【道の駅巡り】ながお(香川県さぬき市)

ながお1 気になるスポット

道の駅紹介

香川-16 ながお

第17回(2001年8月)登録、開業時期不明

ながおスタンプ1
ながおスタンプ2
【スタンプ】
ながお記念きっぷ表
ながお記念きっぷ裏
【記念きっぷ】販売中

所在地:香川県さぬき市前山940-12

地域の物産が集う道の駅

道の駅ながおは、徳島県美馬市と香川県さぬき市を結ぶ香川県道3号線(志度山川線)沿いに位置する道の駅です。

ながお6

さぬき市には、四国八十八箇所巡りの第86番札所志度寺、第87番札所長尾寺、第88番札所の大窪寺があることから、これらの寺を結ぶルートである県道3号線は「四国遍路結願の道」と呼ばれています。ながおはそんな結願の道における憩いの場となっています。ドライブ中の休憩にもぴったりな立地で、訪問時にも多くの方が休憩されていました。

ながお4

道路を挟んで反対側には前山ダムというダム湖があります。道の駅の敷地からはあまり綺麗に見えませんが(笑)

ながお3
ながお2

ながおの施設は休憩室と産直コーナー、物産館から構成されており、さぬき市のものを中心に野菜や花卉、工芸品、加工食品などといった地場特産品を幅広く取り扱っています。地域密着型の道の駅ですね。

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直売所を出たところで、紅はるかの焼き芋を売っていたので購入してみました。

濃厚だけれど優しい甘さと、ねっとりとした食感がたまりません。あっさりとしてホクホク食感の鳴門金時とはまた違った良さがあります。

おへんろ交流サロンでお遍路の勉強

おへんろセンター1

道の駅の敷地から道路を挟んで向かい側に、おへんろ交流サロン(前山地区活性化センター)という施設があります。お遍路さんと地域住民の交流の場や、お遍路さん同士の情報交換の場として活用されているようです。

お遍路に関する様々な興味深い展示があったので、ゆっくり見学してみました。

おへんろセンター9

おへんろ交流サロンに入り、まず一番最初に目を引くのは巨大な四国のジオラマです。

おへんろセンター10

この札所の名前が書かれたボタンを押すと…

おへんろセンター11

ジオラマ上の、対応する札所の場所に仕込まれたLEDが光ります。かなり険しい場所に建っている札所があることも、このジオラマを見ればよくわかるので、お遍路の旅程の厳しさを改めて感じさせられました。

おへんろセンター2

お遍路さんの姿は「人が仮に死んで、尊いものになった」姿なのだそうです。

そして、88か所を巡り終え「結願」したら新しい着物に着替えるのだそうです。

お遍路の格好にそういう意味があったのは知らなかったですね。

おへんろセンター7
おへんろセンター3
おへんろセンター4
おへんろセンター5
おへんろセンター6

こちらは、お遍路を始めたい人向けの簡単な参拝作法の紹介です。本堂や大師堂でお経をあげ、納経所で御朱印を頂くことが、参拝の証になるわけなんですね。なるほど。確かに、先日訪問した太龍寺でもお経をあげている参拝客の方がいました。手を合わせるだけじゃないんですね。

意外だったのは、参拝の順番に関するルールが特に存在していないということです。好きな場所から始めてもよく、また一度に歩き切らなくても、途中で中断しても良いようです。順番よりも、あくまで弘法大師の足跡を辿ることに意味があるのかもしれないですね。

ちなみに「第88番札所から第1番札所に向けて逆打ちすると呪いがある」というのは、あくまで映画「死国」が元ネタの都市伝説です(笑)

おへんろセンター8

四国の人々がお遍路さんにお接待をする理由についても「遠路はるばるお疲れ様」という思いでやっているのだと思っていましたが、それだけではありませんでした。

四国の人々はかねてより、お遍路さんに弘法大師を重ねていました。すなわちお遍路さんへの接待は弘法大師に対する接待ということになるわけです。弘法大師への信仰が、お遍路さんへのお接待に繋がっているわけなんですね。

おへんろセンター12

こちらには300回もお遍路の旅をしてきたという、岸上幸吉さんの道具が飾られています。真ん中に飾られている真っ赤なものはなんと納経帳(御朱印帳)で、要するに赤いのは全部御朱印というわけです。押し過ぎでもはや何がなにやらわからなくなっていますが… 御朱印を押せる余地がなくなるほどにページを埋める。そこまで何かを極めることができるのって、とても幸せなことだと思います。

結願の前にほっと一息

ながお5

お遍路には、厳しい道のりを進むことから修業的な側面があります。さらに、地域の人々の弘法大師への信仰心も合わさって、厳かで神聖なものという印象を受けます。一方で、特別な寺院に入門せずとも自分の足で回るだけで参加可能であり、なおかつ各人の都合に合わせた巡礼が可能な気軽さもあります。神聖であり気軽でもある。一見矛盾しているようですが、これこそがお遍路の魅力なのではないかと思いました。

徳島に住むようになり、生活の中でお遍路さんを見る機会は何度もありましたが、お遍路に実際にどのような意味が込められているのかや、どのような価値観や考え方によってお遍路が支えられているのかは、こちらのおへんろサロンで展示物を見て初めて知りました。とても奥が深いと感じましたね。これからお遍路さんを見かけることがあったら、旅路の安全を祈りたいと思います。

順打ちでお遍路をしていると、第88番札所大窪寺に向かう道中にながおに立ち寄る機会も多いのではないかと思います。結願の前にほっと一息つくのに、うってつけの道の駅ですよ!

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