※記事本文に入る前にお知らせ
このブログの記事は基本的に「時差投稿」をしています。ネタをたくさん仕入れて記事のストックをたくさん作り、それを予約投稿機能で少しずつ投稿されるようにしています。いつも、1ヶ月分ぐらい記事のストックを作るように心がけています。
この執筆スタイルには「私生活が忙しいときにも更新が途切れない」というメリットがあるのですが、当然ながらデメリットもあるわけで…
そのデメリットの最たるものは「記事が投稿される前に店が閉店してしまうことがある」というものです。この記事を書き終えたのは6月中旬頃だったのですが、6月末に店舗の前を通りかかると、24時間営業のはずなのにシャッターが下りていたので「やっちまった!」と思いました(笑)
今回訪問した「本家白川けいちゃん 茶屋ヶ坂店」は既に閉店している1、という点を踏まえて、この記事をお読みください!茶屋ヶ坂店以外にも営業している店舗はたくさんありますので、気になった方はぜひ本家白川けいちゃんの公式サイトにてお近くの無人販売所を探してみてください!
閑話休題です。それでは本文をどうぞ!
ここ2,3年ですっかり「24時間営業の食品の無人直売所」が定着したような気がします。無人の室内の片隅にある賽銭箱のような形の料金箱にお金を入れ、冷凍庫に入った餃子やワンプレートの冷凍食品をそのまま持ち帰るスタイルには当初こそ戸惑いがあったものの、人件費をかけずに販売できるメリットの大きさからか、気付けばいろいろな事業者が無人直売所に参入し、いろいろなものを24時間いつでも購入できるようになりました。
ある日、名古屋の郊外を散策していたときのこと。僕は、とある物の無人直売所を見かけました。それを見て「その手があったか!」と大変興味深く思いました。
その「とある物」とは、岐阜県の郷土料理「鶏ちゃん」用の鶏肉です。
って、なんだそれ!
ご飯もお酒も進む最強のご当地おかず!岐阜の鶏ちゃん
「なんだそれ!」と思う方もいらっしゃるかと思うので、まずは鶏ちゃんについて説明していきましょう。
「鶏ちゃん(けいちゃん)」とは、岐阜県下呂市や郡上市周辺で食べられている、鶏肉を使った郷土料理です。作り方はとてもシンプルで、味噌や醤油等のタレで十分に下味をつけた鶏肉を、キャベツ等のお好みの野菜と一緒に焼くのみです。「鶏ちゃん焼き」と呼ばれることもあります。
その昔、各家庭で飼われていた鶏を、年老いて卵を産まなくなった後に調理したのが始まりで、かつて食肉が貴重だった時代には親族や来客の集まるハレの日の食事として親しまれていたのだとか。その後、養鶏場の老鶏の再利用目的や、公共事業の労働者向けのスタミナ料理として、家庭のみならず飲食店でも提供されるようになったそうです2。
居酒屋でもしばしば鶏ちゃんは「名物料理」として提供されており、カセットコンロを使って店員さんが目の前で焼き上げてくれたり、あるいは自分で焼いて作ったり等、美味しさだけでなくひと手間かける楽しさのある料理となっています。
岐阜県白川町の、本場の鶏ちゃんを家庭で!本家白川けいちゃん
今回は、千種区竹越にある鶏ちゃんの無人直売所「本家白川けいちゃん 茶屋ヶ坂店」にお邪魔しました。
本家白川けいちゃんは、岐阜県白川町(下呂市の南側にあります)にある同名の会社が岐阜県内を中心に、愛知県、静岡県、三重県に展開している無人直売所です。
とても美味しいのに、全国的な知名度がまだまだ低い鶏ちゃんの普及を目指して活動しているとのことです。
店内の構造は実にシンプルで、冷凍庫と料金箱が置いてあるのみです。冷凍庫から商品を取ったら、料金を料金箱に入れましょう。料金箱は無人直売所ではお馴染みのお賽銭箱スタイルなので、お釣りは出ません。お釣りが出ないように現金を準備しましょう。
本家白川けいちゃんの無人直売所にて販売されているのは、オリジナルのタレに漬け込まれた鶏もも肉です。あらかじめタレの味が染みているので、解凍してお好みの野菜と一緒に焼き上げるだけで鶏ちゃんを作ることができます。解凍の手間こそあるものの、鶏ちゃんを「簡単に調理できる冷凍の味付肉」にしたことに「その手があったか!」と感心しました。
まずは冷凍庫から、好きな商品を選びます。醤油、味噌、塩の3種類の鶏ちゃんを、3袋入り1000円で販売しています(1袋200g)。醤油、味噌、塩が1袋ずつ入った「ミックス」もあります。
店内には持ち帰り用の保冷バッグやレジ袋もあります。(保冷袋:100円、オリジナル保冷バッグ:500円)
保冷剤は1品購入につき2個まで無料サービスです。
味変用の粉唐辛子も販売されています。韓国産の辛味がなかなか強い唐辛子です。
簡単調理!ご飯が進む鶏ちゃん3種食べ比べ
というわけで、醤油、味噌、塩の全種類の味が1つずつ入ったミックスを購入しました。
調理はとても簡単です。十分に解凍した鶏肉をフライパンやホットプレートで焼き…
良い感じに火が通ってきたら、野菜を加えてさらに焼きます。キャベツやもやしの入ったカット野菜を使うと、量も丁度良いし調理も非常に楽です。
タレと、焼けば焼くほど染み出してくる肉汁を良い感じに野菜に絡めていくのがポイントです。そう考えると、ジンギスカン鍋で調理しても美味しく仕上がりそうですね。
出来上がりがこちらです(醤油味を調理しました)。
生活感丸出しですね(笑)
最後に粉唐辛子をドバーッとかけます。
本家白川けいちゃんの鶏肉で作った鶏ちゃんは、タレの味が非常によく染みていて、ご飯がとても進みます!醤油味は甘辛い醤油に、にんにくの風味が強く効いていて、問答無用で食欲を刺激してくる味わいです!そして、野菜もまた鶏肉から染み出してくるタレと肉汁を吸って、非常に美味しく仕上がっています。
冷凍餃子のように冷凍された状態から調理することはできず、解凍の必要がある点はネックですが、いざ解凍すれば簡単におかずが一品できるので、冷凍庫に忍ばせておくと重宝することうけあいです。
残り2種類も食べてみましたが、写真ではビジュアルがほとんど変わらないことに頭を抱えました(笑)
本家白川けいちゃんの鶏ちゃんは、全体的ににんにくが効いています。しっかりと効いたにんにくの風味が、食欲をとても刺激してくれます。味噌味は醤油味と味わいの方向性が似ていて、甘辛く濃厚な味わいですが、塩味はさっぱりとした口当たりです。
アレンジしても旨い!鶏ちゃんから揚げ
本家白川けいちゃんで購入できるのは、しっかりと下味の付いた鶏肉です。
ゆえに、鶏ちゃんに使うだけでなく、他の鶏肉料理にアレンジすることもできるわけです。
今回は、から揚げを作ってみることにしました!
