映画鑑賞はお好きですか。僕は普段あまり劇場で映画を見ることがないのですが、最近は気になる映画が立て続けに上映されたので、名古屋駅から南に10分ほど歩いた場所にある映画館「109シネマズ名古屋」まで行ってきました。
映画館で見る映画って、良いですよね。真っ暗な中で、大画面と、ダイナミックな音響で繰り広げられる物語を、ポップコーンやドリンクなんかを片手につまみながら食べるのは、非日常感があって非常に心が躍ります。パンフレットも買いたくなっちゃいます。
ですが、他のお客さんたちが、やたらと大きなカップに入ったポップコーンを次々と購入していくのを横目に、僕は敢えて何も買いませんでした。ポップコーンよりも食べたいものが109シネマズ名古屋のすぐそばにあり、それを先に頂いていたからです。それは、109シネマズ名古屋(マーケットスクエアささしま)の1階にあるラーメン店「一番軒」の豚骨ラーメンです!気になる映画を鑑賞しながら、一番軒の看板メニューである「白」「黒」「味噌」の3種類の豚骨ラーメンを味わってきました!
本格的な博多豚骨ラーメン!「白豚骨」
一番軒は株式会社ベストモアが東海・関西エリアやベトナムに展開する豚骨ラーメン専門店です。名古屋市内各地に店舗がありますが、今回お邪魔したのは「一番軒 ささしま店」です。
食券制となっており、タッチパネルの食券機を操作して注文します。決済方法は現金のみです。
店内は厨房を囲むカウンター席と、テーブル席から構成されています。近くに愛知大学があることもあり、お昼時には若いお客さんで混雑する印象です。
店員さんに食券を渡し、麺の種類と固さを選びます。麺は「自家製中華麺」と「特製博多麺」の2種類から選ぶことができ、固さは自家製中華麺のほうが「やわめ」「ふつう」「かため」の3段階、特製博多麺のほうが「やわめ」「ふつう」「かため」「バリかた」「はりガネ」の5段階となっています。
注文した「贅沢白豚骨ラーメン」がやってきました。その名の通り、様々なトッピングが乗った贅沢な一杯です。チャーシューと海苔が丼からはみ出て、翼みたいになっていますよ!啜ればいくらでも羽ばたけそうです。他にも煮卵、メンマ、きくらげ、明太子が乗っています。
まずはスープから一口頂きます。豚骨の旨味とクリーミーなまろやかさが口いっぱいに広がります。豚骨ラーメンというと野性的な臭みのイメージがついて回りますが、一番軒の豚骨スープには嫌な臭みなどはなく、豚骨の良いところだけを存分に引き出しているような味わいです。
麺は特製博多麺のバリかたにしました。啜り心地はしっかりしているけれど、バリかたということで絶妙に芯のある固さなのがたまりません。まろやかなスープの中で、この芯のある食感が存在感を放っています。
バリかたの麺を食べる喜びって、調理中のつまみ食いに似ている気がするんですよ。調理中って、料理が完成前なのに妙に美味しそうに見えたりしますよね。バリかたの麺は、しっかりと茹でて適切な柔らかさにしてもきっと美味しいのだと思いますが、あえてバリかたで食べると「茹でている最中に待ちきれなくなってせっかちにつまみ食いしちゃった」という状況を連想します。そこに心を揺さぶられちゃいますね。
チャーシューは柔らかく、みっしりとした食感です。そして、煮卵は程よく味の染みた半熟です。明太子はスープの味変に使います。ちょっとずつ溶かすと、ピリッとした辛味がまろやかなスープの印象を少し変えてくれます。
麺もスープもトッピングも良いものが揃った、非常に満足度の高い豚骨ラーメンでした!
