顔写真付き「マイ味ぽん」を作ろう!ミツカンミュージアムで酢作りと食文化を超楽しく学ぶ(愛知県半田市)

観光

愛知県は様々な産業がバランスよく発達した県です。いかんせんトヨタ自動車のイメージが強いので、第二次産業が特に盛んなようにも感じますが、実際のところは第一次産業も第三次産業も盛んです。そして、愛知県は中部地方の経済の中心でもあるので、トヨタ自動車以外にも、様々な有名企業が愛知県に本社を構えています。

お酢でお馴染みの「ミツカン」も、愛知県に拠点を置く企業の一つです。醸造業で栄えた街である、知多半島、愛知県半田市に本社があります。そして、半田市のミツカン本社の向かいには、江戸時代から続くミツカンの酢作りの歴史を学べる企業博物館「ミツカンミュージアム」があります。

ただ展示資料を見るだけでなく、見て、聞いて、味わって、時に体を動かしながら、ミツカンのお酢や食文化について、とても楽しく学べます!

半田運河のほとり

JR武豊線を半田駅で降り、駅前から東へ伸びる通りを真っすぐ進んでいくと、程なくして見慣れたマークの描かれたビルが見えてきます。これこそがミツカン本社ビルです。

そして、ミツカン本社ビルの向かい、半田運河のほとりにミツカンミュージアムはあります。

一帯は運河を眺めながら散策できる遊歩道として整備されています。黒一色に彩られた蔵が風景に映えて、なんともカッコいいです。

施設の愛称は、「MIZKAN MUSEUM」を略して「MIM(ミム)」です。

ミツカンミュージアムの利用方法

ミツカンミュージアムの見学には、事前予約が推奨されます。訪問予定の日時の枠を予約しましょう。予約はホームページから可能です。

予約枠に空きがあれば当日飛び込みで見学することも可能なようですが、事前予約をしておくのが一番確実です。

見学コースは「全館コース」と「ミニコース」の2種類があります。

全館コースはその名の通り、館内の全エリアを1か所ずつ巡っていくガイドツアーです。館内は「大地の蔵」「風の回廊」「時の蔵」「水のシアター」「光の庭」の5つのエリアから構成されており、これらを順に巡ります。

ミニコースは、館内のエリアのうち、ガイドの付かない「大地の蔵」と「光の庭」を自由に見学できるコースです。

いずれのコースも1日あたり11枠あり、滞在可能時間は120分となっています。なお、ミュージアムショップについては予約無しでも利用可能です。

僕は一番最初の枠である、10時からの枠を予約しました。10時になったら入場ゲートより入場し、見学を開始します。2番目のエリア「風の回廊」よりガイドツアーが始まるので、ガイドツアーの集合時間である10時25分までに最初のエリア「大地の蔵」の見学を終えておく必要があります。

入場前に「MIMオフィシャルアプリ」をインストールするともっと楽しい!

スマホにミツカンミュージアムの公式アプリ「MIMオフィシャルアプリ」をインストールしていると、館内の各エリアでAR遊びができます。

アプリ内のカメラ機能でARスポットの看板を読み込むことで、「MIMコレクション」を入手できます。

MIMコレクションの内容は酢作りの歴史に関連するものや、ミツカン製品となっており、アプリ内でそれぞれの説明を読むことができます。

もちろんARなので、面白い写真を撮ることもできます。同行者と一緒に撮るのが良いですね。

なお、MIMコレクションは1エリアにつきランダム入手のようで、コンプリートしようと思ったら何度か読み込む必要があります。何度か行かなきゃコンプリートできないのかな…。(え)

大地の蔵でロボットに教わる伝統の酢作り

入場時間の10時を迎え、いよいよ全館コースの見学が始まりました。

最初のエリア「大地の蔵」を見学していきます。

大地の蔵は、ロボットの「みむみん」がガイドしてくれます。

えっ!こんなにガッツリ動くの!?

