なまこマンはなまこなので、水族館が大好きです。2022年秋にはクラゲの展示で有名な山形県鶴岡市の加茂水族館を見学しましたが、とても癒されました。
鶴岡市立加茂水族館の見学記録はこちら↓
仙台にも、宮城野区中野の仙台港周辺に水族館があるようです。その名も「仙台うみの杜水族館」。2015年にオープンしたばかりの比較的新しい水族館で、かつて松島町にあった「マリンピア松島水族館」の後継施設です。普段の行動圏内である青葉区からはやはりかなり遠く、なかなか行けていなかったのですが、仙台を発つ前に行ってみることにしました。
東北の海や、海と暮らす人々の文化などがよくわかる、楽しみながら学べる施設です!
東北の海の生き物たちに親しむ!
お気に入りの場所っていうのはうみの杜水族館のことだったんだね!
そうですよ!水族館好きのなまこさんに、ぜひ見てほしかったんです!
うみの杜水族館は、三井アウトレットパーク仙台港やキリンビール仙台工場から程近い高砂中央公園にあります。開館時間に合わせて訪問しましたが、既に入場待ちの長い列ができていました!訪問時(2023年3月下旬)には学割サービスが実施中だったことから、家族連れのみならず若い学生の訪問も多かったです。
チケットを購入して、早速入場です!なお、入場料は大人2400円、65歳以上1800円、中高生1700円、小学生1200円、幼児(4歳~未就学児)700円となっていますが、EPARK等の各種ウェブチケットサービスによる割引に対応しています。
展示エリアに入り、真っ先に目に入るのは巨大な水槽です!イワシの群れやイシダイ、サメ等、大小様々な魚たちが悠々と泳いでいます。
そんな大水槽の主役は、スナメリというイルカの仲間です。イルカというとあまり身近な感じがしないですが、スナメリは日本沿岸にも生息しており、仙台湾も生息地の一つなのだそうです。
展示エリアの前半には、宮城県沿岸や東北沿岸に生息する魚たちが展示されています。三陸エリアは暖流の黒潮と、寒流の親潮がぶつかる場所であるため、魚たちの集まる天然の良港となっています。
実はこの写真には、三陸のとある旨い魚介が隠れているのですが、わかりますか?
どこですか?
ほら!よーく見て!
あっ!いますね!!
隠れているのは、南三陸志津川の特産でもあるマダコです。
水槽の左側の壁に、岩と同化するようにへばりついています!このような、生態を生かしたディスプレイは素敵ですよね!
他にも、タカアシガニやマンボウ、壺の中で暮らすたくさんのアナゴ等、フォトジェニックな海の生き物たちがたくさんいました。
東北の漁業と養殖業
宮城県は日本屈指の牡蠣の産地の一つです。皆様は、牡蠣がどのように養殖されているかご存知でしょうか?僕は知らなかったのですが、うみの杜水族館には宮城県の一大産業である牡蠣の養殖についての詳細な展示があり、ここで初めて知りました。
意外なことに、牡蠣の養殖にはホタテの殻を使用するのです。ホタテの殻を連ねて作った採苗器という装置の表面に、牡蠣の幼生を定着させます。要するにホタテの殻は牡蠣が成長する土台になるわけですね。
最終的に、ホタテの殻の上で牡蠣はこのように大きく育ち、市場へ出回ります。
ちなみに牡蠣の殻はほやの養殖に使われるとのことで、世の中うまくできているなと思いました(笑)
三陸では、海女さんも活躍しています。ドラマ「あまちゃん」も人気になりましたよね(もう10年前か…)。主にウニやアワビを採取しているようです。
海女さんになって写真撮影できるコーナーもありますよ!いわゆる顔はめ看板と同じシステムですが、鏡に反射させたものを撮影するので、一人でも記念写真を撮れます(笑)
迫力満点のアシカ&イルカショー
ひゃー!フナムシだ!!
「食べてみましたが、苦いです(飼育員談)」って!チャレンジャーがすぎる!
鯉が群がる様子を水中から見ると大迫力だなぁ!
リスさんかわいいなぁ~!
展示エリアの前半、東北の海の展示を抜け、鯉の池やリスの家を横目に進んでいくと、ショー用のプール「うみの杜スタジアム」があります。以前訪問した加茂水族館ではコロナの影響でショーが休止されていたので、水族館でショーを見物するのはとても久しぶりになります!
客席にはお客さんがたくさん座っており、さらに軽快な音楽が流れています。今にもショーが始まろうとしているうみの杜スタジアムに、まず最初にやってきたのは、サイボーグ009のヒロイン・003(に扮したスタッフさん)です。この方がショーの進行役なのかな?と思いましたが、どうやら訪問日にうみの杜水族館にて実施していた石巻市のPRイベントの宣伝だったようです。ちなみにこのスタッフさんは入場時に入口のところにいて、その時に衣装を近くで拝見したのですがとても素敵でした!