そんな白豚骨ラーメンを食べてから見た映画は「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前編」です。浅野いにおさんの漫画作品が原作のアニメ映画で、3月に前編、5月に後編が上映されるスケジュールとなっていました。あのちゃんとYOASOBIの幾田りらさんが主演声優を務め、主題歌も歌っています。
舞台は「謎の母艦が突如やってきて、日本が未曾有の危機に陥った『数年後』」となっています。ジャンルとしてはSFですが、主人公の女子高生・小山門出(CV.幾田りら)と中川凰蘭(CV.あの)は大冒険をするでもなく、ただひたすらにいつもと変わらぬ日常を過ごしていきます。
しかし、その日常には母艦襲来による歪みが生じています。一部地域が兵器で汚染されたり、陰謀論や政治不信に人々の意見が分断されたり、母艦から飛んでくる偵察機が毎日のようにレーザー兵器で撃墜されたり… そんな異常なことが毎日のように起きているにもかかわらず、劇中の人々は何の疑問も抱かず、門出たち女子高生も恋バナに興じます。何とは言いませんが、すごく身に覚えのある光景でしたね… デフォルメが強く、漫画的なぷにっとした画風の中に、かなりきつめの風刺が詰まっていました。
歪んだ日常が描写される中で、門出と凰蘭の過去や、母艦の中に居る「侵略者」の存在といった謎についても断片的に提示されていき、5月公開の後編が気になる引きになっていました。
焦がしにんにくが食欲をそそる熊本の味!「黒豚骨」
今度は別の映画を見るために、再び109シネマズ名古屋と一番軒ささしま店へやってきました。
注文したのは「贅沢黒豚骨ラーメン」と「明太マヨご飯」です。
黒豚骨スープは、ベースのまろやかな豚骨スープはそのままに、黒い焦がしにんにく油「マー油」を加えることによって、まろやかなスープ全体を焦がしにんにくの香ばしさが支配して一気に印象を変えます。博多ラーメンから、熊本ラーメンのような印象に変わります。
替え玉で、特製博多麺のはりガネを頂きました。替え玉にはうずらの味玉とネギが乗っています。替え玉を見据えて色々と残しておいたスープの中に、替え玉をピョーンと投入します。
替え玉は、スープと麺が一体化していない感じと、これから一体化していく過程を楽しむものではないかと思います。言うなれば新人アイドルグループを推すような気持ちですね。麺は「はりガネ」の名前の通り、バリカタを上回るポキポキ食感です。主張が強すぎます。スープと一体化する前の段階だからこそ、麺のポキポキ食感をしっかりと楽しめたような気がします。
明太マヨごはんは、言わずもがなの美味しさでした。スープとうまく組み合わせると、より罪深い味わいになります。
黒豚骨ラーメンを食べてから見た映画は「王様戦隊キングオージャーVS暴太郎戦隊ドンブラザーズ/王様戦隊キングオージャーVS獣電戦隊キョウリュウジャー」です。スーパー戦隊のVシネマです。スーパー戦隊シリーズが好きなんですよ。キングオージャーのみならず、ドンブラザーズもキョウリュウジャーもかなり好きな作品なので、楽しみなコラボでした。
当然ながら本来の対象年齢はちびっ子なので、独身男性である中の人が見に行くと劇場で相当浮いてしまうのではないかと思いましたが、蓋を開けると、訪問時には特撮ファンと思しき大人もたくさん見に来ていました。キングオージャーの人気ぶりを改めて実感しましたね。
映画は前半と後半に分かれており、前半がVSドンブラザーズ、後半がVSキョウリュウジャーとなっていました。
前半のVSドンブラザーズはまさに「ドンブラ中毒再び1」でしたね。本編でシリアスな戦いと政治劇を繰り広げてきたキングオージャーの面々が、ドンブラザーズと邂逅し、トンチキな空気に飲まれていく様子はそれだけで「すごいものを見た…」と思えました。
後半のVSキョウリュウジャーは、キングオージャー本編の、キョウリュウジャー10周年記念コラボ回2と話が繋がっています3。コラボ回にて登場しなかったダイゴ(キョウリュウレッド)、空蝉丸(キョウリュウゴールド4)、弥生(キョウリュウバイオレット5)の3人が物語の中心となっています6。
