近年、福岡のうどん(博多うどん)が好調です。福岡県北九州市発祥のご当地うどんチェーン「資さんうどん」は福岡県外への出店攻勢を進めており、2024年9月のすかいらーくグループ入りによって県外進出のスピードをより早めていくものと思われます。さらに、2025年4月には博多の老舗うどん店「因幡うどん」が東京進出を果たし、原宿に店舗をオープンしています。
柔らかい麺と、昆布や鯖などから出汁を取って作ったじんわりと旨いつゆとの一体感が素敵な博多うどんには、麺が主役の讃岐うどんとはまた一味違った魅力があります。また、甘辛く煮付けた牛肉とごぼうの天ぷらの組み合わせ「肉ごぼ天」が定番トッピングだったり、サイドメニューの定番として鶏肉やごぼうやにんじんを入れた炊き込みご飯「かしわめし」が好まれていたりなど、博多うどんならではの文化もあります。
前述の通り、資さんうどんは日本全国への出店を進めていますが、残念ながら2025年4月現在、中部地方にはまだ進出していません。ですが、名古屋に居ながらにして博多うどんを味わう方法があります。それは、スガキコシステムズ(スガキヤの運営会社)が展開するうどん店「博多うどん 木村屋」へ行くことです!
博多を感じられるサイドメニューがうれしい、名古屋の博多うどん店
スガキコシステムズは、スガキヤ(Sugakiya表記の店舗)以外にも、よりラーメンに特化した「寿がきや」など、様々なブランドで店舗を展開しています。木村屋もその一つで、2025年4月現在、東区東大曽根町の大曽根キャッスル店と、熱田区六野の熱田キャッスル店の2店舗があります。奇しくもどちらもパチンコ店「プレイランドキャッスル」のテナントです。

今回は大曽根キャッスル店にお邪魔しました。以前紹介した寿がきや大曽根キャッスル店や大曽根温泉湯の城と同じ場所にあり、寿がきやとは内部で繋がっています。
前払いの食券制となっており、使用できるのは現金のみです。
カウンター席に着き、食券を渡して待つことしばし。注文したうどんがやってきました。

やっぱり、博多うどんといえばこれですね!「肉ごぼううどん」です。かしわご飯も付けています。
早速一口啜ってみます。なるほど。鰹や昆布の複雑な旨味が出た澄んだつゆと、滑らかな麺との調和がとれた味わいです。どこか汁物のような感じでするすると飲めてしまう軽やかさは、まさしく博多で食べた資さんうどんを思い出します。そして、トッピングの牛肉も、ごぼ天も、しっかりとした食感で素敵な食べ応えです。
かしわご飯は、しっかりと味が付いています。口いっぱいに広がる醤油の風味を感じながら、ごぼうや鶏肉の食感も楽しめます。はっきりとした味のかしわご飯と、優しい味のうどんは、一緒に食べた時の味のバランスが良好です。
わかりやすくボリューミーなのに、するっと食べられてしまうから、とんでもない一品です…!

日を改めて、今度は「海老と貝柱のかき揚げうどん」を注文しました。

このかき揚げ、びっくりするほど分厚くて思わず二度見してしまいます。玉ねぎやにんじんの甘味を感じつつ、エビや小柱のプリッとした食感も楽しめます。これだけのサイズならば野菜オンリーのかき揚げだったとしてもまあまあ嬉しいのに、エビも小柱も結構しっかりと入っているのが嬉しいところです。

こちらは明太子と高菜と海苔を乗せた「博多ご飯」です。木村屋のうどんは「博多うどん」と言いつつも、見た目の話だけをすると普通のうどんで、博多感に乏しいのですが、こうやって明太子や辛子高菜を乗せた博多ご飯がセットになることで、さりげなく「博多らしさ」が演出されているのがなんとも楽しいです。
博多うどん 木村屋 まとめ
博多うどん木村屋は、スガキコシステムズが展開する博多うどんの店です。名古屋市内に2店舗出店しています。(大曽根キャッスル店、熱田キャッスル店)
柔らかめながらも、ぷつんと切れる程よい食感の麺と、いりこをたっぷりと効かせたつゆとが一体となった、じんわりと旨い博多うどんを楽しめます。トッピングとして、博多うどんの定番の肉ごぼ天のほか、丸天、鶏天、海老と貝柱のかき揚げが揃います。
かしわご飯や博多ご飯といったサイドメニューで、さりげなく「博多らしさ」を演出しているのが嬉しいですね。うどんの大盛りや、丼・ご飯の大盛りにも対応しているので、たっぷり食べたいときの選択肢としても良い感じです。
これで、いつ博多うどんを食べたい欲求が襲ってきても安心です!
博多うどん 木村屋 大曽根キャッスル店
愛知県名古屋市東区東大曽根町28-33
営業時間:11:00~22:00
※訪問時点での情報です。
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