みむみんは入口でエリアの概要を教えてくれるぐらいなのかと思いきや、おもむろに動き出して僕たち見学客を先導し始めました。

それぞれの展示の前で、みむみんは詳細な解説をしてくれます。

大地の蔵は、ミツカンが創業した江戸時代当時の酢作りについて解説するエリアです。

ミツカンの創業者、初代・中野又左衛門はもともと造り酒屋でしたが、酒造の副産物である酒粕を熟成させ、酢を作る事業を始めました。

写真の光景は、大きな桶に酒粕を仕込む「粕熟成」の作業です。この樽の中で酒粕は長期間熟成され、旨味と甘味が引き出されます。

いずれも大地の蔵のパンフレットより引用

酢作りは、原料をアルコール発酵させてお酒にする工程と、アルコール発酵によってできたお酒を酢酸菌の働きで酢酸発酵させお酢にする工程の、2つのステップに大別できます。

粕酢の場合は酒粕を熟成させたのち、水を加えて「もろみ」にします。そして、もろみを絞って出てくる「酢もと」と呼ばれるアルコールを酢酸発酵させて粕酢にします。この工程で作られる粕酢がいわゆる「赤酢」です。

みむみんに促されるままにフロア中央の大きな桶をのぞき込むと、桶の底面の白いガラスがパッと透明になり、下のフロアにある粕酢の製造現場の様子が見えました。僕含め、見学客は皆「おお~っ」と驚いていました(笑)

令和の現在は、木の樽ではなくステンレスのタンクで仕込んでいますが、それでも基本的な製造原理は江戸時代から変わっていません。

ミツカンミュージアムのミュージアムショップでも、この伝統の製法で作った赤酢「三ツ判山吹」や、その三ツ判山吹をさらに3年熟成させた「千夜」1が販売されています。

こちらは酢酸発酵の様子です。タンクの中に白い膜の張った液体が入っていますが、これが発酵中の酢です。表面の白い膜は、酢酸菌が空気を求めて液面に集まったものです。

ミツカンミュージアムARゲーム
(イメージ)

大地の蔵の出口には、見学客が職人になって酢作りを体験できるARゲームがあります。スクリーン内を漂う原料・菌・空気を、自らの手を伸ばして自分のタンクに集め、制限時間以内になるべくたくさんの酢を作っていく…という内容です。タンクの中で原料・菌・酸素のセットが揃うと酢が出来上がります。

漂う原料と菌は、粕酢用、ワインビネガー用、リンゴ酢用など、様々な種類があり、タンクの中には同じ種類の原料と菌を入れる必要があります。リンゴ酢を作りたいのにうっかりワインビネガーの材料を取ってしまってタイムロスになったりして、なかなか慌ただしくて難しいゲームでした!

ミツカンと半田の200年以上の歴史を辿る

続いてのエリアは「風の回廊」です。

(クリックで拡大)

ここはミツカンと半田の街の200年以上の歴史を展示する回廊です。

運河の向こうに見えているのは、ミツカンの技術開発施設「MIZKAN MIRAI LABO」です。

半田の街は、ミツカンをはじめとした醸造業と共に発展してきました。

例えば、ミツカンミュージアムのそばを流れる半田運河は、半田の醸造品を江戸へ輸出する際の海運の拠点として整備されています。元は阿久比川の治水のための水路でしたが、1855年に半田の街が阿久比川の氾濫で水害に見舞われた際に、ミツカンの三代目中野又左衛門が復興がてら、現在の川幅に改修したといいます。

また、醸造に必要な良質な水を確保するために、三代目又左衛門は半田の街に1350mに及ぶ大掛かりな施設水道を敷設しています。

風の回廊に展示された写真の数々からは、ミツカンが半田の街を見守りながら歩んできた歴史を感じられます。

風の回廊を過ぎ、次のエリア「時の蔵」からガイドツアーが始まります。

中央に大きな木造船「弁才船」が鎮座するこの部屋では、ミツカンという企業が辿ってきた歴史を学べます。弁才船は酢を江戸に運搬するための船で、時の蔵の見学の最後には皆でこの弁才船に乗り、江戸までの航路を疑似的に体験できます。

