日本は国土のほぼ全域に火山があるため、地下を深く掘ると、割とどこの地域でも天然温泉が湧出するといいます。たとえ名古屋という大都市の市街地であっても、地下800mも掘れば天然温泉が出てきます。(アーバンクアのことです。)
とはいえ、やはり長閑な田舎で楽しむ温泉には、格別の魅力があります。街の喧騒から離れた静かな環境の中でゆっくりと過ごせば、日常を忘れて身も心も癒されることうけあいです。
実は、見つけてしまったんですよ。名古屋から日帰りで行ける長閑な田舎に、丁度良い感じの温泉施設を。名古屋市内から高速道路を使って片道約1時間で辿り着けるユートピアの名前は「武芸川温泉」です。トロトロの天然温泉とサウナだけでなく、岩盤浴まで楽しめてしまいます!
トロトロ天然温泉と、無料の岩盤浴!

武芸川温泉は、岐阜県関市にある日帰り温泉施設です。施設名の通り、関市の旧武芸川町エリアに位置しています。
武芸川温泉の周辺には関市武芸川事務所や、体育館、図書館、保健センターなどがあります。旧武芸川町の中心市街地に近い場所ですが、そもそも武芸川自体が武儀川のほとりの山に挟まれた河岸段丘上にある田舎なので、結局ここも田舎です。それでも、この「程よく開けた森の中」というロケーションが刺さる方はきっと多いはずです。もしかしたら、皆様の地元もきっとこんな雰囲気だったかもしれませんね。
入館したら、フロントにて入浴料を支払い、浴室のロッカーキーを受け取ります。決済手段が現金のみである点に注意が必要です。館内で発生する飲食などの料金はロッカーキーで管理し、退館時に精算します。まあ、よくあるシステムです。
冒頭でも述べた通り、武芸川温泉には岩盤浴があります。入浴料の支払い時に岩盤浴を利用する旨をスタッフに伝えると、館内着と岩盤タオルを渡されます。そして、なんと、この岩盤浴は無料で利用できます。「岩盤浴は別料金」というのが身に染み付いていた僕にとっては、なんとも衝撃的なサービスでした。
ここに着くまでに訪れた道の駅のお土産と館内着をロッカーに押し込み、早速お風呂を味わっていきます!

浴室には天然温泉の大浴槽と、炭酸泉、シルク風呂、サウナ、水風呂があります。
なんといっても、ツルツルと滑らかな手触りのお湯がたまりません!泉質はナトリウム炭酸水素塩泉と塩化物泉の両方の性質を持ち合わせた、アルカリ性泉です。ゆえに、お湯の手触りがとてもトロトロです。

露天風呂スペースには岩風呂、変わり湯、寝湯、座り湯、壺湯があります。露天風呂スペースからは、眼下に広がる武芸川の長閑な田畑や家々を見下ろせます。
露天風呂もやはり、手触りがトロトロの天然温泉です。田舎の空気を感じながらゆったりと浸かる露天風呂は、たまりません。
サウナはあまり広くなく、2段ある段に4, 5人ずつ座ったらいっぱいになってしまいます。上段と下段の温度差が大きいのですが、それでもじわじわと汗をかける温度です。
露天風呂スペースで外気浴ができますが、おすすめは畳スペースに寝転んでの外気浴です。畳に体を預け、吹く風に身を任せるこの時間は、まさに格別の一言です。街の喧騒から離れ、ただ静かに、穏やかに、時間が過ぎていく。このために、ここまでやってきたと言っても過言ではありません。
湯上がりには館内着に着替えて、岩盤浴ゾーンへと向かいます。前述の通り無料の岩盤浴なのですが、なんと、岩盤房が4種類もあります!岩盤房の外にはテレビ備え付けの座敷状の休憩スペースもあり、十分に汗をかいたらここでだらだらと寝そべるのが最高です。
もっとも、土日にはさすがに混むようで、なかなか岩盤房に入れませんでした(笑)
今回はスケジュール上あまりしっかりと見られなかったのですが、武芸川温泉には岩盤浴ゾーン以外にも、漫画スペースや無料で使えるインターネットスペース、モニター付きチェアでくつろげるリクライニングスペースもあります。要するに、武芸川という田舎にありながらも、名古屋のスーパー銭湯にも負けないほどに施設が充実しているのです。
豊かな自然を味わう湯上がりドリンク「ノンアルコールレッド愛」
日帰り温泉の楽しみといえば、なんといってもお風呂上がりに飲むドリンクです。体が渇いているので、より美味しく感じられます。サウナに入りに行っているというよりも、湯上がりのドリンクを飲みに行っていると言っても過言ではないかもしれません(え)
武芸川温泉の食事処「味処 湯楽里」には、農業が盛んな関市武芸川地区らしいドリンクがあります!

