どの地域にも、郷土料理からB級グルメまで、ご当地グルメがあります。そういうグルメを探しては実食するのが、僕のライフワークであり、このブログのメインコンテンツでもあります。
ご当地グルメといっても、その知名度はピンキリです。少し前に住んでいた仙台で例えると、牛タンやずんだ餅は全国区の知名度を誇っている一方で、マーボー焼きそばは仙台以外の地域ではマイナーです。
つい最近、東海のご当地グルメとして「岐阜タンメン」なるものの存在を知りました。名前の通り、岐阜のご当地タンメン… というわけではないのですが、他の地域のタンメンとは一味違う美味しさのある一杯です!
夜3時まで営業!夜が更けても列の絶えない人気店
今回は、守山区吉根にある「岐阜タンメン 守山竜泉寺店」にお邪魔しました。店名からも察しがつくと思いますが、竜泉寺の湯から近い場所にあります。
竜泉寺の湯の帰りにちょっと寄ってみるかぁ~!ちょっと遅い時間やしすぐ入れるやろ!
……なんて思いながら店に近づくと、店の外に人だかりができていました。
タバコ吸ってるだけだから…(震え声)
という現実逃避もむなしく、人だかりの正体は案の定行列でした(笑)
写真のタイムスタンプの通り、訪問時刻は夜9時40分でした。にもかかわらず、店舗には若い世代を中心にたくさんのお客さんが並んでいました。店内がカウンター10席に4人掛けテーブル2つと、キャパがそこまで大きくない点と、近隣に夜遅くまで営業している飲食店がないのも盛況の一因かと思われます。
こちらの岐阜タンメン守山竜泉寺店、なんと深夜3時まで営業しています。飲み屋街ならともかく、普通に住宅街の真ん中にありますからね… 本当に貴重な店です。この近くに住んでいたら、宅飲みの〆として通い詰めたいレベルです(え)
列に並んでいる間に、メニューを確認します。
メニューは岐阜タンメンのみで、そこに各種トッピングをしてカスタマイズしたり、サイドメニューのチャーハンや餃子を付けたりなどして楽しむことができます。さらに、ココイチのごとく辛味を足すこともできます。辛さは「辛さなし~5辛」まで無料で付けられ、それ以上の辛さにしたい場合には有料で辛味ダレを追加する必要があります。
この時点で40分並んでいます。ちなみに、この日はお昼にららぽーとのケンタッキー食べ放題にも並んでますからね。さらに水族館にも並んだので、朝から晩まで並びっぱなしの一日でした。彼女が居たら間違ってもこんなことできませんて!(え)
しばらくして、カウンター席に案内されました。お冷はセルフサービスなのですが、コップがクソデカな上に、お水もキンキンに冷たいです!夜が更けてもクッソ暑い夏の日には、とてもありがたいです。
注文を伝えて待つことしばし。注文した岐阜タンメンがやってきました!
実は岐阜生まれではない。力強い味わいの岐阜タンメン
前述の通り、岐阜タンメンは様々なトッピングを試すことができるのですが、初回であった今回は何もトッピングせず注文しました。
一方で、辛さは2辛で注文しています。「スープの味を辛味が完全に上書きせず、程よい刺激を楽しめる辛さ」というのは2辛だと思っています。ココイチでも最近は同じ理由で2辛を頼むことが多いです(笑)
そんな岐阜タンメンですが、着丼の瞬間からびっくりしました。タンメンって、優しいイメージのある食べ物だと思うのですが、岐阜タンメンは着丼の瞬間からにんにくの匂いがプンプンと漂ってきます。この時点で、全然大人しくないですよ!