実は主人公のダイゴ役を演じていたのは、現在すっかり人気俳優となった竜星涼さんなのです。さらに言うと、弥生役を演じていたのは飯豊まりえさんです(当時16歳!)。多忙な竜星涼さんが再びダイゴになって「荒れるぜ!止めてみな!!」と大暴れしてくれたのが嬉しすぎました。コラボ回にはスケジュールの都合がつかなかったから出なかったんだと思ってたよ!!それと、追加戦士好きとしては、空蝉丸が(良くも悪くもですが)目立っていたのも嬉しかったですね。カッコいいところも可愛いところも盛りだくさんでした。
総じて、見たかったものを見られた、夢のような1時間とちょっとでした。戦闘シーンがカッコよかったし、サプライズも多く、興奮しっぱなしでした。
ピリ辛でまろやか!「味噌豚骨」
みたび別の映画を見るために、109シネマズ名古屋と一番軒ささしま店へやってきました。
注文したのは「味噌豚骨チャーシュー麺」と「贅沢卵かけ丼」です。麺は自家製中華麺の固めにしてみました。
見事なカフェオレ色の味噌豚骨スープは、まろやかな豚骨スープと、コクのある辛味の味噌ダレが一体化することで、まさに「豚骨スープと味噌スープの良いとこ取り」とも言うべき、濃厚で満足度の高い味わいになっています。
自家製中華麺は、玉子麺のような鮮やかな黄色をしています。特製博多麺よりも加水量が多めで、滑らかな口当たりとプリッとしたコシが特徴です。濃厚な豚骨味噌スープによく合いますね。こういう麺もかなり好きです。
替え玉はバリかたの特製博多麺にしました。やはりこちらも好きですね。みんなちがってみんないいです。
サイドメニューの「贅沢卵かけ丼」は「卵かけ」という名前でありながら、このビジュアルです。生卵だけでなく、海苔、ネギ、細切れチャーシューが乗っています。さらに、この下には食べるラー油まで隠れています。なんでしょう、この贅沢さは!2024年のソフトバンクホークス打線のごとく、主役揃いです。かなり満足度の高いサイドメニューです。
味噌豚骨ラーメンを食べてから見に行った映画は「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後編」です。
後編では、主人公の門出と凰蘭は大学生となり、新しい友人や仲間と共に高校時代とはまた違った日々を過ごします。一方で、世界より一層殺伐とし、母艦の中の侵略者を巡って人々はさらに分断されます。
エンディングは、物語の中で繰り返し主張されてきたことを貫き通した結果であるのがわかるので、腑には落ちましたが、後味はあまり良くなかったですね。歪んだ日常の中でも、キャラそれぞれの心情が丁寧に描かれていたからこそ、喪失感が大きかったです。見事に「してやられた」感じがします。
後編ではSF要素が一層強くなり、前編で提示されていた謎もしっかりと回収され、そういう点でも良かったです。現在の門出と凰蘭が状況改善のために能動的に冒険するわけでもないのも、あくまで「一市民」の物語としてリアルだったので良かったです。SFという背景こそあれど、やっぱりこの作品はとてもダークな「日常もの」だったのかもしれません。
一番軒 まとめ
一番軒は株式会社ベストモアが東海・関西エリアやベトナムに展開する豚骨ラーメン専門店です。
看板メニューは「白豚骨」「黒豚骨」「味噌豚骨」の3種類の豚骨ラーメンで、それを各種トッピングにてカスタマイズすることが可能です。麺も「自家製中華麺」「特製博多麺」の2種類から選ぶことができ、固さも自由に選べます。
白豚骨は臭みの無いまろやかな口当たりの豚骨スープです。そして、黒豚骨はまろやかな豚骨スープの中に香る焦がしにんにくの香ばしさが食欲をそそり、味噌豚骨はまろやかな豚骨スープとコクのあるピリ辛の味噌スープの良いとこ取りのような味わいです。
明太マヨご飯や贅沢卵かけ丼等、サイドメニューも充実しています。
名古屋に居ながらにして本格的な博多の豚骨ラーメンを食べられる店として、おすすめです!
そして、次はウマ娘の映画(新時代の扉)を見に行きます!マンハッタンカフェ推しなんです!でもダンツフレームも好き!
一番軒 ささしま店
愛知県名古屋市中村区平池町4丁目60-14 マーケットスクエアささしま1階
営業時間:11:00~21:30
※訪問時点での情報です。
ベストモア株式会社のWebサイトはこちら↓
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