それがこちらの「ノンアルコール レッド・愛」です。トマトジュースとノンアルコールビールで作った、ノンアルコールのレッドアイです。
ノンアルコールビールの爽やかなのど越しと、トマトジュースの酸味や旨味が一体となり、とても飲み応えのある一杯です。……と、これだけでは一般的なレッドアイの説明なのですが、武芸川温泉のノンアルコールレッド・愛の特筆事項は、なんといっても、食べられるマドラーがセットになっていることです。
食べられるマドラーというのは、要はきゅうりですね。細長く切られたきゅうりが、グラスに添えられています。ノンアルコールレッド・愛を飲み進めながら、一緒にきゅうりも齧っていくと、さながら爽やかなサラダを飲んでいるかのようです!きゅうりの青い味が口直しになるんですよ。

夕食を食べてから、名古屋へ戻ることにしました。「牛朴葉焼き定食」を注文しました。

コンロの上に置かれた陶板の蓋を開けると、そこには朴葉に乗った牛肉とエリンギの姿がありました!もっとも、本当は固形燃料の火が消えるぐらいまで蓋を閉じて蒸し焼きにしておくほうが良いのですが(笑)
朴葉(ホオノキの葉)は大きく、なおかつ芳香や抗菌作用があることから、昔は食べ物を包んで保存するのに使われていました。日持ちするだけでなく、朴葉の芳香が食材に移って美味しくなるようです。さらに、燃えにくい性質もあり、木こりたちが朴葉を皿代わりに焼き味噌をしたことが「朴葉味噌」のルーツとされています1。

撮影を終えてから蓋を閉じ、良い感じに蒸し焼きされるまで待つことしばし。良い感じにふっくらと仕上がりました!
味噌の絡んだ牛肉は心地よい柔らかさです。陶板との間に噛ませた朴葉のおかげで、食材に焦げ目が付きすぎず、独特の火加減です。味噌が全体に行き渡って食材に絡み、ご飯がとても進みます。
武芸川温泉 まとめ
武芸川温泉は、岐阜県関市にある日帰り温泉施設です。
煤けた古民家のような雰囲気の施設の中に、温泉、サウナ、岩盤浴、リラクゼーション、食事処が揃っています。リクライニングチェアやコミックなどもあり、湯上がりのダラダラタイムの楽しさも保証されています。名古屋近郊のスーパー銭湯と比べても遜色ないような施設の充実ぶりで、一日中とてもゆったりと過ごすことができます。
温泉はアルカリ性の天然温泉で、ツルツルとした手触りがたまりません。露天風呂から見える田舎の景色に癒されます。
岩盤浴の利用料はなんと無料です。入館受付時に岩盤浴を利用する旨を伝えたら、そのまま岩盤浴セットを渡されます。岩盤浴スペースの利用自体は館内着を身に着ける必要がある点には注意です。
なお、料金は以下の通りです。
大人(中学生以上):800円(平日)/900円(土日祝)
小人(4歳~小学生):400円
4歳未満:200円(おむつが取れていない場合はベビーバスを使用)
※年末年始、ゴールデンウィーク、お盆休みなどは休日料金
今回はレンタカーでお邪魔しましたが、実は岐阜駅から路線バスでのアクセスも可能だったりします。岐阜バスの高美線(中濃庁舎行き)のルートに武芸川温泉が含まれており、この系統は1日に8本2運行しています。片道約1時間、運賃1000円という長旅にはなりますが、名古屋からレンタカー無しでも行ける可能性が見出せたので覚えておくことにします(え)
武芸川温泉
岐阜県関市武芸川町八幡1558-7
営業時間:10:00~23:00
※2026年6月の訪問時点での情報です。
武芸川温泉のWebサイトはこちら↓
- 参考:朴葉味噌 岐阜県 | うちの郷土料理:農林水産省
- 平日の岐阜駅方面は9本



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