高速道路のサービスエリアやパーキングエリアって、良いですよね。高速道路を使う機会となると、必然的に遠出となります。長距離を走るバスやトラックの運転手でもない限り、基本的に高速道路で長距離を移動するのは、ちょっとした非日常の冒険です。そんな心躍る旅の道中で立ち寄るサービスエリアやパーキングエリアは、まさに非日常の象徴と言えますね。
近年、サービスエリアもパーキングエリアも施設がどんどん充実していっており、ドライブの途中で「わざわざ立ち寄りたい」と思えるほどに魅力的なところが増えています。愛知県内にも大きなサービスエリアやパーキングエリアはありますが、その中でも特に有名かつ人気なのは、刈谷市にある伊勢湾岸自動車道の刈谷パーキングエリアではないでしょうか。刈谷PAには刈谷ハイウェイオアシスが併設されており、飲食店あり、産直市場あり、温泉あり、遊園地ありの、とても大規模な施設となっています。
そんな刈谷ハイウェイオアシスにある日帰り温泉施設「天然温泉かきつばた」に行ってきました!
高速道路から利用できる温泉!
2024年9月上旬に、愛知県新城市と東栄町の間にそびえる明神山へ日帰り登山に行ってきました。険しい道のりでしたが、なんとか登頂することができ、なおかつ無事に下山することもできました。
約7時間近く歩き詰めで、すっかりへとへとになった体を休めるには、やっぱり温泉が一番です。丁度、新城市から名古屋方面へと帰る道中に、刈谷ハイウェイオアシスがあるわけなんですよ。愛車がニコニコレンタカーであるなまこマンの中の人にとって、刈谷ハイウェイオアシスは気になりつつも気軽に行けない場所だったので、良い機会だと思い帰り道に立ち寄ることにしました。
三遠南信自動車道の鳳来峡ICから刈谷ハイウェイオアシスまで、86km!所要時間は1時間!カラダもってくれよ!高速運転だ!
というわけで、夜の新東名を駆け抜けること、ほぼぴったり1時間。駐車場が満車という情報に真顔になりつつも、無事に刈谷ハイウェイオアシスに到着しました。
高速道路側の施設から階段を下り、一般道側の駐車場方面へ向かうと、今回の目的地であるかきつばたが見えてきます。
かきつばたは言うなれば、高速道路から退出せずに利用できる日帰り温泉ということになります!うまく活用すれば、渋滞の回避にも利用できるかもしれません。
体の温まるかけ流しの天然温泉!
かきつばたの大浴場は、和風風呂「からころも」と、南国リゾート風風呂「からくれない」から構成されており、からころもが男湯、からくれないが女湯となっています。
ありがたいことに、脱衣室のロッカーのサイズがかなり大きめです!大きな荷物をしまっても、なお余裕のあるサイズです。荷物の多い旅行中にも安心して利用できます。
男湯からころもの内風呂は高濃度炭酸泉、低温炭酸泉、電気マッサージ風呂、エステバス、サウナ、水風呂から構成されています。また、露天風呂は天然温泉の岩風呂と壷湯から構成されています。
施設名の通り、お風呂のお湯は天然温泉です。泉質は高張性のナトリウム塩化物泉で「熱の湯」とも呼ばれる、身体の温まる泉質です。高張性のナトリウム塩化物泉は、愛知県内でもかきつばただけで楽しめる泉質なのだとか。
露天岩風呂はさながら日本庭園のような雰囲気です。疲れた体を、温かいお湯の中に投げ出す快感は格別でしたね… この瞬間のために鎖場を乗り越えたと言っても過言ではありません。
露天岩風呂の中の一つはかけ流しの源泉風呂となっており、特に濃厚な温泉成分を楽しめます。長く浸かると温泉成分が体にしみ込みすぎて湯あたりしてしまう程度には濃厚です。この源泉風呂に浸かって体を温めてから、内風呂の低温炭酸泉にじっくり浸かるのが最高に気持ち良いんですよ!低温炭酸泉は35℃ほどに設定されており、温かくも冷たくもない温度の「不感温浴」を楽しめます。
サウナは比較的広めで、一段一段が大きめです。温度は90℃ほどまで上がります。水風呂も広く、15℃ほどと冷たいので、しっかりととのえます。庭園のような露天岩風呂を眺めながらの外気浴も、また風情があるんですよ。まだ旅、というか帰宅の途中なのに、こんなにリラックスしちゃって良いのでしょうか!!
