徳島の定番観光スポット!祖谷のかずら橋を満喫

かずら橋4 観光・イベント

どの地域にも「ここは鉄板!」という観光スポットがあるかと思います。あくまで僕個人の意見ですが、徳島だったら鳴門と祖谷は外せない定番のスポットではないでしょうか。どちらも雄大な自然美を楽しむことのできるスポットです。

今回はそんな徳島の定番スポット、祖谷の中でも特に有名な「祖谷のかずら橋」を満喫してきました!

「日本三奇橋」の一つ、歴史ロマンを感じるかずら橋

車を運転するゆみ

はーい。到着~ 駐車場代は払っておいてね~

了解です!何台分でも払っておきますとも!!

一台分でいいのよ…

8月某日。なまこマンは祖谷のかずら橋へと降り立ちました。

徳島県には「かずら橋」が2か所あります。一つは三好市東祖谷菅生にある「奥祖谷二重かずら橋」で、もう一つが今回訪問した三好市西祖谷山村善徳にある「祖谷のかずら橋」です。観光スポットとして有名なのは後者ですね。山梨県甲府市の猿橋、山口県岩国市の錦帯橋と合わせて「日本三奇橋」と呼ばれているほか1、国と徳島県の重要有形民俗文化財にも指定されています。

かずら橋というのは名前の通り、つる植物の一種であるシラクチカズラという植物の蔓で作られた吊り橋です。

その起源として「祖谷に落ち延びてきた平家の落人が、万が一追手が来ても橋を切り落とすことで容易に追い返せるように橋をかずらで作った」という説が語られていますが、あくまで一つの説にすぎません。ですが、急峻な山の斜面に集落を作っていた祖谷の人々にとって、かずら橋は渓谷を渡るために欠かせないものであったことは想像に難くありません。

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現在の祖谷のかずら橋は安全のためにワイヤーが使用されていますが、そのワイヤーを包み込んでいるのは本物のかずらです。3年に1度、かずら橋のかずらを新しいものに交換する架け替え作業が行われており、奇橋の姿は今なお保存され続けています。

かずら橋のお土産を買うならここ!「かずら橋夢舞台」

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祖谷のかずら橋の近くには、観光拠点施設の「かずら橋夢舞台」があります。

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名物の祖谷そばなどをはじめとした祖谷地域のお土産、特産品はもちろん、徳島県や四国全体のお土産も取り扱っています。

食堂「かずらばし亭」では名物の祖谷そばやそば米雑炊を提供しているほか、徳島ラーメンを味わうことも可能です。

スリル満点!祖谷のかずら橋を渡ってみた

僕は初めてかずら橋に来た時に、驚いたんですよね… 「山奥にあるのかと思ったら、結構開けた場所にあるじゃん!」って!

あー。県外の子もそんなこと言ってたわ。

……実は、祖谷のかずら橋のほうは周辺がそれなりに開けた感じになっている上に、観光客も多いので「人里離れた秘境」を想像して行くと少し拍子抜けだったりはしますね(苦笑)

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ですが、祖谷のかずら橋を包み込む雄大な自然は本物です。

夏は緑、秋は紅葉、冬は雪に包まれ、四季折々の違った表情を見せてくれます。

祖谷のかずら橋と平行に架かる道路橋の祖谷渓大橋は、祖谷渓と祖谷のかずら橋のフォトスポットです。祖谷のかずら橋をバックに記念撮影をしてみてはいかがでしょうか。

写真もいいけどさぁ。さっさと渡っちゃお?

そうですね!行きましょう!

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祖谷のかずら橋は有料となっています。大人は1人550円で渡ることができます。

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入口で入場券を購入できたら、いよいよ祖谷のかずら橋に潜入です!

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一歩踏み出すと、かずら橋はギシギシ、ユサユサと音を立てて軋みます。ゆらゆらと揺れる不安定な足場はなかなかスリリングです!

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おまけに足元の視認性も良好です(笑) 踏板と踏板の間に広い隙間が空いているので、下の川がよく見えて、それもまたスリリングなんですよね!

高い場所や揺れる場所が苦手な方には辛いかもしれません。

うわー!めっちゃ揺れる!

足元がスケスケだし揺れるから、手すりを離せませんね!

なまこがどうやって手すりを持ってるの?

それは気にしてはいけないお約束です!

かずら橋の周りも自然がいっぱい!

祖谷のかずら橋そのものは5分もあれば渡り切ることができてしまいますが、祖谷のかずら橋の周りには見どころがたくさんあります。

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祖谷のかずら橋を渡り終えてから川の上流方向に歩いていくと程なくして「琵琶の滝」という滝が見えてきます。

滝としては小さなものですが、緑の中を白い糸を引くように流れるその姿は壮観です。

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平家の落人たちが京を偲んで、この滝の下で琵琶を奏で慰め合ったという伝承が琵琶の滝という名前の由来になっているようです。

かなり近くまで接近して、すぐ傍で滝のマイナスイオンを感じられる場所です!夏に訪れると気持ちが良いですね。

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琵琶の滝のすぐ傍からは、祖谷渓に下りていくことができます。岩場が少し滑りやすいので注意する必要はありますが、きれいな川に降り立ち川遊びを楽しむこともできます!

