最近、大須の中古ショップをウィンドウショッピングするのにはまっています。イオシスだったり、中古ゲームの店だったり…。あとは掘り出し物を探してパソコンショップパウ(ジャンクガジェット好きの間で有名なリサイクルショップ)に立ち寄ることもあります。大須の街歩きと言いつつも、散策範囲はもっぱら万松寺通と新天地通沿いでしかなくて「いずれガッツリ街歩きしたいなぁ」と思いながらも、観光客の多さで「ここでカメラ回したら迷惑やな…。」と考えてしまい、結局できずじまいだったりするのですが。(そもそも気になる店は多いけれど、そのすべてを記事にして良いかという点でとてつもなくハードルが高いのです)
目的の中古ショップの営業時間的にも、大須に立ち寄る時間は昼前のことが多くなるので、必然的に昼食も大須で食べる機会が多くなります。地下鉄上前津駅のすぐ近くに松屋や吉野家があったり、万松寺通の入り口に一風堂があったりしますが、どうせなら知らない店を少しずつ開拓していきたいです。
数ある店の中から、今回は地下鉄名城線/鶴舞線上前津駅のすぐそばにあるラーメン店「日の出らーめん 大須分店」にお邪魔しました。なんといっても、ここは「ガッツリ」と「食べ応え」の化身のような店です。腕白さはありつつも引き締まった味わいで、三十路を迎えた僕でもわくわくしつつ、落ち着きながら食べられます!
絶妙に混ざり合いクセになる!「ガッツ麺DX」

日の出らーめんは横浜の日ノ出町駅前に本店のあったラーメン店で、2017年よりテンボスホールディングスが買収し全国各地に店舗を展開しています。名古屋では今回訪問した大須分店のほか、JR千種駅近くに千種分店、名古屋駅太閤通口近くに名駅西口分店が出店しています。
店内は10席程度のカウンター席から構成されており、現金決済のみの食券制です。カウンターの頭上にはのれんがかかっていて、暗めの照明も相まって、どこか夜に屋台ラーメンを食べるかのような風情も感じました。

数あるメニューの中から、看板メニューの「ガッツ麺DX」を注文しました。

店頭の掲示が、あまりに魅力的だったんですよ。ガッツ麺DXは、特製中太麺の上に、卵黄、味付け背脂、辛から(辛い肉味噌)、チャーマヨ、青ネギ、角切りチャーシューといった、さながらパワーの化身のごときトッピングが乗った油そばです。概ね茶色いですが、心躍る彩りです!ふと、パワーパフガールズの「お砂糖とスパイスと素敵なものを混ぜて、かわいい女の子を作る」という話を思い出しました。なお、大盛無料です。

まずは混ぜずに、この荒々しい太さの中太麺を啜ってみます。ほんのりとラードと、ショウガの効いた甘辛ダレが絡んでいます。ショウガの後味が絶妙で、一口、もう一口と食べたくなります。
中太麺は「もっちり」というよりは「バツン!」といった感じの力強い食感です。歯に潰されて形を変えるような弾力があるというよりは、少しずつ歯が突き立っていって噛み切れます。例えるなら「讃岐うどん」ではなく「名古屋の味噌煮込みうどん」の麺とでもいいますか。この存在感しかない固さがクセになります!
固めとは言いつつも「粉落とし」的な硬さではなく、芯までしっかりと茹で上がっています。

続いて、全体をしっかりと混ぜて啜ってみるのですが…もう、びっくりしますね。なんでジャンクな味わいなのに、調和がとれているんだ…!
ガッツ麺DXには、例えるなら巨大チャーシューのような「絶対的な主役」が乗っているわけではありません1。ですが、卵黄も、背脂も、辛味も、チャーマヨも、中太麺や、ショウガの効いたタレと相性が非常に抜群なんですよ。このガッツ麺DXは混ぜることによって、辛味、酸味、コク、脂が折り重なって、一杯のジャンクフードとして完成します。初めてBLTサンドやコストコのハイローラーを食べたときと似たような感動を覚えましたね!
魚介スープとガッツリパイコーの組み合わせ!「日の出流パイコー麺」
ガッツ麺の次は、ラーメンを頂くことにしました。なんたって店名は「日の出らーめん」ですからね。
ポイントは「スープ」だと思います。ガッツ麺DXでは味わえないし、つけ麺のものとも少し違うでしょう。こってり系なのか、意外とあっさりなのか、とても気になります!

