「支那そば 巽屋」は徳島市東部の住吉にある、徳島ラーメンの有名店の一つ。とにかく濃い色のスープが特徴で、スープの色の濃さに関して言うと徳島でも三本の指に入るんじゃないかと思う。
だけど、濃厚そうな見た目に反して脂は控えめで、すっきりとした上品な味わいを売りにしている。
注文したのは「肉玉子入り(大)」と「ご飯(小)」。(830+150円)
自慢のスープは動物系の旨味をしっかりと感じられるけれど、後味はあっさりしている。タレの甘さも控えめだ。その一方で厚切りのバラ肉は甘辛く濃厚なタレで柔らかくしっかりと味付けされている。これがご飯にとてもよく合う。
そしてバラ肉のタレがスープに混ざると、甘辛くまろやかな味わいになる。
麺は中細ストレート麺。程よい歯応えと存在感がある。生卵とも相性抜群で、くぐらせて食べるのがたまらない。
コショウと一緒に謎のタレが置かれているけれど、これはスープに加えて味を濃くするための特製醤油ダレ。津田の「中華そば 多家良家」のように、味変をすることができる。
コクとやや酸味のある醤油ダレをスープに入れると、スープの味の印象も大きく変わる。最初の何も入れない状態だと、どちらかというと豚骨の出汁の味が前面に出ている感じのスープだけど、タレを加えていくたびに手に取るようにタレと出汁のバランスの変化がわかっていくのが面白い。
しっかりと動物系の旨みを感じられるけれど、脂っこさやくどさを感じさせないすっきりとした味わいのスープは、看板に偽りなしの「上品な味」だった!
ごちそうさまでした。
支那そば 巽屋
徳島県徳島市住吉5丁目68-1
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