この記事は2026年1月4日にリライトしました!
日本各地にご当地ラーメンがあります。そして、そのご当地ラーメンは地域に密着しているからこそ、基本的に「ご当地」でないとなかなか食べられない場合が多いです。徳島ラーメンは徳島県徳島市、燕三条ラーメンは新潟県燕市および三条市、尾道ラーメンは広島県尾道市まで行かなければ、なかなか食べることができません。他の地域には基本的に提供する店舗が無いからです。
ですが、和歌山県和歌山市のご当地ラーメン「和歌山ラーメン」に関しては、名古屋でもかなり美味しいものを食べられます。なんなら「なまこマンの名古屋で一番好きなラーメン候補」にノミネートできるレベルで愛好しています。
というわけで、今回は、そんな名古屋の美味しい和歌山ラーメン専門店「和歌山らーめん きのかわ軒」を紹介します。なんと、JR名古屋駅で食べられます!
ラーメン店が集う「名古屋驛麺通り」
名古屋駅は、JR、名鉄、近鉄、名古屋市営地下鉄、あおなみ線(名古屋臨海高速鉄道)が乗り入れる巨大なターミナル駅で、人通りも多いです。ゆえに、たくさんの利用客が憩える飲食店街もいくつか存在しています。

その中の一つが「名古屋驛麺通り」です。「名古屋うまいもん通り 太閤通口」と一体となって、レストラン街を構成しています。
名古屋驛麺通りはその名の通りラーメン店が並ぶ一角であり、一風堂(福岡)、ほくと亭(札幌)、蔵まち(喜多方)、醐りょう(函館)といった、各地のご当地ラーメンや創作ラーメンの店舗が6軒あり、その中に、今回の目的地であるきのかわ軒があります。
きのかわ軒は2002年に創業し、2016年に改装のため閉店したものの、2022年に満を持して復活した人気店です。ディナータイムとランチタイムの両方の時間帯に利用しますが、いずれの時間帯もかなりの人気で、待機列ができることもしばしばです。店のキャパシティがそこまで大きくなかったり、そもそも名古屋駅の人通り自体が多すぎる節もあるとは思いますが、僕も含めて多くのファンを獲得しているラーメン店であると言えます!
実際に、かなり個性的な一杯を楽しめますからね。
あれ?この味、懐かしいぞ!!「特製濃厚きのかわラーメン」

きのかわ軒にてレギュラーメニューとして提供されているラーメンは「きのかわラーメン」「濃厚きのかわラーメン」1「スタミナ源気麺」の3種類です。
きのかわラーメンはオーソドックスな和歌山ラーメン、濃厚きのかわラーメンはきのかわラーメンのスープをさらに濃厚にしたもの、スタミナ源気麺はスタミナラーメンとなっています。

僕が普段よく注文するのは「特製濃厚きのかわラーメン」です。特製はトッピング全部乗せとなっており、生卵に加え、ねぎ、チャーシュー、豚バラ肉、味玉、メンマ、焼き海苔が入っています。
着丼した瞬間から、匂いが猛烈に豚骨です!この野性的な匂いは好き嫌いが分かれると思いますが、僕は大好きです。この次に待っているラーメンが、濃厚な味わいであることを保証する「確定演出」だからです!
そんな確定演出のスープを、早速一口頂いてみます。
うん!濃い!濃厚豚骨醤油!
非常に濃厚な豚骨醤油スープです。これはとても濃いです。骨の髄からじんわりと出た滋味と言うよりは、肉のみならず骨をも砕いたかのような豪快な濃い旨味が舌の上にこびりつきます。
そこにじんわりと甘辛い醤油ダレが寄り添います。醤油ダレには、和歌山県の醤油の名産地である湯浅にて作られた「角長」の醤油が使用されています。

麺は細麺で、ぷつんと切れる食感です。存在感が嬉しいです。こういうアルデンテな麺、好きなんですよ。
具材の豚バラ肉は柔らかくて甘辛く仕上がっています。チャーシューもほろりとほどける食感です。煮卵は半熟で味が染みており、海苔は香ばしく、メンマは細くて歯ごたえが強くとてもコリコリです。粒ぞろいの具材たちでした。
僕が初めて特製濃厚きのかわラーメン(当時は『特製特濃中華そば』)を頂いたときに抱いた感想には、濃さや野性味への喜び以外に、懐かしさがありました。匂い立つほどに濃厚な豚骨の旨味と醤油の甘辛さが合わさったスープも、甘辛く味付けられたトッピングの豚バラ肉も、中央に落とされた生卵も、徳島に住んでいた頃に大好きだった、徳島ラーメンの味わいに近かったのです。卵黄を溶くと、よりまろやかな口当たりになったのと同時に「これだよ、これ!」とも思いました。
冒頭でも述べた通り、ご当地ラーメンはそのご当地以外だとなかなか味わえません。徳島ラーメンについても、2026年現在、名古屋で味わうことは難しいです2。ゆえに、きのかわ軒の濃厚きのかわラーメンは僕にとって「ジェネリック徳島ラーメン」的な側面もあります(笑)
noteにも感想をまとめています↓
これが和歌山ラーメン!「特製きのかわラーメン」