熱々ロウリュを楽しめる岩盤浴!チムジルバン万寿洞
かきつばたには岩盤浴スペース「チムジルバン万寿洞」があります。利用料は650円で、館内着と岩盤浴用タオルを渡されます。
チムジルバン万寿洞には翡翠熱波房、黒翡翠房、クリスタル岩塩房、ゲルマニウム房、雪華坊という5つの部屋があります。翡翠熱波房は高温サウナ、雪華房は冷却ルームで、残りの3つはタオルを敷いて寝そべるタイプのよくある岩盤房です。黒翡翠房、クリスタル岩塩房、ゲルマニウム房は日替わりで女性専用になります。
休憩スペースも充実しており、腰を落ち着けられるベンチや、モニター付きのリクライニングチェアがあります。さらに、万寿洞利用者は無料で水素水サーバーを利用可能です。ただしボトルの類は自分で準備しておく必要があります。
毎日11時、14時、18時、20時には翡翠熱波房にてロウリュが開催されます。熱々のサウナストーブにアロマ水をかけて、熱波師さんが大きなうちわで室内の空気をかき混ぜると、室内は一気に熱くなります。熱波師さんに合わせて「せいや」の掛け声を上げて盛り上がりつつ、全身で浴びる熱波は非常に熱々です!
かきつばたのロウリュの特徴的なポイントは、おかわり熱波があることです。一通り扇ぎ終えてから、5分後にもう一度同じ内容のロウリュをしてくれます。さっきたっぷり汗が出たはずなのに、おかわり熱波を浴びると、またまた汗が噴き出します。こんなにたくさん、どこに隠れていたのかわかりません!
雪華房でクールダウンしていると、熱波師さんが優しく扇いでくれるのも嬉しいポイントですね。かきつばたのロウリュは至れり尽くせりです!
お風呂上がりは飲み放題の「デカラ」と、豪快な天丼「伊勢湾岸丼」で一息!
お風呂や岩盤浴を楽しんだ後は、ご飯にしたいですね!食事処「温泉DINING 夢の泉」にお邪魔しました。
数あるメニューの中で、おすすめしたいのはドリンクバーです。食事にセットで付けると税込250円、単品で注文すると税込420円となっています。注目すべきはその内容で…
オロポやアクリならぬ、デカビタC+ダカラの「デカラ」がラインナップされているのです!
当然ながら、ドリンクバーなので飲み放題です。サウナ上がりや岩盤浴上がりに、好きなだけ飲めるデカラ。これはとても魅力的です!
なお、ドリンクバーのラインナップにはデカビタCとダカラの単品もあります。ゆえに好きな比率のオリジナルデカラも作れます。
ドリンクバーと一緒に注文したのは、オリジナルメニュー「伊勢湾岸丼」です。天つゆ、天だれ、温泉卵、味噌汁が付属します。
ご飯の上に、巨大な2本の海老天ぷら、絹豆腐天ぷら、れんこん天ぷら、大葉天ぷら、海苔天ぷらが乗っています。丼からはみ出るサイズの海老天のインパクトが強烈ですが…
実は2本の海老天で伊勢湾岸自動車道を、れんこん天ぷらと絹豆腐天ぷらで刈谷PAを再現しているのです!
ボリュームたっぷりで食べ応え抜群ですね。それにしても、絹豆腐の天ぷらって珍しい気がします。揚げ出し豆腐とはまた一味違う、滑らかな食感が楽しかったです。
ある程度食べ進めたところで、温泉卵を追加して卵かけご飯風にすることができます。
天然温泉かきつばた まとめ
かきつばたは、愛知県刈谷市の伊勢湾岸自動車道刈谷ハイウェイオアシスにある日帰り温泉施設です。
お風呂は男湯が和風のからころも、女湯が南国リゾート風のからくれないとなっています。「天然温泉」の施設名の通り、高張性のナトリウム塩化物泉のお風呂を楽しむことができます。露天風呂にはかけ流しの源泉風呂があり、濃厚な温泉成分で体が温まります!また、不感温浴を楽しめる低温炭酸泉も良い感じです。
岩盤浴スペース「チムジルバン万寿洞」では、高温サウナ翡翠熱波房と、3種類の岩盤浴を楽しむことができます。翡翠熱波房にて1日4回開催されるロウリュサービスでは熱波の「おかわり」をしてくれます。
食事処「温泉DINING 夢の泉」では和食を中心に、麺類、丼もの、定食といった幅広いメニューを揃えています。おすすめなのはドリンクバーで、サウナ上がりや岩盤浴上がりに嬉しい「デカラ(デカビタC+ダカラ)」が飲み放題です!
2階部分はコワーキングスペースやリクライニングチェア、クッション等を備えた休憩スペースとなっており、様々な方法でお風呂上がりのひと時をゆっくりと過ごすことができます。
入浴料は、
大人(中学生以上):950円(平日)/980円(土日祝)
大人会員:900円(平日)/930円(休日)
子供(4歳以上小学生以下):470円(平日)/500円(土日祝)
チムジルバン万寿洞利用料:650円
となっています。入泉およびチムジルバン万寿洞のお得な回数券もあります。
なんといっても、高速道路から利用できるというのが嬉しいですね。ドライブの疲れが吹っ飛びます!今後、名古屋から東のほうへ冒険する際にはぜひともリピートしたいです!
天然温泉かきつばた
愛知県刈谷市東境町吉野55-55
営業時間:
9:00~23:00(平日)
7:00~23:00(土日祝)
定休日:毎月15日(土日祝の場合は翌平日)
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