味ぽんや追いがつおなどの、有名な商品の歴代パッケージや、キャンペーンのノベルティなどが展示されています。

ちなみに、今のミツカンで一番売れている商品は酢ではなく、納豆の「金のつぶ たまご醤油たれ」なのだそうです。「味ぽんやカンタン酢じゃないんだぁ!」と意外に思いましたが、よく考えてみれば、金のつぶたまご醤油たれは、僕も普段から売り上げに貢献していました(笑)

ミツカンは醸造以外にも、様々な事業を行っていました。

例えば、四代目中野又左衛門が始めた酪農と牛乳販売の「愛養舎」は、知多半島における本格的な酪農の原点となりました。

また、四代目又左衛門は「カブトビール」の製造・販売も始めました。カブトビールは戦時中に製造が停止されましたが、当時の工場は現在、「半田赤レンガ建物」として観光名所になっています。その他、五代目又左衛門は半田にて「中埜銀行」という銀行を設立していました。

ミツカンのロゴ

ちなみに、ミツカンのロゴマークは、中野家の家紋に由来しています。三本の線がそれぞれ、酢の重要な要素である「味」「きき(酸っぱさ)」「香り」を表しており、下の丸は「味・きき・香りを丸く収める」という意味が込められています。

光の庭で遊びながら、未来の食を考える!

時の庭を後にし、「水のシアター」にて食と命の繋がりがテーマの映像を見終えたら、ガイドツアーはここで終了です。

そして、最終エリアの「光の庭」に到着します。

ここでは様々なアトラクションを通じて、食の未来について考えることができます。

光の庭でも一際大きなアトラクションである「そうぞうファクトリー」にやってきました。

入口で受け取ったボールを、ファクトリー内の装置にセットするとゲームが始まります。

ハンドル類を操作して街を巡りながら、街じゅうの「捨てられそうな食材」を集めます。

そして、集めた食材で「未来の食べもの」を作ります。

言わずもがな。フードロス問題について、ゲーム形式で楽しく学べるアトラクションですね。

セットしたボールに「未来の食べもの」の情報を読み込ませて「みらいポスト」に投函すると…。

半年以上寝かせ続けたネタなのがばれる…。

100年後の未来に、先ほど作った「未来の食べもの」が届きます!

そして、この「未来の食べもの」は前述のMIMオフィシャルアプリにて、MIMコレクションとして読み込むことができます。

ミツカンミュージアムを訪れたらぜひ体験していただきたい個人的なおすすめは、「味ぽんスタジオ」です。ここでは、楽しい記念品を作ることができます。

設置された自販機であらかじめ味ぽんの小瓶を購入し、スタジオ内で写真を撮影すると…。

撮影した写真が、ラベルシールになって出てきます!

ラベルシールを味ぽんの小瓶に貼り付けて、顔写真入り味ぽんの完成です!

なんとも「ミツカンミュージアム」らしい、思い出に残る楽しい記念品です。料理をするたびに思い出がよみがえってきますね。

面白くて貴重なミツカングッズ&製品の数々を購入!

展示エリアの出口に、ミツカンミュージアムのミュージアムショップがあります。ここにはミュージアムのオリジナルグッズから、貴重なミツカン製品まで、興味深いものが幅広く揃っています。

気になるものをたくさん買ったので、紹介していきます!

ZENBパスタソース&ZENBヌードル

ZENBはミツカンの展開する栄養食ブランドです。糖質オフかつグルテンフリーでありながら、添加物の使用を抑えつつ、素材の皮や芯のような本来捨てられがちな場所も使って製造しているという、良いことずくめの製品です。

かねてより興味はありましたが、基本的に通販限定で、スーパーではまず売っていないんですよ…。それが、ここで試せるとは!