「日の出流パイコー麺」を注文しました。パイコー麺って、今までに食べたことが無かったんですよ。丼の上に鎮座するパイコーの存在感が抜群ですが、まずはスープの味から確かめてみます。
なるほど!そうきたか!!
褐色に濁ったスープは、意外にもすっきりとした口当たりの魚介醤油スープでした。魚粉の旨味や苦みと、醤油ダレの辛味にパンチがありますが、後味が軽やかで、ゴクゴクと飲める感じです。

麺はガッツ麺と同じタイプの中太麺です。パンチある味わいのスープの中でも存在感を失いません。相変わらず、バツンと噛み切れるような食感でもって強い存在感を放っています。
丼の上に鎮座するパイコーは、口に含むと五香粉のエキゾチックな香りが広がります。パイコーはトロトロというよりはみっちりとした食感で、衣がカリッとしています。五香粉の香り、揚げ油、豚肉の味が魚介醤油スープとなかなか相性が良く、パイコーとラーメンが合わさることでそれぞれの美味しさが引き出されていたように思いました。
見るからに腕白な一杯ではありますが、日の出流パイコー麺にもガッツ麺DXと同様に「一杯の麺料理としてのまとまりの良さ」を感じられました。
歯応え抜群の極太麺を楽しむ!「剛つけ麺」

日の出らーめんの店頭で、ガッツ麺DXと同じぐらいの熱量で押されていたのが「剛つけ麺」です。存在感抜群の麺を楽しむのに、つけ麺はうってつけの一品ですが、ガッツ麺DXの麺が中太麺だったのに対し、剛つけ麺は直径5mmの超極太剛麺だといいます。これはもう、ものすごいでしょうね!

チャーシューと味玉がトッピングされた「特製剛つけ麺」を注文しました。こちらもガッツ麺DXと同様に大盛無料です。
超極太剛麺は実物を見ると、想像以上の太さです。スープに浸す前に、まずは麺だけを単独で啜ってみると、これでもかというほどの張りに驚きました!やはり、食感のイメージとしては、讃岐うどん(一般的なつけ麺の麺)に対する味噌煮込みうどんの麺(日の出らーめんの剛つけ麺の麺)といった感じで、前歯でふんだんに小麦粉の密度を感じられます。
スープは魚介豚骨系の味わいで、ラーメンのスープと比較すると酸味を感じられます。超極太剛麺との絡みも良好で、あっという間に消えていきます!
日の出らーめん 大須分店 まとめ
日の出らーめん大須分店は、地下鉄上前津駅の9番出口の目の前にあるラーメン店です。
看板メニューは「ガッツ麺DX」と「剛つけ麺」で、その他「日の出流パイコー麺」や「魚介醤油らーめん」などのラーメンも提供しています。
いずれの麺メニューも共通して、存在感のある中太麺や極太麺を楽しめます。張りがあり、小麦の密度の高いワシワシ食感です。また、全体的にボリュームたっぷりでありながらも、味のハーモニーを大切に作られているのも印象的でした。
個人的なおすすめは「ガッツ麺DX」です。様々な味の重なり方がとても丁寧で、混ぜて食べたときの満足度がとても高いです。構成成分は特製中太麺、タレ、卵黄、味付け背脂、辛から(辛い肉味噌)、チャーマヨ、青ネギ、角切りチャーシューといった「ガッツリ」と「食べ応え」の化身のような内容なのに、それが一体になると、まとまりのある味わいになるんですよ。タレに効いたショウガが全体の味を引き締めています。
日の出らーめん 大須分店
愛知県名古屋市中区大須3丁目46-20
営業時間:11:30~14:00/18:00~22:00
定休日:水曜日
※訪問時点での情報です。
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