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こちらは祖谷渓から見たかずら橋です。緑に包まれたかずら橋と、ごつごつとした奇岩と、透き通って緑に光る川面がとても映えます。これぞまさに自然美ですね。

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川の水はとても透き通っています。こんなに透き通った川だと中に入って水遊びしたくなりますよね!

訪問日にも、たくさんの親子連れが水浴びを楽しんでいました。

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こちらは祖谷渓の上流方向です。このまま東祖谷方面まで続いていくようです。

先ほどは祖谷のかずら橋について「思ったよりも開けたところにある」と書きましたが、こうやって見るとやはり山奥の秘境ですね。美しい自然に心が洗われます。

あめご串焼き、でこまわし… 祖谷グルメを楽しむ!

いろいろ見ていたらそろそろお腹が減ってきませんか?

そうね。何か食べようかしら。

祖谷のかずら橋の周囲には、軽食を楽しめる店が点在しています。

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まずは琵琶の滝のすぐそばにある「滝美食堂」さんにお邪魔しました。

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うわ~!すっごい♡

こちらで頂いたのは、川魚の串焼きです!あめご2と鮎の串焼きを販売していますが、あめご串を頂きました!

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体表の赤い斑点が特徴的ですね。このままガブリと、豪快に頂きましょう!

うーん。程よく脂が乗ってて美味しいわぁ♡

ほくほくとした食感に、塩味がさっぱりとしていますよね!川魚だけど臭みやくせもない!

あめごの身はとても淡泊な味わいですが、脂が程よく乗っていて、ホクホクとした食感がとても美味しいです!内臓の周りのちょっとした苦味もくせになりますね。

ちなみに、食べる時はお腹や背中にかぶりつくようにしましょう。焼き鳥を食べる時のような感じで、あめごの尻尾の先から食べていってしまうと、あめごが串から外れて食べにくくなってしまうので要注意です。(過去に1敗)

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いやぁ!食べました!

ずいぶん食べたわね。てか、誰の手が写ってるの?

それは触れてはいけないお約束です!

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続いては「いこい食堂」にお邪魔して、祖谷地域の郷土料理「でこまわし」を頂きました。

じゃがいも、豆腐、こんにゃくを串に刺して味噌を塗り、囲炉裏の火で焼いた味噌田楽です。

でこは「木偶(でく)」という意味で、焦げないように回しながら焼く様子が人形浄瑠璃のように見えたことがこの名前の由来になっているようです。

早速、頂いてみました!

この味、素朴でいいわぁ。

具材の食感が良いんですよね!

材料がありふれた食材なので味は想像しやすいかとは思いますが(笑) この組み合わせに間違いなどあるはずがありません。そりゃあ美味しいに決まっています。ですが、ただ美味しいだけでなく、構成している素材もなかなかレベルが高いんですよね。

でこまわしに使われるじゃがいもは、祖谷地域の伝統的な野菜である「ごうしゅいも」というもので、ほっくりとした食感に、じゃがいもの濃い味わいを楽しめるのが特徴です。また、でこまわしに使われる豆腐は「石豆腐」と呼ばれるもので、よくある木綿豆腐よりもさらに固めに作られています。強めの食感と、しっとりとした舌ざわりを楽しめる濃厚な豆腐です。

小腹満たしにぴったりなので、祖谷のかずら橋にお越しの際には川魚の串焼きとでこまわしはぜひともおすすめしたいです!

でもここであんまりお腹いっぱいになっちゃうと… アレが食べられなくなっちゃうからね!

えっ、アレ!?奢ってくれるの!?ありがとうございまーす!

続いてなまこマン一行が食べようとしている「アレ」とは果たして何なのか。次々回の更新をお待ちください!

※更新しました↓↓

祖谷の自然美に気軽に触れられるスポット

僕は祖谷のかずら橋に3回訪問しています。最初の訪問では、徳島に来たばかりの頃に徳島出身の同僚に案内してもらったのですが、2回目は香川に住む弟を、3回目(今回の訪問)は大学院の留学生を僕が案内しました。案内される側だった僕が、今度は徳島県民として案内する側に回ったのだと思うと、感慨深いものがありましたね(笑) 弟も留学生もかずら橋を非常に気に入ってくれて、特に留学生は「中国の家族を徳島に呼ぶことがあったら、必ずかずら橋に案内する」と言うぐらい気に入ってくれました。

祖谷のかずら橋のポイントは、山奥深くにある祖谷という地域の美しい自然に気軽に触れられるところだと思います。国道32号線から祖谷のかずら橋まで距離はそれなりにありますが、祖谷のかずら橋付近まで2車線の道が整備されているほか、広い駐車場もあるため、とてもアクセスしやすいです。

四季折々の自然や、水面が緑に輝く美しい祖谷渓の渓谷美などを気軽に楽しめる祖谷のかずら橋。まさに「見るデトックス」といった感じで、心が洗われるのでとてもおすすめのスポットです!

皆様も徳島観光のコースに、祖谷のかずら橋を組み込んでみてはいかがでしょうか?

祖谷のかずら橋
徳島県三好市西祖谷山村善徳
  1. 一般的には猿橋、錦帯橋、富山県黒部市の愛本橋の3つが「日本三奇橋」と呼ばれているそうなのですが、愛本橋は現存しないため、その代わりに祖谷のかずら橋または栃木県日光市の神橋を3つ目として数える場合もあるようです。参考:日本三奇橋とは
  2. アマゴのこと

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