【閉店⇒復活】中華そば 春陽軒(徳島市北矢三町)

春陽軒中華そば1 グルメ

この記事は2024年8月5日にリライトしました!

2021年12月に閉店した徳島ラーメンの人気店「中華そば 春陽軒」が復活しました!

飲食店の7割は3年以内に閉店してしまうといいます。確かに、当ブログにて取り上げた飲食店の中にも、残念ながら3年以内に閉店してしまった店がちらほらあります1。2020年から2022年にかけてのコロナ禍では、飲食店はより大きな打撃を受け、とても多くの店が閉店に追い込まれてしまいました。

春陽軒もコロナ禍の時期に閉店した店の一つでした。閉店の原因は店主ご夫妻の体調不良とのことでした。春陽軒は徳島市内でも有名店として知られており、徳島市北矢三町の有名店「中華そば やまきょう」のご主人は春陽軒にて修行し、独立されています。

「美味しい店がまた一つ閉店してしまった…」と残念に思っていましたが、時が流れ、僕が徳島を去って3年目となる2024年に、驚きのニュースが入ってきました。なんと、閉店した春陽軒が復活したというのです。これはもう一度食べに行くしかない、と思っていましたが、ひょんなことから少しだけ徳島にお邪魔する用事ができたので、用事の間を縫って、復活した春陽軒へとお邪魔しました!

徳島市北矢三町にて復活!醤油の良さが活きた変わらぬ美味しさ

春陽軒が復活したのは、2024年4月17日のことでした。2023年夏頃にお店の公式Xが開設され、営業再開に向けた情報発信が少しずつされていました。

春陽軒外観

旧店舗は徳島市南田宮の高徳線高架沿いにありましたが、復活にあたって徳島市北矢三町の住宅街の中に新店舗を建設し移転しています。徳島科学技術高校の東側の交差点を北進してしばらく進むと左手に店舗が見えてきます。駐車場は完備されていますが、停められる台数はそこまで多くありません。

開店の11時に合わせて訪問しましたが、既に多くのお客さんが訪れており、待機列ができていました。復活オープンから3ヶ月(訪問時7月)経過していましたが、衰えない人気のほどが窺えます。食券機にて食券を購入した後、名簿に記名し、呼び出しブザーを受け取って屋外の椅子に座って入店を待ちました。車の中で待っているお客さんも多かったです。

メニューは中華そばとライスとドリンク(ビール、ソフトドリンク)となっており、そこにトッピング(もやし、ネギ、メンマ)を追加できます。中華そばはさらに、肉の量が普通で生卵の入っていない「中華そば」、中華そばに生卵を入れた「中華そば玉子入り」、中華そばの豚バラ肉の量を増した「中華そば肉入り」、中華そばに生卵を入れて豚バラ肉の量を増した「中華そば肉玉子入り」の4種類に分かれています。徳島県民でも「そばに生卵はいらん」という方がそこそこいるので、好みや気分に合わせて選択できるのが良いですね。

新築の店内はカウンター席とテーブル席から構成されているため、お一人様での来店でも、家族やグループでの来店でも安心です。

待つことしばし。懐かしい一杯がやってきました!

春陽軒サムネ
中華そば肉玉子入り大、ライス小(1000+100円)

「中華そば肉玉子入り大」「ライス小」です。復活オープンに合わせて丼がリニューアルされたようですね。「春陽軒」の文字が入っています。

濃い茶色のスープに、同じく濃い茶色の豚バラ肉に、中央に鎮座する真ん丸の卵黄。全てが懐かしいです。まずはスープから頂きます。

懐かしいな!こんなだったよ!!

