宇宙に思いを… 角田宇宙センター

角田宇宙センターロケット 宮城

皆様は宇宙にロマンを感じますか?

なまこマンの中の人は、幼い頃には宇宙大好き少年で、地元の天文クラブに所属して天体観測をしたり、あるいは将来の夢として「医者か宇宙飛行士」という今思えば大きすぎる夢を語ったりしていました。どっちにもなれなかったよ(え)

宮城県南部の角田市にはJAXAの研究施設「角田宇宙センター」があり、見学自由な宇宙開発展示室もあります。

今回は、そんな角田宇宙センターの宇宙開発展示室を見学してきたので紹介します。20年ぶりに、宇宙へのロマンを思い出してきました!

ロケットエンジンの開発本部

角田宇宙センター外観

角田宇宙センターは角田市郊外の山中にあります。標識に沿って進んでいくと、施設入口で守衛に止められます。保安のために、入場の際には守衛室で入場許可をもらう必要があるのです。本当に「日本の宇宙開発の要」の中にこれから潜入するのだなと思うと、テンションが上がりました!

角田宇宙センターロケット

宇宙開発展示室の外にはロケットの模型やロケットエンジンの実物などが展示されています。

角田宇宙センター沿革

全国に13か所あるJAXAの施設の中でも、角田宇宙センターはロケットエンジンの研究開発を担当しています。ロケットは宇宙開発に欠かせないものですからね。縁の下の力持ちといった感じがします。

角田宇宙センターエンジン
角田宇宙センターエンジン2

ロケットエンジンは液体酸素と液体水素に高い圧力をかけて噴射器から燃焼室へと送り込み、燃焼室で液体酸素と液体水素を燃焼させて燃焼ガスとし、それを勢いよく噴出させることで推進力を得ます。極低温の液体酸素と液体水素を噴射器に送り込んだり、潤滑油を使えない状況での高速回転に耐えたりなど、過酷な状況下で駆動しなければならないロケットエンジンは日本の高い技術に支えられています。

角田宇宙センターサイクルエンジン

現在のロケットエンジンは仕様上、酸化剤(液体酸素)が多く必要で、ロケットの重量の実に7割が酸化剤の重量なのだそうです。また、ロケットの燃料タンクやエンジンの1段目は使い捨てなければなりません。

タンクやエンジンを使い捨てから、再使用可能な仕様にすることが求められていますが、再使用に対応したスペースシップは現行のロケットよりも重量が重くなってしまうので、角田宇宙センターでは現在、酸化剤の量を削減しつつ十分な推進力を得られる新仕様のロケットエンジンの研究を進めています。(酸化剤の量を減らし機内の容量を増やすことは、人や物資の輸送力の強化にも繋がります)

角田宇宙センターが研究を進めている新仕様のロケットエンジンは、大気圏内での飛行において超音速でも効率よく空気を取り込むことのできるスクラムジェットエンジンと、宇宙空間に到達した時の動力となるロケットエンジンとを組み合わせた「複合サイクルエンジン」というもので、これを実現できたら宇宙船はさらに小型になり、宇宙への旅も今より身近になると考えられます。

現在の技術でも確かに宇宙まで飛んでいくことはできるけれど、さらなるコストダウンや効率化や快適化などを求めてブラッシュアップを重ねていく、あくなき探求心。これぞ科学のあるべき姿ですね…

宇宙グッズ自販機で宇宙食たこ焼きを購入!

角田宇宙センター自販機

宇宙開発展示室の入口には自販機があり、お土産にJAXAグッズや宇宙食を購入できます。

角田宇宙センター宇宙食

宇宙食についてはなんとなく乾燥している味気なさそうなイメージを持っていましたが、近年はかなり進化しており、メニューも増えてきたようです。日本発の宇宙食もあり、山菜おこわやさばの味噌煮、さらにはキユーピーのマヨネーズも宇宙食として認定されています。そもそも宇宙飛行士は宇宙に好きな食品を持ち込むこともできるようで、持ち込みたい食品をNASAのジョンソン宇宙センターのフードラボという場所に審査してもらい、合格を受けてから持ち込んでいるのだそうです。

宇宙食たこ焼き

地上で暮らしていたらなかなか食べる機会の無い宇宙食ですが、今回はたこ焼きを購入しました。ちなみにパッケージにも小さく書いてありますが、こちらで販売されているのは厳密には宇宙食と同じ製法で作られたお土産用の食品で、このパッケージのまま宇宙で食べられているわけではないようです。

宇宙食たこ焼き2

帰宅してから、宇宙食たこ焼きを早速食べてみました。見た目はキャベツ太郎ですね。

食感もスナックのようなガリガリ食感です!味は生姜などの味もあってしっかりたこ焼きです。

宇宙食たこ焼き3

本物のたこ焼きとは一線を画す宇宙食たこ焼きですが、中にきちんとフリーズドライのたこが入っていたのには感動しましたね。

宇宙へのロマンを感じられる場所

宇宙というのは不思議なことだらけの場所で、まだまだわかっていないことも多いです。調査のためにフィジカルとメンタルと頭脳のエリート(宇宙飛行士)を養成したり、技術の粋を集めて様々な乗り物や装置を作ったりなど、様々なジャンルのトップクラスたちが宇宙という大きな謎に対して、持てる知識と技術の全てを捧げて全力で立ち向かっているところがすごく素敵だと思います。まあ、科学なんてものはどのジャンルでも多かれ少なかれそういうものですが、宇宙に関しては特に「未知に対して、各分野のプロフェッショナルが最新の知識や技術で立ち向かう」ということを想像しやすく、僕にとっては宇宙が自然科学に興味を持った最初のきっかけでもありました。

角田宇宙センターロケット3
角田宇宙センター宇宙ステーション

角田宇宙センターのすごいところは、知的好奇心をくすぐるこれらの展示を予約無しかつ無料で見学が可能ということです。家族でのお出かけの穴場スポットとしておすすめです。乗り物の好きなお子様や、宇宙に興味のあるお子様にとっては特に良い思い出になるのではないかと思います!

角田宇宙センターロケット2
弟も一緒でした

JAXA 角田宇宙センター 宇宙開発展示室
宮城県角田市神次郎高久蔵1

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