から揚げといえば、肉に下味を付ける過程が大事なわけですが、本家白川けいちゃんの鶏肉にはもう既にしっかりと下味が付いているので、片栗粉を付けて揚げるだけで美味しく仕上がるというわけですね。
というわけで、本家白川けいちゃんの鶏肉に片栗粉をまぶして…
170℃の油で揚げていきます!
本家白川けいちゃんの鶏肉は小さく切られているので、ある程度塊にした状態で衣をつけて、ある程度大きなから揚げにしたほうが食べ応えがあるのではないかと思います。
170℃の油で揚げた後、油の温度を190℃に揚げて二度揚げをすると良い感じに揚がります。
そんな感じで完成したのがこちらです。醤油味と味噌味はビジュアルが似ていますが、塩味は色が薄いですね!
やはり肉にはしっかりとタレの下味が付いているので、片栗粉を付けて揚げるだけでも十分美味しいから揚げになります。ただ、衣をつけるタイミングが少しばかり早すぎましたね(苦笑)
タレの味はベースの醤油、味噌、塩に加え、にんにくもしっかり効いているので、から揚げにしても文句なしで旨い味わいです。から揚げにして食べ比べると、よりタレの味の違いがわかりやすくなります。塩味はさっぱりとしたしょっぱさで、味噌味と醤油味はどちらも甘辛い味わいですが、味噌味にはこってりとした味噌特有のまろやかさがあるのに対し、醤油味は味噌味と比べるとさっぱりとした口当たりでした。
本家白川けいちゃん まとめ
本家白川けいちゃんは、岐阜県の郷土料理「鶏ちゃん」用の鶏肉を販売する24時間営業の無人直売所です。醤油、味噌、塩の3種類の味がついた鶏肉を購入可能です。
鶏肉を解凍し、カット野菜等と一緒にフライパンやホットプレートで炒めるだけで美味しい鶏ちゃんが出来上がります。解凍の手間こそありますが、非常に簡単に調理できるので、冷凍庫に忍ばせておくと重宝することうけあいです。
本家白川けいちゃんの鶏肉で作った鶏ちゃんは、にんにくの風味が効いた食欲をそそる味わいで、タレの味が野菜にもしみ込んで非常に旨いです。
「下味の付いた鶏肉」である点を活かして、様々なアレンジメニューを作ってみるのも良いかもしれません。
鶏ちゃんは岐阜県飛騨・奥美濃地方の山あいに伝わる鶏肉を用いた郷土料理です。
一口サイズにカットした鶏肉を、代々受け継がれてきた味噌・醤油・塩ダレなどに香辛料を調合したタレに漬け込んだ、ここでしか味わえない美味しさです。
お米は、地元白川町産100%。オリジナル唐辛子で味の変化も楽しめます。
ジンギスカン鍋で美味しい肉汁や油を感じながら存分に白川けいちゃんを堪能してください。
わざわざお越しいただいたみなさんに、ぜひお腹いっぱいまんぷくになって笑顔で帰っていただけることを願っています。
「お食事処 まんぷく亭」広告より
白川町には本家白川けいちゃんが運営する鶏ちゃん専門店「お食事処 まんぷく亭」もあるとのことで。そちらのほうに行く機会があれば、ぜひとも味わってみたいですね。
オリジナルの保冷バッグもしっかりとした作りなので、また別の無人直売所で冷凍食品を購入する際に活用したいと思います!気になっている場所がちょこちょこあるので!
最後に。冒頭に記した通り、今回訪問した「本家白川けいちゃん 茶屋ヶ坂店」は閉店していますが、それ以外の店舗は営業中なので、気になった方はぜひ本家白川けいちゃんの公式サイトにてお近くの無人販売所を探してみてください!(名古屋市内には2023年7月1日現在、他にも3店舗あります)
本家白川けいちゃん 茶屋ヶ坂店
愛知県名古屋市千種区竹越1丁目15-23
- 2023年6月26日閉店
- 参考:「鶏ちゃん」とは-鶏ちゃん合衆国 公式ホームページ
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