きのかわ軒の看板メニューは「きのかわラーメン」です。全部乗せの「特製きのかわラーメン」を注文しました。
花型にカットされたかまぼこがチャームポイントですね。この花型カットのかまぼこは、和歌山ラーメンでは定番のトッピングのようです。なお、濃厚きのかわラーメンでは、かまぼこの部分が卵黄に置き換わっています。
やはり、豚骨の匂いが強めなのですが、近くの席に座った女の子が「いい匂い」と言っていたので僕も心の中で「わかるぅ!」と全力で同意していました。女の子でも男の子でも、こんな風に豚骨の匂いに心を躍らせてくれる同士とはぜひ仲良くなりたいものです。
まずはスープから頂きます。やはり豪快で濃厚な豚骨の旨味を感じます。そしてそこに甘辛い醤油ダレの味が寄り添うのですが、濃厚きのかわラーメンと比べると大人しくはあります(それでも十分濃い)。
ここで、僕は徳島ラーメンと和歌山ラーメンの違いに気付いたのでした。徳島ラーメンは、豚骨の出汁以上に甘辛い醤油ダレの味わいのほうが前面に出てきがちでした。それに対して、今回食べている和歌山ラーメン、もといきのかわラーメンは、濃厚な豚骨の旨味のほうが主役で、醤油ダレは左手のごとく「添えるだけ」といいますか、豚骨の旨味をうまく引き立てる名脇役といった印象でした。そして、このスープを吸った海苔がまた旨いんですよ!

麺はやはりぷつんと切れる固めの歯ごたえでとても好みです。
パワー全開!「スタミナ源気麺」

レギュラーメニューの残りの一つである、スタミナ源気麺も頂きました。
思いのほか赤くて辛そうなものが出てきましたが、実際のところはラー油の風味が効いた「旨辛」といったところです。こちらは豚骨醤油ではなく豚骨味噌スープであり、まろやかな中にコクのある味噌の味とラー油の辛さが効いています。さらに、ニラとフライドガーリックともやしが風味と食感を補強してくれます。飲めば飲むほど欲しくなる、癖になる味わいでした。底の方にはひき肉も溜まっており、ちょっとお得な気分でした。

仕事をやり遂げて気分が良かったので「特製トッピング」も注文しました。内容は特製きのかわラーメンおよび、特製濃厚きのかわラーメンに乗せられる追加トッピングと同じく、ねぎ、チャーシュー、豚バラ肉、味玉、メンマ、焼き海苔となっています。
スタミナ源気麺の豚骨味噌スープには、豚バラ肉もかなり合いましたね。あとは、生ビールを一緒に注文して、特製トッピングをおつまみ的に頂くのも良さそうです。
和歌山らーめん きのかわ軒 まとめ
JR名古屋駅のラーメン専門店街「名古屋驛麺通り」にある人気の和歌山ラーメン店「きのかわ軒」では、きのかわラーメン、濃厚きのかわラーメン、スタミナ源気麺の3種類のラーメンを楽しめます。また、季節ごとに個性的な味わいの限定メニューも提供しています。
きのかわラーメンおよび濃厚きのかわラーメンは、ゼラチン質が溶け込むほどに豚骨の旨味が出た濃厚な豚骨醤油スープを楽しめます。また、スタミナ源気麺はまろやかな味噌豚骨スープににんにくと辛味が効いた、元気になれる一杯でした。
麺はしゃっきりとした固めの細麺で、トッピング各種も粒ぞろいでクオリティが高いです。ラーメンを構成する全ての要素がとても自分好みで、早速名古屋の「お気に入り店」の一つになりました!
徳島ラーメンが、濃厚な店からすっきりとした味わいの店まで多様だったように、和歌山ラーメンにもきっと様々な表情があると思います。きのかわ軒のラーメンが美味しかったからこそ、ぜひとも本場の和歌山市でも和歌山ラーメンを食べてみたいと思いました。
和歌山らーめん きのかわ軒
愛知県名古屋市中村区名駅1丁目1-4 JR名古屋駅 名古屋驛麺通り
営業時間:11:00~22:00
※営業時間および価格は記事リライト時、2026年1月現在の情報です。
- 2024年の初版投稿時には「中華そば」「特濃中華そば」という名称でした。
- かつては天白区に「ラーメン 東大 天白店」がありましたが、2022年8月に閉店しています。




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