここまででもかなり、子供たちが大喜びで遊んでくれそうな公園であることがわかっていただけると思うのですが…
なんと、遊園地まであるのだから大変です!心の中のわんぱく小僧が跳び上がって喜び始めました!
メリーゴーラウンドやゴーカート等、本格的なアトラクションが揃っています。スリルを求めて乗るタイプのアトラクションではありませんが、小さな子供と一緒に楽しめる感じです。チケットのお値段も100円ポッキリとなっており、いつもの公園遊びとは一味違った気分を楽しめるうえに、お財布にも非常に優しいです。
公園の傍らには岩ヶ池という農業用のため池があり、そのほとりを歩ける遊歩道もあります。
そして、岩ヶ池には鳥居のある小島が浮かんでいます。ちょっとオカルトの匂いがしますが、これは弁天様を祀っているものであり、怖いものではないようです(笑)
岩ヶ池公園には遊具と遊園地と遊歩道以外にも、日差しを遮る巨大なテントに覆われた芝生広場や、定期的にコンサートの開かれる野外ステージ、水遊びのできる噴水等があります。アクティブに遊ぶことも、緑の中でまったりと休むこともできる公園です。休日には常に賑わっており、遊具や遊園地は特に小さい子供のいる家族連れで賑わっています。休日に家族で訪れるのにぴったりの行先だと思います!
刈谷ハイウェイオアシスの見どころ②観覧車
岩ヶ池公園とは別に、高速道路寄りの場所に観覧車があります。高さ60mの観覧車は、夜にライトアップされることもあって非常に目立つ刈谷ハイウェイオアシスのランドマークとなっており、東名高速道路や名鉄名古屋本線からも見えます。
観覧車というのは、気の置けない間柄の誰かと一緒に乗って、ゴンドラが一周回り終えるまでのどこかじれったさのある時間を、柄になく真面目になって語り合うような、そういう場所だと思うんですよ。この秋に放送されていたアニメ「負けヒロインが多すぎる!」でも、温水くんと八奈見さんが妙に真面目な雰囲気で、二人きりの観覧車のゴンドラで語り合っていましたよね(え)
まあ、要するに、ぼっち孤高のなまこマンにはあまり縁のない場所なのですが…
刈谷ハイウェイオアシスの観覧車には、シースルーゴンドラがあるのだから大変です!
なまこマンは「寂しさ」と「ネタ」を天秤にかけた結果、喜んで単身、観覧車に乗り込むことにしたのです!
うわぁ!足元も座面も本当にスケスケです!ですが、頑丈にできているうえに、床に関しては様々な人に踏まれて傷が入り、曇りガラスのような感じになっているので怖さは全くありません。
観覧車が少しずつ動き始めました。視界に入る人々の姿が、だんだんと小さくなっていきます。
かなり高いところまできました!「落ちるかも」というような恐怖感は全くありません。高所の強風が吹き込んでこない点も影響していると思います。
先ほどの岩ヶ池公園を見下ろすアングルになりました。ゴーカートのコースがなかなか本格的で楽しそうです。
ゴンドラが最高地点に到達しました。このあたりで寂しさを覚え始めたので、ここからは写真を撮っていません(え) それにしても、どの辺りまで見渡せているのでしょうか。やはり平野なので、遠くの方に地平線が見えて爽快感がありますね。
1周約12分で、観覧車の空の旅は終わります。女の子に告白して返事をもらい終えるには十分すぎる時間ではないでしょうか!(え) ゴンドラ内は冷房とシートヒーター完備で1、どの季節でも快適な空の散歩を楽しめます。また、車いすの方でも係員さんがスロープで補助してくださり、ゴンドラに乗せてくれます。
そんな観覧車の料金は、
一般券:600円
3名セット券:1600円
4名セット券:2100円
であり、クレジットカードや電子マネー、QRコードでの決済も可能です。2歳以下は無料で、障害者手帳持参の場合は本人と介添え者1名が半額の300円となります。
刈谷ハイウェイオアシスの見どころ③デラックストイレ
刈谷ハイウェイオアシスには「デラックストイレ」というトイレがあります。
このデラックストイレが、その名に違わぬデラックスっぷりなんですよ。入っていきなり、革張りの腰掛が多く置かれた待合室があり、連れが用を足し終えるのを快適に待つことができます。トイレであることさえ気にならなければ、ここで休憩できてしまいそうな座り心地です(え)
トイレの中でカメラを構えるのはどうかと思いましたが… 自分しかいない個室で、なおかつ不適切なものを写さなければ問題ないと判断し撮影しました(笑) トイレの中もヨーロピアンでゴージャスな内装です。個室が「仕切り」じゃなくて「部屋」なんですよ!密閉感があるので、安心して用を足せるような気がします。オストメイト用のトイレもあります。
便器は一般的な洋式のシャワートイレなのですが、シャワートイレの起動スイッチが面白いことになっていました。写真では伝わりにくいのですが、シャワートイレのボタンが立体映像のように浮き出ており、指先を浮き出た立体映像に触れさせるだけでシャワートイレを起動させられます!おそらくはコロナ禍の頃に導入されたものなのだとは思いますが、未来を感じられました。まさかトイレで未来を感じるとは…
高速道路での運転とトイレは切っても切り離せない関係です。寒くて臭いようなトイレでも、まあ用は足せますが、どうせだったら快適に用を足したいですよね。刈谷ハイウェイオアシスのデラックストイレは、排泄という日常動作を非日常にしてくれるラグジュアリーな空間です!
刈谷ハイウェイオアシスの見どころ④グルメを満喫!