液面は油が覆っていますが、れんげを沈めると透き通った塩スープがあらわとなります。
まずはスープから一口。ベースのスープはすっきりとした塩味なのですが、そこに豚と野菜の旨味やにんにくの風味、脂が重なって、かなり力強い味わいを楽しめます。
辛味ダレを溶くと、スープはさらに力強さを増します。
麺は平打ちのストレート細麺です。個人的に、中華料理店等で食べられるタンメンにはもちもちの太麺のイメージがあったので、こちらも予想外でした。ぷちんと歯切れの良い感じで、麺自体の存在感も強いので、力強いスープに飲まれない感じでした。ちなみに、替え玉をすることも可能です。
「岐阜にこんな旨いラーメン(タンメン)があったなんて!」と感動したのですが、ここで衝撃の事実です。実はこの岐阜タンメン、岐阜生まれではないのです。これは店内の掲示物にも記載されています。
岐阜タンメンの前身は、愛知県稲沢市を中心に活動していた屋台だったのですが、当時はなかなか受け入れられなかったそうです。廃業を考えていたタイミングで、岐阜市にて空き店舗を見つけたので、進退を賭けてそこへの出店を決めたところ、美味しさが評価され、たちまち人気店になったのだとか。「岐阜タンメン」という店名には、店を支えてくれた岐阜のお客さんたちへの感謝の気持ちがこもっており、そもそも「岐阜タンメン」というのも「岐阜の人に感謝タンメン」の略称です。
それが今となっては岐阜のみならず、東海の各地で愛されていますからね。2023年6月にはローソンでも販売されたほか、スガキヤからインスタント麺も販売されており、すっかり馴染んでいます。
こんにゃく麺で罪悪感を控えめに!
岐阜タンメンの力強い味わいをすっかり気に入った僕は、今度はトッピングをたっぷり追加して食べてみることにしたのでした。
というわけで、後日再訪問したのですが…
あれっ!卓上にこんなのあったんだ!見逃してた!
ここで初めて、卓上の味変用サービス品「酢もやし」の存在に気が付いたのでした。
名前の通り、茹でたもやしを酢で和えたものです。あまり酸っぱすぎないお酢加減なので食べやすいですし、濃厚な岐阜タンメンのスープに加えることで程よくマイルドになります。野菜もとれるし、お酢の効果で健康にも良いので、タンメンに加えれば加えるだけ罪が浄化されます!(え)
今回は野菜と肉を増量して、4辛で頂いてみました。(トッピング増量は野菜肉ともに+130円)
やっぱり、力強いスープと一緒に食べるキャベツと豚肉はとても旨いですね!
4辛の辛味ダレは「内臓ドキドキ!口から火が出そう!」とのことでしたが、確かに辛いもののスープの旨味を覆い隠してしまうほどではありませんでした。
ああ、喰ったけれど、もう少し食べたい!でも、ここで替え玉をしたら、せっかく浄化された罪が帳消しになってしまう…!
トッピングを追加して、スープも辛くしたことで、食欲を刺激されました。すると、替え玉がほしくなったわけなのですが、普通の替え玉だと少し重すぎるかなと思った僕は…
替え玉料金の150円に+50円して、こんにゃく麺の替え玉を注文したのでした。なるほど。こんな感じなんですね。こんにゃくを織り込んだ麺というわけではなく、麺の形にカットしたこんにゃくです。すき焼きとかに入ってるやつだ!(白滝よりは柔らかい食感でしたが)
残ったスープにこんにゃく麺を入れて、頂いてみたのですが…
な、なるほどな…
普通の麺の偉大さを再確認する結果となったのでした…
確かに、淡泊な味わいのこんにゃくは決してスープの味を邪魔しないのですが、良くも悪くも「スープとこんにゃくを合わせたもの」以上でも以下でもありません。こんにゃくとスープが合わさったことによる化学反応みたいなものを感じることができませんでした。
一方で、麺はスープと絡むし、麺を持ち上げるとスープも一緒にリフトアップされるんですよね。麺がスープの旨味を引き立てるし、スープもまた麺の旨さを引き立てます。
健康と、ハイカロリーな美味しさとを両立することの難しさを再確認したのでした…
とはいえ、こんにゃく麺を選んだから罪は完全浄化されたわけだね!
替え玉をしようと考えた時点でダイエット的には重罪です!!
岐阜タンメン まとめ
岐阜タンメンで食べられるタンメンは、一般的なタンメンとは一味違い、にんにくのガツンと香る力強い味わいの一杯です。野菜や豚バラ肉の旨味も絶妙で、辛味ダレでより力強い味わいに仕上がります。
辛味ダレの量や、各種トッピングで、自分好みの一杯にカスタマイズすることが可能です。
今回訪問した守山竜泉寺店は、深夜3時まで営業しています。夜遅い時間に麺を食べたい欲求が沸き起こってきたときや、宅飲みの〆がほしいときなんかにも役に立ってくれること間違いなしです!
岐阜タンメン 守山竜泉寺店
愛知県名古屋市守山区吉根1丁目203
岐阜タンメンのWebサイトはこちら↓
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