【徳島ラーメン】中華そば木具屋徳島店

当初は徳島の地域密着系ブログとしてスタートした当ブログでしたが、気付けば徳島を離れて暮らすようになって今年で3年目となります。ブログ記事もそろそろ徳島ネタより徳島以外のネタのほうが多くなってきた頃です。

徳島のことが気になる気持ちは変わらないので、各種SNSで徳島の情報を追い続けているのですが、いろいろと気になる新店・新グルメ情報が入ってくるんですよ。

なので、久しぶりに徳島に上陸しました！とはいえ、完全なレジャーではなく、ちょっとした用事のついでではあったのですが。それでも、わずかな時間を見つけて、気になる場所を深掘りしてきました。

徳島の新店の中でも、特に気になっていたのが、2024年1月に徳島市川内町にオープンした「中華そば木具屋徳島店」です！木具屋は阿南市羽ノ浦町にある人気のラーメン店で、その木具屋よりのれん分けされたのが木具屋徳島店です。オープン前にはInstagramにて「某人気店よりのれん分け！川内にオープン！続報を待て！」という旨の告知を打っており、どの店の支店なのか、名古屋から楽しみにしていたんですよ。

木具屋については「羽ノ浦にある、ファンの多いラーメン店」ということだけ知っていました。木具屋徳島店もオープン時には行列ができたとのことで、とても多くの方に支持されているようです。これはどんな一杯を楽しめるのか、とても気になります！木具屋の人気の秘密を探ってきました！

他の徳島ラーメンとはひと味違う！パワーのあるあっさり系中華そば
食感の楽しいサイドメニュー「きぐろん」
中華そば木具屋徳島店まとめ

他の徳島ラーメンとはひと味違う！パワーのあるあっさり系中華そば

木具屋徳島店は、徳島市川内町の吉野川北岸を走る県道沿いにあります。かつて福乃家食堂という店があった場所です。

営業時間は10時から売り切れまでとなっているのですが、出遅れて11時半頃の到着になってしまいました。いや、11時からだと思っていたんですよ！これはやっちまったか、と思って恐る恐る店内に入ります。行列はできていませんでした。「これは平日の訪問だからであって、決して売り切れてしまったからではないよな…」と思い、券売機を見てみると…

よかったです。中華そばは売り切れていませんでした！安心です！早速食券を購入し、店員のお姉さんに渡してカウンター席に着きました。店内は広々としており、昭和映画風のポスターや、訪問した著名人のサインが飾られています。グルメリポーターの彦摩呂さんも来店されたのだとか。

程なくして、注文した料理が揃いました。

こちらが木具屋の中華そばです。もやし、豚バラ肉、ネギ、海苔、かまぼこが乗っています。「肉肉入り」なので豚バラ肉はたっぷりと乗っています。徳島の昔ながらの中華そばって、こんな感じのビジュアルというイメージがあります。スープは徳島ラーメンと聞いて連想するほどに濃くはありませんが、やや白濁した茶色となっています。

まずはスープから、一口啜ってみます。なるほど。味はどちらかというとしょっぱめで、あっさりと、後切れの良い味わいです。徳島ラーメンのスープは甘辛くこってりとしているものも多く、そのイメージとは対照的な味わいです。あっさりとした味わいでありつつも、野性味のある豚骨の香りや旨味と、醤油ダレのしょっぱい味には強い存在感がありましたね。

麺は中細麺で、歯切れの良い茹で加減に仕上がっています。

トッピングの豚バラ肉は柔らかく仕上がっており、スープと同じ系統の塩気が心地よいです。そして、もやしが箸休め的に塩気を中和してくれます。

木具屋の中華そばは「豚骨醤油ベースのスープに、もやしと豚バラ肉をトッピング」という徳島ラーメンの要点を押さえつつも、他の徳島ラーメンの店とはひと味もふた味も違う、印象に残る味わいでした！これはファンになりますね…！

食感の楽しいサイドメニュー「きぐろん」

木具屋徳島店には、中華そばとご飯以外にも、野菜炒めや卵焼きといったおかず系のサイドメニューが充実しています。

その中でも特に目を引いたのは数量限定の「きぐろん」なる謎の存在です。どうやら「木具屋のエメロン」ということで「きぐろん」らしいのですが、そもそもエメロンがなんなのかもわからない！！

その正体は牛すじ串です。一口サイズに切った牛すじ肉に、しょっぱさの立った醤油ダレが絡んでいます。中華そばよりも醤油の味が際立っています。ごりっとした食感の牛すじ肉は、噛めば噛むほど旨味と、染みた醤油ダレの味が口いっぱいに広がります。中華そばと一緒に食べても、片方がもう片方の味を邪魔しない味わいなので、うまいことできていますね。

少し調べてみたところ、エメロンというのは牛肉の部位…　ではなく、阿南市のとある食堂にて提供されていた名物メニュー的な牛すじ串「エメロン串」のことのようです。食堂の店主のあだ名が「エメロンさん」だったらしく、そこから「エメロン串」と呼ばれるようになったのだとか。住んでいる間に徳島には詳しくなったつもりでしたが、まだまだ知らないことだらけでしたね！