高速道路のサービスエリアやパーキングエリアといえば、グルメも楽しみの一つですよね。
飲食テナントは刈谷PAの上下線の施設と、刈谷ハイウェイオアシスの商業施設「セントラルプラザ」に入居しており、いずれの施設もフードコート形式となっています。特にセントラルプラザのフードコートは大規模です。もっとも、休日には非常にごった返しますが…
バラエティに富んだ飲食テナントのフードメニューの数々は、後日個別の記事にて紹介予定です。
飲食テナント以外にも、面白いグルメがあるので紹介していきます!
刈谷PA上り線の売店では巨大なメロンパン「大きなメロンパン」および「大きなチョコチップメロンパン」が販売されています。
Suicaやペットボトルと比べて、モンスター級のサイズです!
味はバターの香りが魅力的な美味しいメロンパンなのですが、とても大きいので、パンのふかふかとした感触をより強く感じることができます!
紆余曲折を経て、なんとか完食できました。
これはドライブ中のエネルギー補給というよりは、お土産に買って帰って家族とシェアするものですかね… 大きいのでポロポロとこぼれる量も多く、車では絶対に食べたくありません(笑)
刈谷ハイウェイオアシスには、南知多町のせんべい店「えびせんべいの里」の支店もあり、せんべいの購入や試食が可能です。詰め合わせパックを購入しました。
サクッ、パリッとした食感のせんべいは、海鮮の風味を感じられつつ、醤油やみりんの味がしっかりと付いていて、おやつにとても嬉しい一品です!
その他、24時間営業のファミリーマートもあるので、ドライブ中の補給には困りません。
刈谷ハイウェイオアシスの見どころ⑤おあしすファーム
個人的に刈谷ハイウェイオアシス最大の見どころだと思うのは、農産物直売所「おあしすファーム」です!近隣の地域を中心に、愛知県一円の農水産物を取り扱っています。面白いものがたくさん揃っていて、思わず目移りしてしまいます。
地元のものが、比較的安価に揃っているのが嬉しいポイントです。この見事な白なすが120円ですからね!
白なすは焼きなすにして頂きましたが、期待以上のトロトロ食感に感動しました!
こちらもおあしすファームでの購入品です。高浜市の豆腐店「おとうふ工房いしかわ」の「とろける湯豆腐の素」と「究極のきぬ」です。
とろける湯豆腐の素は、見た目が透明で、成分も水と食塩と重曹のみという、少し不思議な商品だったのですが…
とろける湯豆腐の素で、豆腐を強火で煮込んでいくと、透明だった煮汁にいつの間にか豆腐が溶けだし、白く濁ってしまいました!どうやら、重曹を入れて豆腐を煮込むと豆腐が溶けるのだとか…
豆腐のとろけた湯豆腐は、豆乳鍋を思わせるまろやかな口当たりでした!これは面白いですね。
肉も、魚介も、野菜も、日配品も、おあしすファームで揃います。前述の岩ヶ池公園で遊んだ帰りに、おあしすファームで翌日以降の食材を買い込むという流れが、家族で過ごす休日のお出かけプランとして完璧すぎます!
刈谷ハイウェイオアシスの見どころ⑥天然温泉かきつばた
刈谷ハイウェイオアシスの岩ヶ池公園寄りの場所には、日帰り温泉施設「天然温泉かきつばた」があり、日帰り入浴と岩盤浴を楽しむことができます。施設名の通り天然温泉を使用しており、源泉はアルカリ性の高張性ナトリウム塩泉です。体がとても温まる泉質です!
長い高速運転の疲れも、高速道路側の駐車場に車を停めたまま、ここで存分に癒すことが可能です。脱衣室のロッカーが広いので、旅先で荷物が増えてもある程度は余裕を持って仕舞うことができるのもありがたいポイントです。
天然温泉かきつばたの詳細な紹介記事はこちら↓
刈谷ハイウェイオアシスの見どころ⑦オアシス館刈谷
観覧車の隣に「オアシス館刈谷」という建物があります。こちらは休憩スペース兼展示室となっており、刈谷市およびその周辺市町の文化や有名人について紹介する展示があります。
阪神ファンとしては、刈谷市出身のレッドスターこと赤星憲広さんの展示がとても気になりました!
刈谷ハイウェイオアシス まとめ
刈谷ハイウェイオアシスは、伊勢湾岸自動車道刈谷PAに隣接する複合施設です。
遊園地や遊具公園のある岩ヶ池公園、売店や飲食テナントのあるセントラルプラザ、セントラルプラザ1階に入居する農産物直売所のおあしすファーム、日帰り温泉施設の天然温泉かきつばた、高さ60mの観覧車等、遊びもショッピングも食事も楽しめる様々な施設が集まっています!
今回の記事ではあまり紹介しませんでしたが、お土産も充実しており、刈谷PA上下線施設やセントラルプラザの売店には名古屋および愛知県内のお菓子や食べ物が数多く揃っています。上り線売店では関西の、下り線売店では静岡県のお土産を購入可能です。
伊勢湾岸自動車道は大阪と東京を結ぶ主要ルートの一つであり、交通量も多いです。ゆえに休日には、フードコートも岩ヶ池公園も、とても賑わっていることが多いですが、平日の日中は比較的空いていてゆっくりできます。
高速道路のパーキングエリアでありつつ、公共交通機関でのアクセスも可能です。名鉄知立駅やJR刈谷駅から、路線バスが出ています。
高速運転中の補給にはもちろん、休日のお出かけ先にもぴったりな施設ですよ!
刈谷ハイウェイオアシス
愛知県刈谷市東境町吉野55
(※営業時間は各テナントで異なっているので、公式サイト参照)
※訪問時点での情報です。
刈谷ハイウェイオアシスのWebサイトはこちら↓
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