昨年(2024年)10月に、愛知県と長野県の県境にある茶臼山高原までサンパチェンスの花を見に行ってきました。
レストハウスのあるあたりから、萩太郎山の山頂までを結ぶ観光リフトに乗っていると、程なくして足元にサンパチェンスの花壇が広がり、白や赤の鮮やかなサンパチェンスの花が咲き誇る様子を真上から楽しむことができます。

訪問日は天候に恵まれたこともあり、空の青や山の緑と、サンパチェンスの花の色のコントラストがとても美しかったです。特にこの写真は色鮮やかな景色を余すことなく収めることができたので、パソコンの壁紙にも使っているぐらい気に入っています。

そんな茶臼山高原にはもう一つ、一面に咲き誇る花々を楽しめるイベントがあります。それは毎年5月から6月にかけて開催されている「茶臼山高原 芝桜まつり」です。萩太郎山の山頂付近にある花畑「芝桜の丘」の一面に、芝桜の花が咲き誇り、ピンクの絨毯が出来上がるのです。
ついに芝桜の季節がやってきたので、梅雨入りする前に堪能してきました!
愛知で最も高い場所にある花畑!芝桜の丘
2025年の茶臼山高原芝桜まつりは、ゴールデンウィーク明けの5月10日から6月8日まで開催されています。もちろん見に行くつもりではあったのですが、愛知県の天気予報が、5月中旬以降の週末には、どうも崩れがちだったのです。土曜日も日曜日も雨の降りそうな日ばかりでした。できれば晴れ空の日に楽しみたかったのですが、週末で晴れそうな日はなかなか見つかりません。ですが、かろうじて5月16日の金曜日の天気が雨予報から、降水確率の低い曇り予報へと修正されました。「雨が降る前に見物するなら今しか無い」と思い、15日に急いでレンタカーを予約しました。一人旅というのは衝動性フットワークが大切です。

名古屋からレンタカーを走らせ、茶臼山高原にやってきました。駐車場は芝桜まつり期間中は有料と聞いていましたが(まとめの項を参照)、訪問時は平日だったためか、幸い無料で駐車することができました。
普通車の駐車料金1000円って書いてあったんだが…。

秋の茶臼山高原まつりと同じく、レストハウスと観光リフトの間の緑地広場にキッチンカーや屋台が出ています。ただし、やはり訪問日が平日だったためか、営業していない店舗もありました。

ですが、食べた者の「フランクフルト観」を破壊することでおなじみの、超粗挽きのフランクフルト「美河フランク」の屋台は営業していたので、レストハウスで購入した「茶臼山のむヨーグルト」と一緒に頂きました。
美河フランクは相変わらずぶりんぶりんでジューシーですし、茶臼山のむヨーグルトも、食べる方のヨーグルトと遜色ないぐらい濃厚です。どちらも、三河方面へいらっしゃる方には自信を持っておすすめしたい一品です。


美味しく完食したところで、往復のリフト券を購入し、リフトに乗ります。チケットの料金は往復800円、片道500円となっています。

ゆっくり登ること10分ほどで、芝桜の丘が左手側に見えてきます。訪問時点では開花率は60%ほどでしたが、それでもしっかりと色づいている様子がわかります。
観光リフトから降り、左手の方向へ進むと芝桜の丘へアクセスできます。

あっ、ハートの形してる!
花畑は通路などで区画が区切られており、色や品種の異なる芝桜が植えられています。「ピンクの絨毯」と表現していますが、実際によく見てみると、色合いは赤、ピンク、白、薄紫など、どこかフェミニンなパステルカラーから構成されています。

「芝桜の丘」という名前の通り、花畑は傾斜地に設けられており、一番上には展望スペースが設けられています。

こちらは展望スペースからの景色です。もっと晴れていたら南アルプスや中央アルプスなどの遠くの山々も、もっと綺麗に見渡せていたはずですが…これでも十分に見事です。
どこから見てもフォトジェニック
個人的に思う、芝桜の丘の素晴らしいポイントは、どこから見てもフォトジェニックなところです。

前述の通り、傾斜地の一面が花畑になっているので、芝桜の丘の下側からは斜面全体、奥の方まで花が広がる様子を見られます。

芝桜の丘の上からは、遠くの山々と一緒に一面の花畑を楽しめます。


芝桜の丘全体を見渡せる櫓も設けられており、櫓の上からはピンクの芝桜で作られた大きなハートが綺麗に見えます。


スワンボートや箒といった、SNS投稿向けの映え写真を撮るのに適したオブジェクトも揃っています。箒は掃除に使うのではなく、空を飛んでいるような写真を撮るのに使います。

小豆島の映えスポットに遊びに行ったときにも、同じように箒が置いてあったのですが、同行していた弟に「あのお姉さんたち掃除でもするの?」と素っ頓狂な質問をしてツッコまれたことを今でも覚えています(え)

もちろん、芝桜にある程度近寄って撮ることもできます。推しぬいと芝桜をデジタル一眼で撮っている女の子もいましたね。素敵な過ごし方だと思います。

このように、どの角度を切り取ってもフォトジェニックな芝桜の丘ですが、個人的なおすすめは、帰りのリフトから見える景色です。

櫓からは見えないところまで、全体を俯瞰することができます。それはそれは見事な、一面のピンクの絨毯です。


芝桜の丘から立ち去るのが名残惜しい気持ちを慰めてくれるかのように、ゆっくりと舐めるように横を通り過ぎていきます。離れてしまう最後の一秒まで目が離せません。

見事な芝桜を満喫できて、満足しながら茶臼山を後にしました。

余談ですが、5月中旬の茶臼山では、木のほうの桜もまだ花を咲かせていました。(写真右側のリフト支柱のすぐそばにある木に注目)
茶臼山高原芝桜まつり2025 まとめ
茶臼山高原では毎年、芝桜の季節(5月から6月)に「茶臼山高原 芝桜まつり」が開催されており、萩太郎山山頂周辺に整備された花畑「芝桜の丘」の一面に咲き誇る芝桜の花を楽しめます。2025年は5月10日から6月8日までの期間で開催されています。茶臼山高原のWebサイトによると、5月20日頃に開花率70%となったようで、まさにこれからが見頃です。
期間中はキッチンカーや屋台が出店しているほか、特定の土日(2025年は5月17、18、24、25日)には芝桜がライトアップされて、日中とはまた一味違う幻想的な風景を楽しめます1。
また、期間中は駐車場が有料になる日もあります。駐車場料金は軽・普通自動車が1000円、バイクが500円となるようです。
観光リフトの料金は往復800円、片道500円となっています(団体割あり)。
芝桜の植え付けスペースは現在も少しずつ拡張されています。来年、再来年と、時が進んでいくにつれて、見応えが増していくのかもしれません。
茶臼山高原 芝桜まつり
愛知県北設楽郡豊根村坂宇場御所平
開催時間:9:00〜16:30(リフト発券は16:00まで)
※訪問時点での情報です。
茶臼山高原Webサイト内の芝桜まつりのページはこちら↓
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