それは遠い記憶にあった、かつての春陽軒の味わいそのままでした。

濃い茶色の豚骨醤油スープは、一口啜ると、醤油の塩味やまろやかなコクを強く感じられます。醤油の風味が、とても活きたスープなのです。甘味は控えめで、脂っこさもほとんど無いので、心地よくゴクゴクと飲めます。

春陽軒中華そば2

麺は柔らかめで、まろやかな豚骨醤油スープによく馴染みます。もっとも、柔らかめとは言っても、ぷつんと切れる歯切れの良さもあります。

そして、徳島ラーメンに欠かせないトッピングといえば、豚バラ肉と生卵ともやしです。豚バラ肉には醤油ダレの甘辛い味が染みこんでいて、これ単体でご飯が食べられるし、ビールだって飲めます。生卵は麺や豚バラ肉に絡めることによって、口当たりをよりまろやかにしてくれますし、もやしは濃いめの味付けに触れ続けた舌を「ここいらで落ちつこうや」とリセットしてくれます。

全体的に濃いめの味付けだからこそ、ご飯が美味しく食べられるんですよね。徳島ラーメンにおけるラーメンライスは、ただの食いしん坊ではなく、もはや文化だと思います(え)

久しぶりに「徳島ラーメンを食べたなぁ」と満足できる一杯でした。そして、徳島時代の、徳島ラーメンを食べ歩くことに情熱を捧げ続けた日々を思い出しましたね。改めて「なまこマン原点回帰」で頑張っていきたいと思いました!

中華そば 春陽軒 まとめ

中華そば春陽軒は、徳島市北矢三町にあるラーメン店です。1995年から2021年にかけて南田宮にて営業していましたが、2021年12月に一度閉店し、その後、2024年4月に現在の場所に移転して営業を再開しています。住宅街の中にあるため、アクセス路が狭い点と、駐車スペースがそこまで広くない点にご注意ください。

メニューは中華そば一本です!中華そばは醤油の良さが活きたスープに、柔らかめの中細麺がよく馴染んだ一杯で、豚バラ肉も味染み染みです。ご飯との相性も良好です。

徳島ラーメンの中でも特に、こってり感やクセが無くて食べやすい一杯だと思います。徳島ラーメン初心者におすすめしたいですね。

(おまけ)旧店舗時代の春陽軒紹介記事

ここからは2019年5月に投稿した、閉店前の旧店舗時代の春陽軒紹介記事です!……当時の記事は今のなまこマンとキャラが違いすぎます(苦笑)

高徳線の高架沿い、田宮街道(県道30号線)と国道192号線の間の住宅街エリアにある中華そばの有名店。お昼時に訪れたところ、店内はとても賑わっていた。

春陽軒

「肉玉子入り大」と「ごはん小」を注文。(計950円)

ちなみに、注文時に麺の硬さや玉子の白身の有無を選ぶことができる。今回は「固さ普通」「白身あり」にした。

春陽軒の中華そばは、まろやかで優しい風味の醤油スープが特徴的だ。出汁の豚骨のうまみを、甘味を中心とした醤油の風味が優しく包み込んでいて、飲みやすい。醤油だれの甘い味に、豚骨の風味が後味でやってくるイメージだ。

麺は柔らかめの細麺で、そんなスープによく絡む。

肉は厚く歯応えがあり、甘めにしっかりと味付られていて、ご飯のお供に丁度良い。濃いめの味付けの中で、トッピングの茹でもやしとメンマ、ご飯とセットのたくあんが良い箸休めとなる。

徳島では、中華そばをおかずにご飯を食べる文化がある。中華そばと一緒にご飯を頼んでいるのは、決して私が大食らいだからというだけではない(笑)

濃いめに味付られたスープや豚ばら肉をおかずにしてご飯と一緒に食べることが多い。言い換えると、ご飯のおかずとしても食べられるように徳島の中華そばは濃いめに味付けされたものが多い。

これぞ徳島の中華そば、といえる一杯なので、徳島ラーメン初心者にぜひともおすすめしたい。

中華そば 春陽軒(新店舗)
徳島県徳島市北矢三町2丁目6-42

営業時間:11:00~16:00
定休日:火曜日

※2024年7月の再訪問時点での情報です。

中華そば 春陽軒のSNSアカウントはこちら↓

  1. 閉店店舗は気付き次第記事に閉店の旨を追記しています。

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