道の駅紹介
岐阜-28 そばの郷らっせぃみさと
2000年8月18日(第16回)登録、2001年5月2日開業
道の駅 そばの郷らっせぃみさと
岐阜県恵那市三郷町佐々良木1461-1
営業時間:
らっせぃみさと直売所
7:30~15:00
1~2月は日曜午前のみ、3月は土日の午前中のみ営業
物産館
9:00~17:00(土日祝は17:30)(4月~11月)
9:00~16:30(土日祝は17:00)(12~3月)
らっせぃ庵
10:00~16:30(土日祝は17:00)(4月~11月)
10:00~16:00(土日祝は16:30)(12~3月)
定休日:月曜日(祝日の場合は翌平日)
【スタンプ】

【記念きっぷ】


※道の駅カード、記念指定券は取り扱っていません。
※訪問時点での情報です。
そばを食べたかった…
道の駅そばの郷らっせぃみさとは、岐阜県恵那市の国道418号線沿いにある道の駅です。「らっせぃ」というのはこのあたりの方言で、動詞の後ろに付く語尾です。「寄らっせぃ」「見らっせぃ」「食べらっせぃ」などの形で使われ、歓迎の意思を示します。
ところで、道の駅巡りの記事の撮れ高は多くの場合、グルメに頼ることになります。道の駅自体が、地方の山村や漁村に設置されている場合が多いので、特産品として、その地域の第一次産業の産物たる農作物や魚介類が、直売所にて販売されていたり、レストランにて食べられたりします。しばしば、直売所でご当地の特産品を探すのに苦戦することがあるのですが、道の駅の名前で特産品をアピールしてくれている道の駅は、何を味わうべきかわかるのでとても助かります。
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道の駅そばの郷らっせぃみさとにて味わうべきは、当然ながらそばということになります。

至る所に「ざるそば」「かけそば」「二八そば」の幟が掲げられています。二八そばですか。良いですね。訪問時は午後3時半で、昼食もトマトパフェ(福寿パフェ)も頂いた後ですが、かけそば1杯ならサラサラといけるでしょう。あるいは、Googleマップを見ていると「そばソフト」なるものの写真が掲載されていたので、そちらでも良いかもしれません。

……そう思った僕に突きつけられたのは、無情なスナックコーナー閉店&食事処閉店準備という現実でした。そばを!食べられない!!
そもそも、道の駅もちょっとずつ店じまいの準備を始めていました。道の駅施設は直売所、物産館、食事処、そば打ち体験のできる「そば道場」から構成されているのですが、直売所は既に閉店しており、営業していたのは物産館のみでした。まずい。そばの郷なのにそばを食べられないなんて。一気に撮れ高のピンチです。
生蕎麦、干し蕎麦、どっちでも良い。探せぇ!!
意外に無いな!!

そば道場でそば打ちするか…?
今からは無理ですよ!
んっ!
物産館には「そばの郷」なのに、意外にも干しそばや生そばのようないわゆる「そば」が売られていませんでした。生そばに関してはつゆとセットで食事処で買えたようですが…。せっかくの「そばの郷」でそばをスルーしてしまうのは逆張りどころではないです。次に行く予定の道の駅の閉店も迫っていたので、かなり急いでそば製品を探したところ、土壇場で道の駅そばの郷らっせぃみさとならではのそば製品を見つけることに成功したのでした。あぶねー!
そばと油と塩だけで美味い!「パリそば」
というわけで、ここからは無事に土壇場で確保することのできた道の駅そばの郷らっせぃみさとならではの、少し変わったそば製品を紹介していきます。

こちらは「パリそば」です。その名の通り、そば生地の切れ端を油でパリッと揚げたものです。原材料はそばと油と塩のみというシンプルな構成です。

パリッ、カリッとした食感で、噛みしめると、そばの風味が鼻に抜けていきます。軽く食べられるものではあるけれど、じっくりと味わってそばの風味を楽しみたいお菓子ですね。購入したものはできてから時間が経っていたものだったので少し固くなっていたのですが、おそらくできたてだったら、もっとパリッと軽い食感で楽しめたと思います。
お洒落なバルでは、パスタを揚げたやつがお通しとして出てくるという噂を聞いたことがありましたが、パリそばもビールのアテにぴったりな味わいです。
そばつゆを中に閉じ込めた、つまむ蕎麦!「玉そば」

こちらは道の駅そばの郷らっせぃみさとオリジナル商品「玉そば」です。そば粉と米粉で練った生地に、そばつゆでできたタレを詰めたお菓子です。

米粉でふっくら、もっちりとした食感でありつつも、そばらしい歯切れの良さと香りがあります。付属するわさびで味変も可能です。

文字通りに玉のようなそばの中には、みたらし団子のタレのようにトロッとした質感のそばつゆが入っています。味もみたらし団子のように甘辛く、よく味わうと奥にアジ節の味わいを感じます。
さながら、ざるそばを高いレベルで秀逸にお菓子という形に落とし込んだ一品で、とても面白かったです。考えてみれば、そば製品というのは、広く食べられているものが麺の形をしているだけであって、そばがきやガレットのような様々な食べ方があるわけです。最初は二八そばを食べたくて向かった道の駅そばの郷らっせぃみさとでしたが、パリそばや玉そばといった変わり種のそば製品を購入し味わったことで、改めてそばという食べ物の懐の深さを知ることができたのでした。
道の駅そばの郷らっせぃみさと まとめ
道の駅そばの郷らっせぃみさとは、岐阜県恵那市の国道418号線沿いにある道の駅です。
駅名の通りにそばを推している道の駅であり、道の駅の食事処「そば処らっせぃ庵」では本格的な二八そばを楽しめるほか、そば打ち体験の可能な「そば道場」も併設されています(要予約)。今回味わえなかった、そばの実を乗せたそば味のソフトクリーム「特製そばソフトクリーム」も軽食コーナーにて提供されています。
物産館にはお土産や地元の手作り惣菜、漬物などが並びます。中でも面白いのは、そば粉を使った団子型の道の駅オリジナルお菓子「玉そば」で、そばの風味を感じられるもちもちの生地に、そばつゆをみたらしダレ仕立てにしたものが詰まっており、さながら、ざるそばを高いレベルで秀逸にお菓子という形に落とし込んだ一品でした。
らっせぃ庵は食べログでも評価3.4を超えており(2025年6月現在)、そばの数々がとても美味しそうなので、次回訪問することがあればぜひともゆっくりとそばを味わってみたいところです。
道の駅そばの郷らっせぃみさとのWebサイトはこちら↓
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