食堂ことり（山形県酒田市）

日本海側道の駅巡りの旅2日目の行程も無事に終わりました。1日目が巻き進行だったので、2日目は当初の予定になかった道の駅を行程に追加した結果、1日目とはうってかわって時間が押してしまいましたが（笑）　予定になかった道の駅も含めて、無事に回る予定だった道の駅を全て回ることができました。

道の駅鳥海でゆっくりお風呂休憩した後は、2日目の宿泊場所である酒田市の酒田グリーンホテルに向かいました。

ホテルの目の前には国の史跡に登録されている米穀倉庫の「山居倉庫」があります。歴史を感じられる佇まいの倉庫ですが、1893年の開業後、2021年3月に国の史跡に登録されるまで現役の米穀倉庫として稼働していたのだそうです。

ホテルに荷物を置き、身軽になったので、どこかで夕食をとることにしました。

何か良さげなご当地メニューがないか調べてみたところ、酒田市では「酒田ラーメン」という、煮干しから出汁をとった醤油スープのラーメンが親しまれているということがわかりました。

なるほど、これは食べてみたいなぁ！

……と思った僕は、夜の酒田市街にて良さげな酒田ラーメンを探してみたところ「食堂ことり」という居酒屋のラーメンが美味しそうだったので、頂いてみることにしました！

煮干しの旨味たっぷりの煮干し中華
出会いは旅の醍醐味
（おまけ：山居倉庫の写真）

煮干しの旨味たっぷりの煮干し中華

食堂ことりは酒田市の繁華街に近いエリアにあります。カウンター席の居酒屋で、訪問時には店主のお姉さんが一人で店を回していました。先客に常連のおじさんがいて、お姉さんと楽しそうに会話していました。

……なんか既に空気が出来上がっているところに入っていくのはお邪魔かなぁ、なんて思いましたが、二人とも温かく僕を迎え入れてくれました。先客のおじさんはとても話好きな方で、僕にもたくさん話しかけてくれました。「仙台から来た」と言うと「俺も仙台好きだよ」と言ってくれました。

店主のお姉さんに、ブログ用に注文した料理の写真を撮って良いか尋ねると、それを聞いていたおじさんが「じゃあ俺の唐揚げも撮りなよ」と差し出してくれただけでなく「食べてみ？旨いから」と分けてくれました。「えっ、いいんですか！？」と言いつつもお言葉に甘えて頂いてみると、生姜のきいたしっかりとした味わいの唐揚げで、ビールなどの良いおつまみになりそうだと思いました。

おじさんとこれまでに巡った道の駅の話をしていると、注文したメニューが出来上がりました。

こちらが今回注文した「煮干し中華」です。濃い茶色の醤油スープに、粉砕された煮干しが浮かんでいます。濃厚な煮干しを期待できそうです。

スープをさっそく一口頂いてみると、見た目の通りにかなり濃厚な煮干し味でした！あっさりと澄んだ醤油スープに、複雑な煮干しの旨味がたくさん溶け込んでいます。

中太麺は適度に縮れていてコシもあり、こだわって作られている感じがします。スープにとてもよく絡むんですよね。

食堂ことりはラーメンの専門店ではないのですが、とても本格的な一杯で感動しました！

店主のお姉さん曰く、煮干し中華は若い人や他所から来た人にかなり人気があるとのことでしたが、煮干しの味わいの濃厚な、本格的な酒田式のラーメンだからこその人気なのではないかと思います。

もう一品、餃子も注文しました。肉汁がたっぷりの、ジューシーな餃子でした！

出会いは旅の醍醐味

今までの僕の旅は良くも悪くも「一人で完結するもの」でした。飲食店もレストランのような場所を選ぶことが多く、店員さんとも必要最小限の事務的な会話しか交わすことがありませんでした。

今回、食堂ことりに偶然入って、偶然出会った常連のおじさんと楽しく会話して、改めて「旅先での出会いは良いものだ」と感じましたね。僕はどちらかというと人見知りしてしまうほうなのですが、こういうところで話しかけてくれる人は、言葉のボールを暴投してしまってもしっかりとキャッチして投げ返してくれるので、身を委ねて積極的に会話してみると楽しいんだなと改めて感じました。

今回はラーメンを頂きましたが、食堂ことりは昼は食堂、夜は居酒屋として営業しており、いろいろな料理を楽しむことができます。酒田旅行の際には、ぜひ立ち寄ってみてください！