ZENBヌードルを茹で、パスタソース(香味野菜のベジボロネーゼ、きのこの濃厚ベジクリーム)をかけて味わってみました。

ZENBヌードルは黄えんどう豆を原料に作られた麺です。小麦粉を使っていないのに、つるんとした啜り心地と、もっちりとした食感に仕上がっていたことに驚きました。ソースも、味は濃すぎないけれど満足感は十分にある食べ応えです。

ベースブレッドぐらい気軽に買えるようになればうれしいんだけどなぁ~

MIM Tシャツ

なまこマンはTシャツが大好きです。最近、かなり増えてきたので「あまり増やしすぎないように」と思っていたのですが、半田の街を模式化したような素敵なデザインに思わず購入してしまいました。ブログの新しいアイキャッチも、若干このTシャツのデザインを意識しています(え)

納豆かきまぜ棒&金のつぶ たまご醤油たれアクキー

とても面白い「売れ筋商品」があったので、購入してみました。左は「納豆かきまぜ棒」、右はミツカンで一番売れている「金のつぶ たまご醤油たれ」のアクリルキーホルダーです。

納豆かきまぜ棒は、二股に分かれた先端に、たくさんの突起が付いた形状をしています。

開封したての固まった納豆に、納豆かきまぜ棒は強引に分け入って解していきます。箸でかき混ぜるよりも、明らかに軽い力で解れていく感じがします。

先端の片面(ちょうど写真に写っていない裏側です)はスプーンのような形状になっているので、かき混ぜた後に納豆を掬うのにも使えます。

金のつぶたまご醤油たれのアクキーは、二層構造になっています。パッケージを模した1枚目の下側には、パックの中身を模した2枚目が隠れています。この芸の細かさに惚れました!

すeat(スイーツ)

職場へのお土産に、ミツカンミュージアムオリジナルの焼き菓子「すeat(スイーツ)」を購入しました。

口に含むと、甘味やバターの香りと同時に、リンゴ酢の爽やかな酸味と香りが広がります!

個包装なので、ばらまきのお土産におすすめです。

ミツカンミュージアム まとめ

ミツカンミュージアムは、愛知県半田市の半田運河沿いにあるミツカンの企業博物館です。

館内の見学は基本的に予約制となっています。見学コースは館内の全エリアを巡るガイドツアーの「全館コース」と、一部のみをガイド無しで自由に回れる「ミニコース」の2種類あるので、見学前に、ミツカンミュージアムの公式サイトから希望の日時とコースを予約しておきましょう。

ミツカンミュージアムの素晴らしいところは、ただ展示を読んだり見たりするだけでなく、様々な体験を通して、酢作りやミツカンの歴史をとても楽しく学べる点だと思います。一般的な博物館はどちらかというと、展示物と解説文をじっくり見て読み込むことで、能動的に学びを得る場所であるように感じますが、ミツカンミュージアムではみむみんやガイドさんの解説を聞いたり、ゲームに参加したり、ムービーを見たり、時には製品を味わったりなどといった形で、五感をフルに使うので、受け身であっても十分すぎるほどに学びがあります。

また、ミュージアムショップも非常に魅力的です。オリジナルグッズだけでなく、貴重なミツカン製品の購入も可能です。基本的に通販での入手となる「ZENB」や、ミツカンの原点である赤酢「三ツ判山吹」をさらに熟成させたミツカンミュージアム限定販売の「千夜」など、興味深い商品を直接購入できるため、もう一度買い物に行きたいと思っています。

休日のお出かけ先の候補として、自信を持っておすすめしたいです!

なお、入場料は以下の通りです。

全館コース
大人:500円
中高生:300円
小学生:200円
乳幼児:無料

ミニコース
大人:300円
中高生:200円
小学生:100円
乳幼児:無料

※障害者手帳を持っている方と、その付き添いの方1名は半額で利用可能

※当記事への広告掲載について

ミツカンミュージアム利用規約にて、営利目的での利用が禁止されています。当記事ではGoogle Adsenseの広告を非表示にすることで対応しております。

ミツカンミュージアム
愛知県半田市中村町2丁目6

営業時間:9:30~17:00

定休日:木曜日、年末年始、お盆

※2023年3月の訪問時点での情報です。

ミツカンミュージアムのWebサイトはこちら↓

  1. ミツカンミュージアム限定販売。

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この記事を書いた人

日本各地を渡り歩くさすらいのなまこ。食べ歩き、道の駅巡り、スーパー銭湯巡りが好き。流れ着いた地域の飲食店、道の駅、スーパー銭湯情報をブログにて発信中。【これまでの拠点】徳島、仙台、名古屋

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