003の合図に合わせて元気よく「海斗ォ!!!」と呼ぶと、石巻市のご当地ヒーロー「シージェッター海斗」もやってきました。シージェッター海斗は、宮城県出身の漫画家・石ノ森章太郎氏原作の特撮作品「超神ビビューン」の主役の一人「バシャーン」の没ラフを元にデザインされたヒーローで、テーマソングや短編映画も作製されています。テーマソングには影山ヒロノブさん、水木一郎さん、サイキックラバー等といったビッグネームが関わっているとのことで、とても驚きました!
シージェッター海斗と003を見送り、イルカの大ジャンプと共にショーが始まります。
ショーの展開はとにかく目まぐるしく、一瞬たりとも目が離せませんでした。ここからはショーの最初から最後まで、写真を一気に並べていきます!
アシカは陸上ではコミカルながらもフィジカルやバランス能力に非常に優れており、水中では一転してスピーディーに動き回ります。イルカも華奢な流線型の見た目からは想像できないほどに尾びれのパワーが強く、トレーナーを持ち上げてジャンプするほどです。
アシカやイルカの体のつくりを学びながら、身体能力を活かした華麗なパフォーマンスを楽しむことができるショーでした!
うみの杜スタジアムを抜けると、展示エリアも後半戦です。後半は「世界の海」と題して、グレートバリアリーフの珊瑚礁から、冷たいバイカル湖まで、世界各地の様々な水生生物が展示されています。
大きなウツボは禍々しくもどこか愛嬌を感じます。
バイカルアザラシも愛嬌あふれるフォルムですが、泳ぎは俊敏です。
見たことの無い白黒のイルカが泳いでいましたが、これはイロワケイルカというイルカで、パンダイルカという通称でも親しまれています。日本国内ではうみの杜水族館と三重県の鳥羽水族館のみに展示されているようです1。
悠々と泳ぐウミガメも素敵ですね。徳島の太平洋沿いの海岸ではウミガメが産卵するので、ウミガメには親しみを感じます。
さかなー
ちんあなごー
見学の後は水族館グルメ!コーンの海に溺れる!
展示エリアを抜けると、フードコート「wakuwaku ocean」とミュージアムショップ「uminomori shop」があります。
最初は特に立ち寄る予定はなかったのですが…
な、なんだこのラーメンは!
メニューにとてつもないビジュアルのラーメンを見つけてしまいました。大海原醤油ラーメンに、海苔の海原醤油ラーメンに、コーンの海原味噌ラーメンと銘打たれたラーメンたちは、どんぶりを埋め尽くすほどにナルトや海苔やコーンが乗っています(海苔が丼を埋め尽くすラーメンって、どこかで見たような?)。これは、注文せずにはいられませんでした!
注文したのは「コーンの海原味噌ラーメン」です。メニュー写真は誇張でもなんでもなく、本当に丼の表面をコーンが埋め尽くしています!
味そのものは、なめらかな中華麺にコクのある味噌スープといったよくある味噌ラーメンなのですが、やはりたくさんのスイートコーンは満足度十分で、食べごたえ抜群でした!
仙台うみの杜水族館 まとめ
うみの杜水族館は、豊富な種類の海の生き物を楽しみつつ、展示を通して宮城県沿岸の生き物や、漁業について詳しくなれる場所ですね。スナメリの大水槽は見応えがありましたし、ショーも見事でした。
三井アウトレットパーク仙台港とタイアップしてのサービスやイベントが開催されることが多いほか、仙台コロナの湯に隣接したホテルキャッスルイン仙台にはうみの杜水族館入場券付きの宿泊プランもあるので、お越しの際にはぜひとも仙台港エリアにある他の施設と併せて楽しんでみてください!
あっ、なまこです!
さっき親子連れが「なまこだ~ 気持ち悪い!」って言ってた…
わわっ!どんまいです!!
仙台うみの杜水族館
宮城県仙台市宮城野区中野4丁目6
観光の後は温泉で休憩!仙台コロナワールドにある日帰り温泉施設「大江戸温泉物語 仙台コロナの湯」の紹介記事はこちら↓
- うみの杜水族館には、マリンピア松島水族館時代から展示されていたメスのセーラと、繁殖のために鳥羽水族館から搬入されたオスのライトがいるようです。参考:イロワケイルカの継続的な繁殖のため、三重県の『鳥羽水族館』から、オスのイロワケイルカ「ライト」を搬入いたしました。
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